🔵先輩のこっちが比較的あっちの方までこっちだった話
これまでにいくつかの記事を投稿してきて、
タイトルを付けるタイミングや、付け方が記事によって違うなーと感じたので、そのことを書いてみようと思う。
私の場合は、エピソードやストーリーが最初に思いつき、それをつらつらと書き終わった最後に、タイトルを考え、付けることが多い。
しかし、記事によっては、2、3行本文を書いたあたりで一度タイトルを付け、その後本文を書き進めながらコロコロとタイトルが変わり、最終的には2番目くらいに付けたタイトルが決定稿となる場合もある。
小説や記事のタイトルの付け方については、いくつかのパターンがあることが分かってきた。
例えば、内容を端的に表した名詞、読者への問いかけなどである。そして、そのそれぞれに読者を惹きつけるための”技”があるのだろう。
今回の記事は、先にタイトルが浮かんだ。
「先輩のこっちが比較的あっちの方までこっちだった話」
リズミカルで、我ながら読みたくなるタイトルである。
カテゴリに分けるなら、「偏差値〇〇が、〇〇大学に受かった話」みたいな、所謂、本文総括系タイトルではないだろうか。読むだけでひとつのストーリーが完成されるようなタイトルで、こういった記事や本が面白いと思われるかどうかはその具体内容にかかっていると思う。
読者はタイトルを呼んだ時点で、その状況をふんわりとでもイメージするであろう。
したがって書き手は、その斜め上や背後からなど、読者の想像を超えた場所から放った、ボディの効いた本文が求められるのである。
この場合、経験からいくと、より長いストーリーのほうが、この効果は発揮される。また、伏線回収という手法を使うのであれば、だらだらと話が進行していくことで、いつのページか、タイトルと合点がいったときに、一筋の光がぱあっと包み込むようなアハ感が生まれるのである。
この伏線回収のアハ感については、先日のキングオブコントを観て感じたことがある。
お笑いで伏線回収の手法を用いることはめちゃくちゃ難しいことなのではないだろうか。
断っておくが、別に伏線を回収することが難しいということを言いたいわけではない。最後の回収されるキーワードを前半に入れればいいだけの話なので、手法自体は簡単な造りだと思う。
難しいのはそのレベルである。
フリとオチとはまた少し異なる伏線回収。あまりにも綺麗な回収すぎると笑いよりも感嘆が大きくなってしまう。ここが難しい。
「あなたの番です」をはじめ、世の中は考察・伏線ブームで、凄いと面白いが混合してしまいがちになっている。
しかし今回のKOCでは、審査員が変わり、”展開”や”構成”というものが重要視されていたが、ファイナリストは皆、”凄い”と”面白い”がともに、良い塩梅で、混じることなく、どちらの質も高いことが今回の大会が史上最高と称されている所以ではないだろうか。
と、話が逸れてしまったが、
正直な話、だらだらと綴ってきたこのあたりで、実はタイトルのこっち・あっち話に繋がり、え!すご!ずる!てきな風に持っていきたかった。
マジシャンが、あなたのカードはこれですねと全く違うカードを出して、聴衆が嘲笑っているところに、あれそうでしたかと、とぼけながら信じられない大技を繰り出すような、最終的には手玉に取られてましたよてきな文章を書きたかったのである。
文才への道はまだまだ遠いようだ。
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