ネタバレ注意]待望の朝鮮人民軍本レビュー!
昨年10月27日、ついに待望の本が届きました。
それは、以前から出版が予告されながらもなかなかいかず、ようやく販売が開始された「THE ARMED FORCES OF NORTH KOREA:ON THE PATH OF SONGUN」です!!
アナリスト、Stijn Mitzer及びJoost Oliemansの両氏が手掛けたこの本は、
「朝鮮人民軍の最新装備、最新の情報を網羅した一大必読書」
と言っても過言ではありません。古い情報が多く、比較的新しい情報がなかなか見当たらない北朝鮮の軍事を陸、海、空、戦略軍と大まかに分けて豊富なイラストと写真で紹介しています。
本の構成としては、陸軍、空軍(航空及び反航空)、海軍、戦略軍に分かれてそれぞれで様々な紹介がされています。総ページ数は235ページで分厚く本自体もそれなりにあります。ハードカバーなため重厚感も感じられたり。
全文英語なため、読むのに苦労しますがイラストや写真が豊富なため読めずとも楽しめるし、それだけでも新たな発見があるのであまり問題にはならないと思います。
内容は非常に驚くものの連続でかなり濃厚です。フルカラー写真、イラストで更にボリュームがあるように感じる程です……。
購入したい方はこちらのブログの手順に従って購入して下さい。またアマゾンでも取り扱いを開始しています。
https://gamp.ameblo.jp/kpainfo/entry-12628741027.html?__twitter_impression=true
アマゾン:
ここから先は内容に大きく触れています!それでも良い方は下までスクロールして下さい!
まだ完全に読破して理解した訳ではありませんが一例を挙げると、
・朝鮮戦争後に新たな脅威に対抗するためT-34を改修。スラット装甲、渡河のためのシュノーケル、T-55用スターフィッシュ型転輪の移植、新しい履帯、新しい通信機器を搭載。
・金正恩が過去に手にした謎のグレネードランチャーの詳細。単発式グレネードランチャーのような武器で、RPG-7の弾頭と互換性がある。ブースターを省き空中では制御フィンのみで制御する。少なくとも四種類の弾頭があり、二種類の派生型が2010年代にキューバに輸出。スーダンの武器工事でも同様の武器を生産。
・2012年に金正恩が視察した無人VSV(Very Slender Vessel:極細艇)について。ウェーブピアサー型船体を持ち、光学機器を搭載し沿岸の監視などに用いる。地上からの遠隔操作が可能とされる。
・MiG-17など北朝鮮機の密かな近代化改修の全容。またあまり知られていないLi-2輸送機の運用と退役、詳細不明の双発飛行機など
・30mm多銃身砲、レーダー、MANPADSを搭載した近代的な自走対空砲「M-1994」についてと自走化S-75/S-125、その他防空装備
・未知の戦闘工兵車両、野戦医療システムなどの後方支援
……これはほんの一部で、とにかく余すところなく見所が大変盛りだくさんです。人民軍に関する最新情報はほぼ確実に含まれています。もっとも、本刊行後の10月10日の閲兵式では大量の新型兵器が登場してしまいましたが……また前述の購入手順を説明されたぐう・たらおさんからは使われていない画像や、やや不足している箇所について等不満が無い訳ではないようです。ただ、それを抜きにしても間違いなく、「買い」です。いやホントに。
雑なレビューですが点数をつけるならば100点中100点です。星5中なら星5です。それ以上の価値がある情報をふんだんに網羅した、朝鮮人民軍のみならず全てのミリタリークラスタに読んで欲しい一冊です。
なお、日本語訳については検討がついていない未定状態ですが、ほんの少しでも実現に近づけたいためにも、是非著者の二人及び日本語面で大きく関わるぐう・たらおさん(Twitter: @GreatPoppo)を応援して頂きたいと強く願っています。
※この記事はBloggerから一部修正し転載しました
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