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コロ日記2. ひみつの
今日は我々のPCR日だ。
予定があるのでなんとなく朝から張り切っている。
昨日の夕方保健所から連絡があり「濃厚接触者としての暮らし方」をレクチャーしてもらった。
基本、不要不急の外出は無しということだが、きちんとマスクをして人の少ない時間を狙っての買い物はオッケーとのこと。そうなんか。
張り切ってネットスーパーで買い物したから冷蔵庫はパンパンだからしばらくはいいけどな。
子ども2人と2週間ずっと家は辛いです、と伝えると「そうですよね…その年齢の男の子2人がずっと家は…無理ですよね!」と保健所の人も力強く同意してくれた。
聞くと「他人と2メートルの距離保つ・マスク着用・屋外・公共交通を使わない」であれば多少の外出はして良いとのこと。
ナイス。であれば多少心にゆとりができた。
PCRを受けるか受けないかは、なんと選べた。
受けないという選択肢もあるのか…。
それでよいのか…?
前のめりに受けます受けますと答え、区内のとある場所を会場として指定される。
「この場所は誰にも話さないでください」とのこと。なんだか盛り上がるな。
公共交通機関は使わないように言われるものの、私は免許を持ってないし、子どもと自転車で行くにはちょっと遠い。
さっそく詰んだ?と思ったらそういう方はタクシーで、とのこと。
タクシーの運転手さんは本当に高リスクの仕事だなと頭が下がる。
※「窓を全開にしてください」と頼んで乗ります
会場は、古い区の建物で正面入り口は閉鎖されており、指定された入り口から入る。
え、こわい。
真っ白な防護服に身を包んだ医療関係者がテキパキと受付をし、他にも割と多くの人々(子連れ多かった)が検査を受けにきていた。
コロナ流行ってるんだなぁ。
防護服、蛍光灯とビニルの床、あちこちに貼られた注意書きがものすごいディストピア感でますます盛り上がる。
鼻に突っ込まれるアレを、子らも無事に終えた。
アレつらいよな。
外に出るととても良い天気で、ちょうどおやつの時間だった。
街は当たり前に動いてるのに、我々は濃厚接触者なんだよな、と思うと何もする気にならない。
美味しそうなジェラート屋を素通りして家に帰った。
我々はぱっと見普通の親子連れに見えるが、これが「濃厚接触者はこのゼッケンを貼ってください」とか「家族にコロナがいますというタスキをかけてください」と言わる世界ならどんなことになるだろうか。
そして、それを実際してきたたのが人種差別と民族差別の歴史なんだと思うと、マジで背筋が凍る。生きた心地がしないだろう。
そんなことを鬱々と考えながら自動販売機でひっそりとジュースを買ってやり帰った。
夜ご飯は冷しゃぶサラダにする。
ネットスーパーのお肉は、いつものよりも良いお肉のようで、もったいながっていつもより少し量を抑えたが、全体として残った。
いつもいかに夫がモリモリ食べているかがわかる。
その夫の熱は夜になるとまた少し上がっているとのこと。
パルスオキシメーターの数値が93以下になったら連絡するように、と医者に言われている。
いくつなん?と聞くと「98」というので、え、5しか差ないやん、普通の人は150とかそんなんちゃうの?と聞くと「あのな『血中酸素飽和度』やからマックス100%なんやけど」と冷静に言われた。
へぇ!
つづく。