「野菜」であるは強引だが、ゴールを見したら後は道を示すだけ。
前回はなぜ「野菜を食べなさい」は通用しないのかをお話して、私の実際の指導内容を簡単に示しました。その中で食物繊維が重要であると伝えました。
ではどのようにして食物繊維を摂ればいいのか。
そう「野菜」である!
…とはならないかもしれませんが、そこへ意識を向ける第1歩にはなるはずです。向いてしまえば、あとは道を示してあげるだけです。野菜には食物繊維の他にもビタミン類、ミネラル類、ファイトケミカル類など様々な有益な成分が多く含まれ、様々病気の予防に繋がります。
ここで一つ先ほどの文章の中で重要なことがあります。
それは決して「野菜」という単語を用いないことです。
世の中には「野菜」という単語に対してのみ拒否反応を示す方がいらっしゃいます。
あくまでも道筋を示すことに徹し、その先に見えるものはご自身で理解していただく事が大切です。
そこで相手から「やっぱ、野菜が・・・」なんて言葉が出ればこっちのものです。
あくまでも自主的に野菜の摂取をしていただかなければ、理由や根拠を理解したとしても、自立して継続することは叶わないでしょう。
さて野菜に対する道を示すことは出来ましたが、この先にも問題が潜んでいます。
それは「何から食べればいいかわからない」ということです。
野菜とまとめてしまえばとても簡単ですが、その種類は膨大で、何から手を付けたらいいのか、どんな野菜ならいいのかなど困る人も多いでしょう。
そこで役に立つのは「好きなもの」になります。
例えば「人参は嫌いだけどキャベツは好き」とか、「ピーマンはあまり食べたくないけど、枝豆なら」とかその人の好きなもの、取っつき易いものから始めるのが良いでしょう。
世の中には「あれがいい、これがいい」が星の数ほど存在していますが、それが全ての人に当てはまるわけではありません。
食事は人生の楽しみでもあります。
健康のためとはいえ強要されて行うのは違うと思いますし、それは絶対に継続しません。
そのためとにかく好きな野菜から始めましょう。
その後はその野菜に近いものや、一緒に調理が可能で癖の無いものなど、できる限り野菜に対する忌避感を少なくすようにしましょう。
これは簡単の様で難しいので、まずは同じ食材でも構いませんので、とにかく食卓に並べ続けましょう。
これでようやくスタートラインです。
そしてこれはあくまでも調理してくれる人、監視してくれる人がいることが前提のお話になります。
なので一人暮らしの方は一人で継続できる「鉄の意志」より固い「ダイヤモンドの意志」で臨まなければなりません。それはまた別の機会にお話いたしましょう。
ではここまでは「野菜を食べる」ということを中心に食物繊維のお話をしてきました。
でも食物繊維は決して野菜だけに含まれるものではありませんよね。
その他の食材にも食物繊維を豊富に含んでいるものが、そして野菜にはない体に良い成分を含んでいるものがいくつかあります。
次回に続く・・・
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