家の中に置かない方がいいもの、「甘味飲料」
今回は食生活を変えるために家に置かないものをご紹介します。
それは「甘味飲料」になります。
「甘味飲料」とは甘味料の含まれる清涼飲料水をはじめ、野菜ジュース、果汁100%ジュース、飲むヨーグルト、エナジードリンクなど、自然由来および人工甘味料を使った飲料のことです。
私が普段行っている食生活のアドバイスでも、これらを摂取する機会が多い方には、まず甘味飲料断ちを進めます。
それもただ我慢するのではなく、家に置かないようにしていただき、購入することもやめていただきます。
これはある意味最も簡単な食生活改善プログラムともいえるかもしれません。
ではなぜ甘味飲料は良くないのでしょうか。
甘味飲料に関しては日本はもちろん、世界中で問題視されており「ペットボトル症候群」という言葉を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。ちなみにペットボトル症候群は俗称で、正式には「ソフトドリンクケトーシス」と言います。
これは特に若い軽度の2型糖尿病の方が多く発症します。軽度の2型糖尿病は自覚症状があまりなく、自分が糖尿病であると自覚している人も少ないです。なので自分は毎日飲んでいるけど、糖尿病ではないから大丈夫と思っていても、実はちゃんと検査、診断されていないだけで、体の中では血糖値が高く、インスリンの働きも低下していて、実は糖尿病だったということもありますので、清涼飲料水を良く飲まれる方は「自分のことだ」と思って読んで下さい。ちなみに主な症状はのどの渇きや多量の尿、急激な体重減少などが挙げられます。(これらの症状があるからと言って、必ずしも糖尿病とは限りません、しっかりと病院で診断を受けましょう。)
さてまずはソフトドリンクシンドロームがどのように発症し、その症状と治療についてみていきましょう。
この病気は先ほども記述したように、多量の清涼飲料水を摂取することにより発症します。糖分の高い清涼飲料水は様々ありますが、10%程度(500mlペットボトルの飲料で糖質が50g程度含有しているもの)の含有量の清涼飲料水を1.5L以上ほぼ毎日飲む人は要注意です。またスポーツドリンクはその半量程度の糖分含有量ですが、1回の摂取量が多く、清涼飲料水同様に注意が必要になります。
このような飲料をのどが渇いたときにのむと、特に清涼飲料水は炭酸の清涼感と甘みで、一気に飲んでしまうことが多く、その時はにはとても満足感を得ることが出来ます。しかし糖分の高い飲料を摂取すると血糖値が上がります。血糖値が上がるのどが渇きます。
これは腎臓が増えすぎた糖分を体外に排泄しようと尿の量を増やすために、体の中の水分を大量に用いられ、結果として脱水症状となり、のどが渇くとされています。
するとのどが渇いてきたので、また清涼飲料水を欲するようになります。
この負のスパイラルに陥ると、どんどん清涼飲料水を摂取して、どんどん血糖値が上がっていきます。
次回(高血糖が続くと体の中はどうなるのか)に続く・・・
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