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さて皆さん玉ねぎは好きですか?

この記事で分かること
・玉ねぎのカロリーや栄養について
・その他の機能性成分について

 ということで今日は玉ねぎについてやっていきます!玉ねぎのカロリーや、栄養素、機能性についてお話していこうと思います。今回は玉ねぎ1個当たりを基準としてお話していきます。ちなみに玉ねぎ1個の重量は約200gとします。また玉ねぎにはいくつかの種類が存在していますが、今回は赤玉ねぎではなく、黄色の玉ねぎについてになります。赤玉ねぎは若干栄養素等が異なっていますので注意してください。

カロリー・栄養素について

 まず、玉ねぎ1個当たりのカロリーは74kcalとなります。玉ねぎは約90%が水分となっており、比較的低カロリーな野菜になります。次に玉ねぎのたんぱく質、脂質、炭水化物は、たんぱく質2.0g、脂質0.2g、炭水化物19.6gです。炭水化物の内、食物繊維は3.2gで、食物繊維の含有量としては多くありませんが、玉ねぎ1個で1日に不足している食物繊維分を摂取することが出来ます!

 次にミネラルとビタミンに関してですが、玉ねぎはミネラル、ビタミンに乏しい食材です。カリウムは玉ねぎ1個に約300㎎程度存在しており、成人男性の摂取基準の内1/10を摂取することが可能ですが、加熱、その他の調理による損失を考えると、そこまで多くの摂取には至らないでしょう。

その他の機能性成分について

 さて玉ねぎはミネラル、ビタミンといった成分をほとんど含んでいませんが、硫黄化合物を含んでおり、硫化アリルや硫化プロピル、チオスルフィネートなど、またポリフェノールの一種であるケルセチンなどを含んでいます。

・硫黄化合物(硫化アリル、硫化プロピル、チオスルフィネート)
 硫化アリルは玉ねぎ、にんにく、ネギ類に含まれている香気成分です。硫化アリルにも複数の成分が存在していますが、そのうちアリインという成分は玉ねぎを切ったり、すりおろしたりした際にアリイナーゼという成分と反応しアリシンという成分になります。このアリシンはビタミンB1と結合してアリチアミンという物質をつくります。アリチアミンはビタミンB1の働きが効果的に持続し、疲労回復に有効です。硫化プロピルは玉ねぎの辛味成分で、グルコースの代謝を助け、血糖値を下げる効果があります。チオスルフィネートは玉ねぎを切った際にでる催涙成分で、殺菌・抗菌・抗炎症作用があります。
 また玉ねぎの香気、辛み成分には血小板凝集を抑制する作用、コレステロールの代謝を促す効果があり、このため抗血栓、抗動脈硬化作用があるとされています。またロイコトリエンという成分の生合成抑制をすることによりアレルギー性炎症を抑える効果もあるとされます。

・ケルセチン
 また玉ねぎにはポリフェノールの一種であるケルセチンを含んでいます。ポリフェノールには抗酸化作用があり、LDLコレステロールの酸化抑制効果があります。この他にも血液凝固抑制の効果などがあり、動脈硬化、心臓病の予防に効果あるとされています。また高血圧患者の血圧降下作用も確認されています。

 硫黄化合物、ケルセチンの効果により玉ねぎは血液をサラサラにすると話題になりました。

 さて玉ねぎの成分についてお話してきました。ちなみに玉ねぎの催涙効果は揮発性の成分であるため、空気に触れると揮発して発生します。玉ねぎを冷やしておいたり、濡れた包丁や、よく切れる包丁にて切ると抑えられるといわれています。また生の玉ねぎは辛み成分を含んでいますが、加熱することにより辛み成分が甘み成分へと変わります。しかもこの甘み成分は砂糖の50倍もの甘みを持っているといわれています。しかし辛み成分であるものが化学反応によって変化するため、先ほど述べた効果は薄くなってしまいますので注意が必要です。効率的に摂取したい方は、生での摂取をお勧めします。水にもあまりさらさない方が良いでしょう。

まとめ
・玉ねぎは1個(200gで)74kcal
・ミネラル、ビタミン類に乏しい
・硫黄化合物やケルセチンにより抗動脈硬化、抗血栓、心臓病の予防、高血圧の予防が期待できる。

山食べチャンネルのyoutubeもやってます。以下のURLより本日の玉ねぎの動画が上がってますのでそちらも興味があればご覧ください!

本日は以上になります、失礼します。

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