Sc.237 ギンギラギンの賞味期限
よく寝て起きて、あ、今日はパンがないのに米を炊き忘れていると冷静に思い出した。
昨日のポタージュにネジネジのマカロニを入れて食べた。
ブロッコリーとソーセージを足したら、次男はまた!ブロッコリーがある!と怒っていた。
ここのところ毎朝ブロッコリーが皿にのってるからな。最近安いし君以外は文句ないからな。
夫は遠くの倉庫まで作業に行くのに、次男との朝のお遊びセットリュック(サッカーボールやグローブなど)をどのように持ち回ろうか真剣に考え、こうしてはどうだろうか?と相談を持ちかけられたので真摯に考え答えておいた。
結局、最寄駅のコインロッカーに預けることにしたらしく、帰りに忘れず持ち帰ること、と自分に言い聞かせていた。
手抜きのない人だ。
長男の白チューリップは先走ることも伸び悩むこともなくスクスクと大きくなり、隣で赤チューリップはどんどん朽ち果てていっている。
タイムラプスで撮っていたらそれなりの作品になってたかもな。見た人が勝手にいろいろ難しく考えてくれる系のやつ。
仕事は、早急に考えなくてはならない材料が上から降ってきて、やいのやいの話し合いの前段階の話し合いをした。
昼に、社員旅行における名物であった『ギンギラギンになりげなく』コーナーが、20代前半の社員には歌も近藤真彦も知らないし意味がわからなかった、というかむしろ引いた、という話を聞いて、そうか…と愕然としつつ申し訳なかったな!と中年の盛り上がりを反省して笑った。
その子にしたら、いつもスタイリッシュな部長が突如「マッチでぇ〜す!」とか言い始め(マッチて誰…?)それに合わせて常に冷静な財務の人が「くろやなぎさぁ〜ん!」と言い始め(くろやなぎ?てつこ?あのおバアさん?)、周りの皆がこぞってフッフーと合いの手入れまくりで歌われる「ギンギラギンにさりげなく」という歌詞の破壊力。※()内はその子の心境
同僚が「それはもはや岡田あ〜みんの世界だね」と言うのでさらに腹がよじれるぐらいに笑った。
↓イメージとしての岡田あ〜みん
『ルナティック雑技団』より
午後はえらい人も同席される打ち合わせに行き、うまいこといった。虎の絵が描いてあるシャツを着ていった甲斐があったもんよ。
2人をお迎えて帰る。
次男の来期からの体操の先生が「平成10年生まれなんですよ…!」と担当保育士から小声で聞かされ、え、そんな、まだ子どもなのではないのですか?!と2人で戦慄した。
6時お迎えについてすったもんだしながら帰り、夜は親子丼。
実家にクッキーのお礼テレビ電話をし、またもや子どもらが興奮して家庭内デシベルが跳ね上がった。
夫が帰ってきて、お遊びリュックを持ち帰り忘れたと駅まで取りに戻っていった。
皆で一斉に早く寝にいく。
子どもたちより先に大人が2階に行ったので、電気はちゃんと消したかい?と尋ねると、長男が消したはず、とあやふやな返事をし、私はもう眠かったのでどうとでもなれ、という心境だったが、次男が「気になるけど怖くて見に行けないよぅ」とかぼそく言うので夫が確認しに行っていた。
電気はちゃんと消えていたとのこと。
秒で寝た。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?