後編、酔っぱらう、きれいな飲み方って、深夜書店、。
美酒、は深夜書店を語る上にも大切だ、
アルコールは強めか弱めか?
甘い系かスッキリ系か?
炭酸はあり?なし?
きっとこれだけでも、その日の気分に寄り添い、お好みに合ったカクテルを作ってくれるのだ。
最低限の情報があれば、バーテンダーはお好みに合ったカクテルを提供してくれる。
美酒、の数々を注文したかったくらいだが、。この日の気分は俺にとってはハイボールで十分だったのかもしれない。
酒に呑まれてしまう酔客にありがちなのは、接客業をしている方に偉そうに絡んだり、明らかに低姿勢で対応するしかない者に強要することが世にありがちなことだ。
そういう者って常日頃、素面の時からそうなのかもしれない。
おい、セクハラ詩人よ、誰がぬかしとんねん、であるだろうがハラスメント投げかけるだけでもいけないことではある。
だが、さらにその上にも強要し求めるのは本当に最悪なことだ。
いとおしさ、の理屈で考えたらいい。求めては、いけないと、。
同じ酔客、には違いないにしてもそう言った心意気は常日頃から引き締め戒めていないと、けして ‶酔っぱらう、きれいな飲み方って〟出来ないと考えさせられる。
さても、この話は前編からの続きだ。
ご来店を乞うていた娘と一文字ちがい女性なら
「はぁ、どないなってんのか、よぉわからんし、深夜書店、ってなに?、なにこれ、作文なん?、むずいわ」。
なんてことを言って小説作についての評になるかもしれない。
いやいや、せめて前編から読んでくれよ、なのだが、、。
さて、独り酒に喉を潤す、お客の佇まいがあった。
いい雰囲気、いい心地の店で美酒を堪能するのには独り酒なんかが、自分のペースで飲めるので良かったりもする。ここに前編には登場しなかった人物としての、このお客さまは、まさにそんなひととき堪能したいがためにも来店されてたのかもしれない。
このお客とは、俺は以前にこの店で一度会ったこともある。この日は休みである腕毛の濃い店長、交えて短い時間ながらも良きbarタイムを過ごせた。
そんな、好人物な客がなんとこの日、カウンター席で俺の隣に座す、酒が入ると呑まれて豹変してしまう知人男性客側に隣接して座るところとなった。
知人男性はゆっくりと、しかし確実に変貌をとげていた。隣席の好人物な客は、じわりじわりと酔眼に凝視されて会話へと捕獲されていったのだ。
会話をふる紳士的な話しぶりも、しだいにおざなりになり、酔眼そのままの変化で刻々と砕けた調子に変わっているのが、否が応でもこちらにも伝わってきた。
知人男性は俺の同伴者だ。
絡むのをたしなめつつも過ごした。
が、だんだんに言うことを聞き入れなくなってくる。
席を入れ替わることも可能であったが、俺の左隣方向には妙齢の美魔女客が独り酒を堪能されていた。
妙齢の美魔女客を生贄に捧げるのはかなりの危険度上昇だった。
ムムム、だった。
そんな状況下に、起死回生のご来店人物として、おこし願ってた娘と一文字ちがい女性の登場だ。
彼女とは一文字ちがうだけの名前の娘、可愛い女の子も天使のごとく降臨した。
とかく、大人空間たる飲酒場所にお子様天使の登場は酔客を冷めさせると、御法度であったりもするのであるが、、
テラス席のある解放的な空間でのんびりランチ・カフェタイム!。
見晴らしも最高なるのが、この店だ。
「お子様連れのお客様も大歓迎です」をおおいに謳っているのである。
ただ、夜は大人空間のbarタイムになる。
この俺は昔日、キャバクラ店営業に携わっていたこともあった。
なので、お子様の存在(純粋無垢な天使)が、酒場でどれだけ酔客の醜態への浄化作用になるか、酔客を冷めさせる、その破壊力の凄まじさはよくわかってはいた。
大人空間のbarタイムには、時間的にはかなりわがままであったかもしれない。
そこは、反省だ。
そして、結果的に、可愛い女の子と一文字ちがうだけの名前の母たる女性にも気を遣わせることになってしまうのも本当に申しわけなかった。
とはいえ、この女性が来店してくれて不穏な空気もひとときは落ち着いた。
酒が入ると呑まれて豹変してしまう知人男性、酒癖が悪すぎる不穏な状況下が和らいだ。
俺にしてもバーテンダーの麗しの美人娘さんや、、俺が執筆するところの、深夜書店小説のモデル女性たちが揃い踏み展開なのだ。甘くとろけるような心地に酔いしれるわけだ。
それは、いとおしい時間として刻まれる。
強く、優しい女性たちだ。単純に他者を排斥しない、意志をたたえた眼差し、瞳の煌めきが胸に沁みてくる。
名残惜しい時間ながら、酒が入ると呑まれて豹変してしまう知人男性を動かす作戦は遂行しなければならない。
酒癖が悪すぎる者は、大体からして腰が重くなる。少なくとも、一人のお客は救われるのだ。
この店からも近い場所に、俺の幼馴染友人のbarは在る。
