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ムーン・リバー(Moon River)、深夜書店。

 映画「ティファニーで朝食を」で、
 オードリー・ヘプバーンが歌った「ムーン・リバー」って曲。

 スマホをなんとか使う意欲はある老母へと、この動画を送信してやった。
 握力も弱くなって右耳の聴力はあまり調子がよくない、年老いた母だが、。
 ベッドの上にちょこんと座り、両手で握ってスマホを左耳に押し当てながら聴いている姿、。
 
 見慣れた光景、なんてことのないように感じたい、そんな場面のはずだったのだが、、。

 その姿は弱々しく映るのとは、ちょっと違う、。
 目を閉じて、心地よく聴いている。こころの旅路、。
 
 弱々しさこその、強さも、。

 でも、わすれへん、わすれたらあかんと思うその風景。

 いまの俺(詩人)で在りつづけることも、。

 過去も未来も超えていくもの、。
 これも「懐かしい未来、」
 
 
 老母のスマホの動画再生の音量はど~いうわけか、大きくならない。
 設定で音量調節を最大にしているのだが・・。
 かといって、あんまりいじくりまわすのも・・ど~かな~なのだった。
 あとでスマホの操作が思うようにいかないときは、全部こっちの所為(せい)にされるからだ。(笑)

 「LINEができなくなった」だの、「画面が変わらない」とかちょっとした操作ミスでも、因縁をつけてこられる始末だ。
 動画を再生させるのも理解して、操作できているわけでもない。
 どこをクリックしたら再生されるかが、わからなくなるらしい。
 けれど、こんな現代的な機器について親子で話せる日がきてるのも面白い。

 昔日、母との親子仲は全然良くなかった。
 本当はカッコええことが、カッコわるく感じた時代があった。
 ろくに親子らしい生活をしたこともなかった。
 ・・ののしりあって生きてきたからこその、負の時間が今現在を活かして支えているのかもしれない。
 
 それを超えてもまぁ、相当に親不孝者のお手本みたいだったのが、この俺(詩人)だ。
 
 だからやっと歳月と宿業を経て、。
 重たいものを持ってあげたり、握力つかうことには役立つようにも、
 年老いた母のせめて手足にはなりたい。
 笑かせてあげたいと、そ~思うことができた。
 
 ポップコーン、が最近マイブームらしい老母。
 俺(詩人)はコンビニに行くと、そのポップコーンを買うようにしてる。

 親不孝者のお手本みたいだった、この俺(詩人)が、、。

 イヤホン、を買ってやりたいとも思った。
 「ムーン・リバー」の楽曲を聴く姿、みて、。

 オードリー・ヘプバーン、に感謝。
 
 そして、出逢った、
 いとおしさにも、、。

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 「ムーン・リバー」って曲。

 わずか10節から成る、とてもシンプルな曲。
 でも、いいメロディーと深い詩だ。
 トルーマン・カポーティー原作小説の、
 映画「ティファニーで朝食を」に夢のようなサウンドトラックをもたらした。

「ムーン・リバー」はオスカーで最優秀オリジナル曲賞と2つのグラミー賞、レコード・オブ・ザ・イヤーにソング・オブ・ザ・イヤーを受賞。名だたるアーティストによって、何千回とカバーされてきた。

Moon river, wider than a mile/ I'm crossing you in style some day/ Oh, dream maker, you heart breaker/ Wherever you're going, I'm going your way.

はるかに広がるムーン・リバー/いつかあなたを渡ってみせる/夢を与えるのもあなた、砕くのもあなた/私はあなたのあとについて行くわ

Two drifters, off to see the world/ There's such a lot of world to see/ We're after the same rainbow's end, waiting, round the bend/ My Huckleberry Friend, Moon River, and me.

2人の流れ者が世界を見に旅立った/見たい物が沢山あるの/追い求めるのは同じ虹の向う/虹の上で待ち合わせましょう/ムーン・リバーと私

動画↓。オードリー・ヘプバーン「ムーン・リバー」2分2秒

 ホリー・ゴライトリー役のオードリー・ヘプバーンが歌ったこの魅惑的な歌こそが心に寄り添う。

 信じられへんことに、スタジオは、ヘプバーンが歌手としては不十分やと心配していたって。
 当初は彼女の声を吹き替えにしようと考えた。でも、作曲家のヘンリー・マンシーニ「パリの恋人」のパフォーマンスを見て、彼女の狭い音域でも可能な特別な曲を作ったと、。
 
 でも、こんないい歌が、あやうく映画に登場しないところだったという。
 脚本が長すぎたため、パラマウント・ピクチャーズはゴライトリーが住むNYのアパートメントの非常口で撮影されたこの有名なシーンをカットするように提案したって。

 プロデューサーが最初に言ったのが、「この歌はカットしなきゃな」だった。

 スタジオはヘプバーンの歌唱力をそもそも疑っていたらしい、、。

 結局はヘプバーンが、この歌は残すべきだと断固として主張したと言われる。

 そのおかげで、魅惑的なアコースティックの曲が作中に残ることになった。
 普段のパーティ・ドレスとジュエリーを身に纏(まと)った姿ではなく、ジーンズとトレーナーという主人公の自然体の姿がスクリーンに映し出されることにもなった。
 彼女が歌うこの曲を聞いて、世界中の観客たちが
 「どこか旅に出たい」という気持ちに駆られることになった。

 あと「ティファニーで朝食を」の主演は、
 オードリー・ヘプバーンではなかったかもしれなかった、ってのもある。

 主役には、もともと別のハリウッド女優が候補にあがっていたらしい。
 その女優とは、誰であろう、プラチナ・ブロンドのセクシーなマリリン・モンローだったという。
 でもヘプバーンの、誰にもマネのできないエレガンスと魅力がなければ、間違いなくこの映画はまったく別のものになっていたんだろう、と。
 彼女が演じたからこそ、ティファニーに与えたインパクトが大きかったことも否定できないって、。

 考えすぎることよりも、感じることが大事だってことかな、。

 自然、な想い。

 「ムーン・リバー」って曲、
 いとおしさに出逢わなければ動画を観て、聴いてることもなかった。
 
 俺(詩人)、が想い馳せながら聴いていると老母が「いい曲やね」と言ってきた。
 
 懐かしい、笑顔で。

 
 映画「ティファニーで朝食を」で、
 オードリー・ヘプバーンが歌った「ムーン・リバー」って曲。

 スマホをなんとか使う意欲はある老母へと、この動画を送信してやった。
 握力も弱くなって右耳の聴力はあまり調子がよくない、年老いた母だが、。
 ベッドの上にちょこんと座り、両手で握ってスマホを左耳に押し当てながら聴いている姿、。
 
 見慣れた光景、なんてことのないように感じたい、そんな場面のはずだったのだが、、。

 その姿は弱々しく映るのとは、ちょっと違う、。
 目を閉じて、心地よく聴いている。こころの旅路、。
 
 弱々しさこその、強さも、。

 でも、わすれへん、わすれたらあかんと思うその風景。

 いまの俺(詩人)で在りつづけることも、。

 過去も未来も超えていくもの、。
 これも「懐かしい未来、」

動画↓。オードリー・ヘプバーン「ムーン・リバー(別和訳、編集)」3分32秒


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