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コロ日記6. あながち

夫の熱は順調に下がってきている。
定期的に「今のお熱LINE」が来るので、毎回「すごい!」「やったね!」とテンション高めに励ましている。

「食事がなー」というので、家にいた時からすでに「一部の食べ物がなんかすごく苦い」と言っていた、あのコロナの特徴的な症状「味覚障害」がついに本格化か?と心配したら、単に病院のご飯が美味しくないということだった。
それな。わかるけど辛抱して。

ただし、やっぱり味の感じ方はどこかおかしいそうです。
友人の同僚は半年間味を感じなかったとのことで、後遺症が長く続かないことを祈るばかり。

長男は相変わらずのマックス無症状で、今日も元気にYouTubeとゲーム三昧。

学校からは、国算のプリントと絵日記ノートが送られてきて「無理はしなくてよいです」とのこと。
たしかにプリントはさておきこの軟禁状態の絵日記を書かせるのは無理かもしれない。

ずっと2階にいて、トイレとお風呂の時以外は動かないのはさすがにどうなの…?と午前と午後の2回、一緒にラジオ体操をすることにした。

部屋の端と端に立ち、私がお手本となり全力でラジオ体操をする。
マスクをしたままなのでなかなか辛いが、最初マジで「棒?」みたいに体がガッチガチでびくとも動かなかった長男が、日に日に、ほんの少しづつ、曲がったり伸びたりするのが見れて良い。


長男は軟禁生活中もYouTubeとゲームに集中していて、私を呼ぶことはほぼない。

多分これは、次男には無理だと思う。
定型発達の次男は「人との関わり」を求めるが、幸か不幸か、それが凹んでいる自閉気質だから乗り越えられている気がする。


もちろん、寂しいのは寂しいはずなので、そこんとこは出来るだけカバーしてやりたい。

今日は珍しく大きな声で呼ばれたので、なんだなんだと上がると「鼻血が出た!」だった。


次男もYouTube三昧のおこぼれにあずかり「おまめ三四郎」という超絶にバカバカしいYouTubeを好んで見ている。

ドリフ的というか、バカサイ的というか、要するに下品で面白いので特に止めていない。

アホみたいなことを言って面白がるのは子としてまともだが、見たネタをそのままマネして口に出しても、伝わる側には笑いは半減以下になることはしっかり伝えている。
笑いについては子でも出来るだけ妥協しないでおきたい。


次男はコロナのせいで保育園最後の誕生日会にも参加できず、プラネタリウムへもいけなかった。
残念だったねというと澄ました顔で「別にいいすけど」などという。

もう数日で6歳になるなんて嘘みたいやなぁと、2人きりの時間をゴロゴロひっついて過ごし、もう20年近く会ってない大学の友人からのありがたい陣中見舞いに入っていた「にゃんこ大戦争グミ」を長男に黙って2人でウフフと食べたりして、なんかこれはこれで幸せな気分だ。


夕方、ピンポンが鳴り「お荷物です」とサングラスの怪しい人が来て、まさかコロナ関連詐欺とか…?と一瞬焦ったがよく見たら、仲良し家族のお父さんだった。

ビール(美味いやつ)を一箱持ってきてくれた。
この角度からの差し入れは新手!というか、酒飲み夫婦の考えること最高!とありがたくもらって早速一本冷やして飲んだ。

つづく。

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