夜も更けこまない時間帯であるこそ本格的大人空間のbarなれども、行くべしだった。
一階カウンター席ではなく二階のテーブル席ならと、一文字ちがうだけの名前の母娘と、豹変が秒読み知人男性を伴っての来店を決行したのだった。
平日、と社会情勢が不穏なこともあって混みあってなかったのが良かった。二階席は自分たちでひととき過ごせそうだった。
当初の予定だと、一文字ちがうだけの名前の母娘と知人男性の親睦の機会にとのことだったのだ。
母娘も早々に飲み食い済ませて、酒場から退店する気は満々だった。
でも、やはり懐かしいbar空間となかなかの機会がない限り俺の幼馴染店主友人と会することもないわけだ。
俺は、わがままであるかもしれないけれど、いとおしい存在としての女性とは一文字ちがうだけの小さな子供天使とほんのひとときであれ触れあう幼馴染店主友人の姿も観たかったのかもしれない。
歳月経てこその、幸福を友人とも分かち合いたかったのだと思う。
この日の二日後は、歳月経てこそに再会かなった娘と一文字ちがい女性の誕生日だった。
だが、そんなこととかあれこれ愉しく会話できる時間は、予想どおりに崩れた。
酒が入ると呑まれて豹変してしまう知人男性の、かまってちゃんぶりが炸裂した。友情がど~たらと熱く語るくせに、拗ねていじけて支離滅裂に感情むき出しで帰っていった。
俺にきれいな飲み方ができるように、
なんてことを懇願して友人の店や時間をつくらせたことも、
一文字ちがうだけの名前の母娘とのひとときをと強引に呼ばせたことも、
酒に呑まれて豹変した知人男性にはどこ吹く風だった。
不愉快の極みの顔つきだけは俺たちに丁寧に見せつけたもののだ。
それでも、騒がず罵らず暴れずに静かに店から立ち去っていったのは、ほんの少しくらいは ‶酔っぱらう、きれいな飲み方って、〟ものの知人男性にとっての成果だったのかもだ。
可愛い女の子と一文字ちがうだけの名前の母たる女性、には本当に申し訳なかった。
ただ、歳月経て再会の日となったのが俺にとって生き別れた愛猫の誕生日だったことからも、この女性はいつだって宿縁を救ってくれる存在なのだとつくづく感じたものだ。
娘と一文字ちがい女性もほどなくして、店を後した。
大切な旦那さんの待つ自宅へと母子で帰った。
それでも、気にして、そのあと友人の大人空間barの一階カウンターで独り酒を堪能してた俺に電話までくれた。
心のきれいな女性のままに、。
酒が入ると呑まれて豹変してしまう知人男性、も電話をくれた。
面とむかって何もいわなかった分、支離滅裂に泥酔してわけの解らない事を電話だと強いのか怒鳴ってきた。
はじめのうちこそ笑って聴いていたが、、
だんだんと歳月を経る前の俺に戻るかの感情になってきた。
肩を叩かれた。
大人空間、bar店主たる幼馴染友人が、そっと俺の肩を叩いてくれた。
言葉、なんて要らない。
酒が入ると呑まれて豹変してしまう知人男性など、
怒り、なんて返してやる必要もない人物だ。
知人、は所詮は知人だ。
友人ではない。
俺のいとおしい存在を平気で傷つけることもできる輩だ。
相手するだけ、時間の無駄、。
そそ、ここのbarカウンターでも前の店で飲んでた時に逢った、妙齢の美魔女客が独り酒を堪能されてた。
ここでは俺の右隣になったけどだ。
酔っぱらう、きれいな飲み方って、について語ってくれた。
さっきの店からのある程度の経緯は察してるとも、。
いつもなら、語りあわないような俺にでも、今夜は特別に話してあげるわ、なんておっしゃる方だった。
俺とbar店主たる幼馴染友人より年上だとかも、俺には特別に教えてくれた。俺が帰宅する少し前にタクシーで帰っていった。
めったに来ないのよ、わたし、とか言ってた、。
会計も済ませて俺が店をあとにする際、いつの間に店に入ったかもわからない、先ほどの店の業務終了させた美人娘さんが、おれの背後に立っていた。
「終電、大丈夫ですか?」なんて優しく声かけてくれた。
うれしかった、。酔っぱらう、きれいな飲み方って、ものが吹き飛んで、。
「美人娘さんとこ、泊まっていくつもりやから終電なんか大丈夫やでっ!」セクハラ発言で返した。
bar店主たる幼馴染友人が、、
いつになく早く店の扉をあけて見送ってくれる。
俺はとっとと退散すべしだ、終電に乗り遅れる、。
酔客は帰路に着くのみだ。(笑)
酔っぱらう、きれいな飲み方って、。極めなあかんよな。
美酒、は深夜書店を語る上にも大切だ、
アルコールは強めか弱めか?
甘い系かスッキリ系か?
炭酸はあり?なし?
きっとこれだけでも、その日の気分に寄り添い、お好みに合ったカクテルを作ってくれるのだ。
最低限の情報があれば、バーテンダーはお好みに合ったカクテルを提供してくれる。
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