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🔴歌詞を聞いた途端、私もちょうどその歌詞を考えていた最中だったのにという幻想

愛されたい でも愛そうとしない
その繰り返しのなかを彷徨って
僕が見つけた答えは一つ 怖くたって 傷ついたって
「好きな人には好きって伝える」んだ

その思いが叶わなくたって
「好きな人には好きって伝える」
それは世界で一番すてきなことさ

Aqua Timez:千の夜をこえて

僕のした単純作業
この世界を回り回って
まだ出会ったことも無い人の
笑い声をつくっていく

そんな些細な生きがいが
日常に彩りを加える
モノクロの僕の毎日に 少ないけど 赤 黄 緑

Mr.children:彩り

なぜだろう。単純な言葉だ。私も使ったことがある言葉たち。
ただ、このように表現できなかった。

なぜ私は「言われてみれば確かにそうだ」ととても共感できるのに
このことを自ら言語化できなかったのだろう。

もう既に、この世には「新しいフレーズ」は無いのかもしれない。おそらく、言葉言葉の定義は出尽くしている。

使う言葉の選択肢はアーティストと私でそこまで変わらないはずである。どこが違うのか。その言葉に対する執念や想像力だろうか。

著書「動的平衡」ではこのように書かれていた。

たぶん、遺伝子は音楽における楽譜と同じ役割を果たしているにすぎない。記された音符の一つ一つは同じでも、誰がどのように演奏するかで違う音楽になる。遺伝子はある情報で私たちを規定するのと同時に「自由であれ」とも言っている。そう考えた方が、私たちは豊かに生きられるのではないだろうか。

「動的平衡2」第1章「自由であれ」という命令 著者:福岡伸一

先述していたこととまさに同じことではないだろうか。言葉一つ一つは同じなのだが、誰がどう言うかによって、また、誰がどう聞くかによっても違う言葉になるのである。

よく、お風呂に入っている場面や電車の中で、ひらめいたり、感じた、とてもまとまった、素晴らしいと思う考えを、メモにしようとして書き出すと、思っていたより書き出せないことがある。

このことは私だけの問題なのかもしれないが、表現者はそこが正確に表出できる才能があるのかもしれない。

表現することは私には難しいかもしれないが、どんなことでも捉え方次第で「良く」聴くことはできると感じた。

それにしても、Aqua Timezやミスチルの歌詞は、私も途中まで考えていた歌詞ではあったという幻想があるが、とてもとても素晴らしい。

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