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iPod Nano復活:配信サービス時代に見える問題点と懐かしさ

2024年、音楽をどう楽しんでいる?

現在では、音楽を聴きたい時に以前よりさまざまな選択肢があります。配信サービス(Apple Music, Spotify, Youtube Musicなど)の普及の影響で、いつでもオンデマンドで音楽を聴ける時代となりました。個人的には、この時代に生きていてめっちゃラッキーだと信じています。子供の頃によく聴いていた音楽はまだ聴ける(例:1999年リリースされたのErykah Badu の Baduizm)し、新しいアーティストや音楽に出会いやすくなっている(例:2020年に藤井風を知り始めた)し、ミュージックラバー(音楽が大好きな人)にとっては、音楽を吸収するため、今がベストだと思います。しかし、裏面もあります。

メディア企業に頼りすぎるか?

2023年11月16日、安室奈美恵の全曲が各配信サービスから突然消えてしまいました。ファンとしては衝撃的な出来事でした。今のところ理由は明かされていませんが、配信サービスへの信頼が揺れ始めています。購入していないのでメディア企業は自由にメディアを変更したり消したりできるとはいえ、それでいいなのかと思います。アメリカで全アルバムやシングルをハードドライブにバックアップしていたから、まだ安室奈美恵の全曲を聴けますが、そうしていないファンはたくさんいるようです。そのファンはどうしたらいいでしょうか?

その後、配信サービスの良い点と悪い点を振り返ってみました。前にも書きましたが、配信サービスのおかげで音楽へのアクセスが驚くほど簡単です。一方で、好きなアルバムどころか、歌手さえも消えてしまうかもしれません。

アルゴリズムの問題

もう一つ述べたいことは、配信サービスがうまくシャッフルしていないことです。配信サービスの背後には大企業があり、できるだけ長時間ユーザーの関心を引き続けることが目標です。なぜなら、そのサービスを使えば使うほどお金を稼げるからです。では、どうやってユーザーの関心を引き続けるのか?それはアルゴリズムによってです。アルゴリズムというのは以下の通り↓

アルゴリズムとは、問題を解決するための手順やルールのことである。 プログラミングの世界では、コードの書き方や特定のタスクを遂行するための手順を示すものだ。 またSNSでは、「いいね」や「リプライ」などのユーザー行動データに基づいて、どのようにコンテンツを配信するか決定するルールのことを指す。

NTTコム

そのため、配信サービスを長時間利用していると、アルゴリズムがユーザーの好みや行動を学び、そのデータに基づいて、さらに長時間利用させるためのコンテンツを提供してきます。これは良いことかどうかはさておき、個人的にはシャッフルが適切に行われていないと感じるので、好きではありません。だからこそ、子供の頃に戻り、iPodをもう一度使おうと思ったのです。

マイiPod第4世代

現在でiPodを使う感想

それを考慮して、楽天ラクマで2000円のiPod Nano (第4世代) 8GB を購入しました。16GBが欲しかったのですが、まだどれだけ使うかわからないので、安い方を選びました。届きましたら、懐かしい限りでした。触感やUI(ユーザインターフェース)など、小5年の時に戻ったと感じました(あの時は5世代のがありました)。このiPodを使い始めたら、一長一短のメモを以下のように書き込みました。

日本語間違えばっかやんw

上に書いた通り、懐かしい気持ちから満足しているのかもしれませんが、敢えてiPodで音楽を聴くと、音楽に集中できます。スマホとどう違うかと言えば、iPodには自分の好きな音楽しか入っていないので、気が散りません。それに、iPodはアプリが入っていないから、何かプロダクティブなことをしようとするときにもしっかり集中できます。一方、スマホだと何でもかんでも聴けるので、何を聞こうかなぁと悩むことがあります(個人的にね)。しかも、通知が来たり、他のアプリを使い始めちゃうこともあるので、ちゃんと音楽を聴いていない気がします。最後の良い点は、iPodには、本当に好きな音楽しか入っていないということです。iPodでこんなに良いのかと思っているかもしりませんが、iPodでも悪い点あるいは不便な点があります。

iPodの不便さを乗り越えれる?

iPodで音楽を聴いていると、いくつか不便な点が浮かびました。まず一つ目は、Bluetooth機能がないことです。ノイズキャンセリング機能が付いているAppleのAirPodsやAirPods Maxを使いたいと思う場面がよくあります。iPod Nano第7世代ならそれが可能ですが、第4世代や第5世代にはBluetooth機能が搭載されていないので、これがかなり不便に感じます。そのため、ワイヤレスイヤホンではなく、昔ながらの有線イヤホンを使わざるを得ません。もちろん、音質には満足していますが、今のワイヤレス時代に慣れてしまうと、ケーブルが邪魔に感じることもあります。二つ目は、曲を追加する手間です。配信サービスだと、新しい音楽をすぐに見つけて簡単に追加できるのに対し、iPodではパソコンと接続してiTunes経由で曲を管理しなければなりません。このプロセスは少し面倒で、昔は当たり前だったことが、今では少し時代遅れに感じます。それでも、この手間こそが、自分で音楽を集めて管理しているという感覚を味わえるのは、iPodならではの魅力かもしれません。

これからiPodのようなデバイスが復活する可能は?

最近、ガラケー、iPod、00年代のテクノロジーがまた流行り始めたようです。Z世代の中には、スマホよりガラケーを使いたいという人が少しずつ増えているようで、SNSに飽きている人たちはレトロテックを通じてスマホの利用時間を控えています。私は前半のZ世代として、iPodあるいはiPodのようなデバイスが復活したら良いと思いますが、仮に復活しても、スマホの問題を解決するには至らないと思います。


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