BDSMに関する覚書2024Nov21

さて、ドムとの関係についてなのであるが、書いておきたいことは3つほど。

彼は基本的にはストレートであるし、しかし私は基本的には性的指向が女性に向いているので、パワーダイナミクス以外のプレイはそんなに上手くいかない、ということが分かってきた。つまり、カップリングしても上手い具合のマッチングではない。

曰く、私は、急速に長い間出来なくなっていたことが可能になっているし、無理しないでゆっくりやったら良いわ、だそうだ。したくないことを無理にさせたりしたいし、したくないことを私が自分から無理にしないように、かなり気を遣っている。そういう意味で、私をニュートラルになるようにコントロールしている。主従属関係の中でのドミナントだから、役割としてね。

それによって、何よりも、自分が24年間のDV関係のなかで、いかに酷い目に遭ってきたのかを、再び、身に染みて分かり始めている。つまり、ものすごい癒し効果が私にはあり、ドムは熟練者なので、BDSMがそのためにあることに、極めて自覚的である。

それから、こちらでも失いがちだった自分の能力に対しての私自身の認識に、まだまだ問題があることが分かってきた。

私の経歴は、こちら風の一枚の履歴書にまとめると、驚きの内容だ。そういう風に端的なものにまとめたことがなかった、というのもあるけれど、しかし、それを見ても、自分でどういうものなのかピントが合わせられない。

見て、すごいと言われたり、異例のスピードで異例に仕事のオファーを受けたりしても、自分の経歴や成果について考えると、頭に靄がかかって考えの焦点が合わなくなってしまう。完全にディソシエーションが起きてしまう。

しかも、こちらの唯一の日本人の友だちも、こちらの似たような活動家も、見ると競争心を煽られたり嫌な気持ちになったりするようで、私より明らかに、あるいは制度的に格上でないと誉めるのが難しいようだ。そのことで、余計に焦点が合わせにくい。

それ対して、彼は、あなたの成果は素晴らしいし、自分を過小評価するのも過大評価するのも人間の自然な性質だよ、と言う。つまり、自分の能力を適切に把握するのは、そもそも難しいから、やりがちな過小評価にも過大評価にも気をつけて、上手く出来るよう試みるのが良かろうということだろう。

なんだか、泣きたくなる。

3つ目は、カウンセラーが私の新しいドムとの関係性や取り組みについて聞いて、参考になるであろうと教えてくれたSexual Configurations Theoryというもの。アタシの歴代のカウンセラーは、全員、インテレクチュアル・バッドアスである。

これについては、また別に書くことにしますかね。

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