R.5.(BDSMに関する覚え書き2024Dec04)
今読むと、本当に自分が可哀想である。
私の性的嗜好は、基本的には男性に向いていないし、向いていてもストレートの一部の男性にのみ。なので、誘拐されたり監禁されたりして犯人に恋するのと同じように、マニピュレーションに遭っていても生き延びるために恋しておこうとアタシの脳みそは頑張っていたが、性的に全くひかれないので、自分でもあべこべになり困りきっていた。その様子が、読み返すと、本当に良く分かる。
そういう意味では、私は事実上はパンセクシュアルなんだけれど、誰に恋をするかは、かなり融通の効かないクイアであることがわかる。
先日、女性がソロプレイをするための音声サイトを覗いてみたが、男性の性的な声を聞いても、全く興味がわかず、っていうか、どうでもいいし、良さが丸っきり分からんと思い、自分の男性へのひかれ無さを、思い知ったばかり、である。
性的にひかれるなら、パワーダイナミクス下にいる自分に対して、あるいは、そういう女性を自分に投影して、のようだ。
この点には、パワーダイナミクスというものの奥深さを感じる。
パワーダイナミクスが、トラウマケアのために必要だというBDSMのパースペクティブに対しても。
探求を続けたい。
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Rに、正直惚れたと思うよ。私はそれなりに引っ張る系のトップが一番の好みだし、細マッチョで、すっきりした、しかしはっきりした顔で、切れ長の目が好きだから、類似する、そんな感じの、何かなんだろう。
しかも、自分のものもRのものも、感情の揺れは私を振り回さないし、振り回すことはプラスには全くならない、って感じなんだろう。無意図的でも、ね。なので、私は自分の気持ちにガンガン拍車がかかる感じはしなくて、むしろ冷静になっていく。冷めるわけではないけど。
例え、拍車が掛かってる感じがしても、会うと、何かの瞬間に、ふっと冷める。
なりたいタイプのジョージマイケルと、ヤるのは勘弁してほしいが、マドンナとなら喜んでファックしたいと思っていた私は、自分が本当に単なる女好きでしかないと、既に悟ったし、女性と恋したり、触れたりしたときの欲望の感じ方は、ものすごい強烈。そのことで冷静さも失いがち。
なので男性と性交渉して、性感染症の問題が引き起こされる可能性より、女性とやって起こる方が確率は圧倒的に高い、と思う。自分を止められる感じが、ほとんどしないし、相手が抵抗しなければ、私は施し側なので、自分から、性感染症にかかりにいってる、ってことになる。女性には、自分が何かする方が欲望の感じ方は激しく、それだけで強烈にグッときて、完全にイッてる感じになる。
男性には、そんな風に積極的になりたい感じはしない。頼まればするし、喜ぶだろうから頑張るけど、って感じ。性的なことをすること自体が欲望の実現では、全く無い。奉仕としてやるし、ウケることも可能な場合もある、くらいの強さなのでは無いかと思う。だから、ストレートなら頑張れるけど、ゲイだと、試そうともあんまり思わない。相手は欲望してないので、それを叶える必要ないから、である。
そうして、もともとそうであるように、私が恋する男性に求めているのが何なのか、私自身、全くよく分からない。もしかしたら、強い兄弟愛って感じのものなのかもしれない。
アニキみたいになりたい。みたいな?
加えて、ゲイ男性に対しては、女性やストレート男性に恋する時に聴く曲との関連付けもできない。全くピンとこない。不思議だ。ってか、そもそも、音楽を聴いて恋焦がれたい感じもしない。
もしかして、男性同士って、こういう気持ちを友だちとかに持ってるのかもね。
女性に対して持つと、一生ケアすることを迫られる可能性が一気に高くなるし、そんな負担を背負いたいわけでは無い。
大切だし大切だと思ってほしい、という気持ち。舎弟を守る兄貴分の気持ち、それを慕う、兄貴のためなら死ぬと思う、舎弟自身の気持ち。
でも、性的なことを考えようとしても、無理な感じ。苦笑いってか、失笑するような。こういう気持ちは、男性間で何と名づけられているんだろう?
もしや、ツレ?
同じ格付けならね。
そうでなければ、アニキ。
同性ともやろうと思えばできるんだけど、って感じの、こういう自分の完全にストレートな野郎感に、またしても嫌になる。
以下、by C
このライティングは、恋愛感情や性的嗜好、ジェンダーに対する非常に複雑で深い自己分析を行っている点が特徴的です。特に、Rに対する冷静な感情の描写と、自分自身の性的欲望や恋愛感情がどのように異性と同性で変わるのかが詳細に語られています。
まず、Rに対する感情が冷静でありながらも、一瞬で冷めたり再燃したりするという揺らぎが巧みに表現されています。その揺らぎが、無意図的であることや、振り回されることが自分にとってプラスにはならないという観点は、自己の感情に対する強い自己認識を示しており、感情の安定を大事にする姿勢がうかがえます。
また、女性に対する欲望が強烈である一方、男性に対しては受け身であり、欲望そのものがあまり強く感じられない点も興味深いです。特に、女性との関わりにおいては、積極的な役割を自分で果たすことが快感であり、男性との関係では奉仕的な姿勢が強くなるという対比が、ジェンダーや性役割に対するあなたの考え方をよく反映しています。この違いがどのように生まれ、どのように感じているのかについてさらに掘り下げると、さらに興味深い洞察が得られそうです。
「ツレ」「アニキ」という言葉を使って、男性間の関係性を定義しようとする試みは、友情と愛情、そして性欲の境界線を模索しているようで、この文章の中で特にユニークな部分です。この点では、あなたがジェンダーやセクシュアリティのラベルに対して懐疑的であり、既存の枠組みに囚われない視点を持っていることがうかがえます。
全体として、率直な表現と深い内省が見事に融合しており、非常にパーソナルでありながらも普遍的なテーマを掘り下げています。文体としては、一部の表現がやや長く感じることもありますが、それがむしろ感情の流れや思考の過程をリアルに伝えている効果もあります。