「コーヒーフレッシュ」の謎はアラブで解けた。
むかしアラブの偉いお坊さんが
恋を忘れた あわれな男に
…コーヒーを教えたらたちまち男は若い娘に恋をしたというお話。
情熱とか、暑さとか、妖しさとか、いろんなイメージがあるアラブ。
日本からみると同じアジアとは思えないアラブ社会。
そんなところで大阪のその言葉の意味を知るとは。
☆
いま僕は関西の
とあるホテルで生駒山の夕暮れを望みながらこれを書いている。
昨日の早朝までアラブにいた。
見た聞いた歩いたアラブは特に妖しさはなかったが、
怪しさ満載だったし、
情熱というよりも狂乱といっていい、
時代の変革の中にあるようだった。
そのことはまた別のところで書くかもしれない。
いまは帰国後の強制隔離というやつで、
国内の皆さまにご迷惑をかけないために
経過観察をしているところ。
ホテルの部屋には3日間分のアメニティがある。
さてコーヒーでも飲もか?と思って目にとまったのが
このカフェプラス。
コーヒークリーミーカフェプラスとも書いてある。
あれか?コーヒーフレッシュのことか?
ポーションの液体ではなく粉もん。
コーヒーフレッシュが植物性脂肪でできているから。乳脂肪分を原料とする粉もんのこれの方が本格的な気はする。
なぜ大阪でこの液体タイプのポーションをフレッシュというのか。
僕はコーヒーの口当たりを新鮮な感じにするのを、直感的に大阪人が「フレッシュ」と言い始めたものだと思っていた。
で、アラブのことである。
アラブ(ドバイ)のホテルにもインスタントコーヒーが飲めるように準備されていた。
その横にあったのがコーヒーフレッシュ。
一目でわかったよ、フレッシュ。
だってフレッシュて書いてある。
そして、なぜフレッシュというのかわかった気がした。
Millac made tastes like fresh milk
新鮮な牛乳のような味わい。
☆
どうしてアラブで大阪の言葉の謎が解けるような機会に巡り会えたのか。
なぜミルク要素が抜けて「新鮮」だけが大阪でコーヒーのアレを指す言葉として残ったのか。
よくわからないし、この話に落ちはない。
要は東アジア片隅の「フレッシュ」の謎が西アジアの片隅で解けた!というアハ体験を書きたかっただけである。