値段設定のすゝめ
前置きもなしに本題に入ると、私は現在skebでのみ有償依頼を受け付けている。
理由は単純に管理が大変だからというのと、他にやることが山ほどある自分にはskebのクリエイター側の負担を最小限にする姿勢が合っているという至極こちら都合の2点しかないが。
本題はskebの値段設定になる。
中にはすごく丁寧でキレイなイラストを10,000円以下で受けているクリエイターがちらほら見受けられるのだが、私は基本的に10,000円を下回って受けたのは最初期の数件と、自発的に開催した期間限定値下げの2件しかない。
記憶が曖昧で申し訳ないが、値下げ期間以外で8,000円を下回ったことはないと思う。
skebの値段設定で迷う人は恐らく給与所得でしか金銭授受をしたことがない人だと思うのだが、それが馴染み深いのなら、その形で値段を決めてよいと思っている。
(これはskebの場合で、リテイクや権利が絡むならそれ自体の価値を付加した値段を逐一つけた方がいい)
私は所謂パート・アルバイトの時給に準えて値段を決めているのだが、例として1つ納品するのに大体8時間〜掛かるので、8時間で納品できれば10,000円の場合時給換算1,250円となる(手数料があるのでこれより少し減る)。
ただ8時間以上かかることはザラだし、自分が気に入らないという理由で1つ2つ没を作ることもあるので、実際はウンウン考える時間を入れると14時間〜掛かっていると思う。最早何日かに分けて作業している。
そうなると時給換算714円と平気で最低賃金を下回るのだが、個人的にはこれが納得いかない。
未経験OK、必要資格なし、年齢無制限で1,000円以上いただけるアルバイトが世の中には沢山あるのに、人生の10数年を使って積み上げてきた技術をそれ以下の値段で人に売り込むのは何というか癪なのだ。
別に最初からお金にする気はなかったとはいえ、まっさらな状態から1つの作品を生み出せるようになった技術は誇っていい。どんなものでも物の価値は重ねてきた時間と技術と知識を含めたものであっていいと思う。
ここ最近気づいたことなのだが、絵はぶっちゃけめちゃくちゃコスパが悪く、ちゃちゃっと稼ぐ手段ではないような気がする。
だからこそ、というと少し違うが、ちょっと強気な値段設定をした方が自分の為になるんじゃないかと思う。別に依頼料が自分の価値とまでは言わないが、たくさん貰えるなら貰っておいていいんじゃないか。そもそも出したいと思った人からしか依頼は来ないのだし。
誰にでもできるわけじゃないからこそ、誰にでもできる仕事よりはお金をもらってもバチは当たらないだろうし、平気な顔して初めから5桁に設定していいと思うよ。という持論である。
いやまあ、依頼が来なきゃ始まらないんだけどな。