給食センター
先日、6月15日の一般質問で、神津は現在松本市が進めようとしている「学校給食センター再整備事業」について、教育委員会に質問をいたしました。神津は、市長に答弁を求めていましたが、残念ながら答弁は市長からではなく、教育長からでした。
このときの動画はまだあがっていませんので、市長会見での市長による説明のテキストを以下、貼ります。動画があがったらコメント欄に貼ります。
さて、この給食センター再整備事業について、当事者保護者未来のPTAの皆さんにも知っていただきたく、神津はこの1年研究、活動、発信してきましたが、まだまだ知られておりません。
最終決定したわけではありませんが、議会(2022年3月経済文教委員会)で承認されてしまっていますので、なかなか大変です。
今月、東部、西部各給食センターで「PTA向け説明会」、6月30日には勤労者福祉センターで【市民説明会】が行われます。
未来ン十年かかわってくる給食のことです。
子どもたちの育ちにとって大切な大事業です。ぜひ参加して、ご意見ご質問をお願いします。
https://www.city.matsumoto.nagano.jp/site/kyoiku/79081.html
ところで、神津は何を求めているのか??
ズバリ、【給食施設の分散小規模化】です。
理由はこちら↓
今の給食センターは大規模が2つ、小規模が3つ。市内5カ所です。この5つのセンターを、再整備方針では2つまたは3つの大規模センターに集約しようとしています。
現在の大規模センターでは、冷凍加工品、カット野菜を多用しています。使用食材が少なく(手間がかかるため?)、栄養摂取率が低く、思い切った地産地消(市産市消)がすすみませんん。特産のりんごやぶどう、スイカも出せません。
給食を給食時間までにトラックで各学校に配送する必要があり、できあがった給食を食缶につめ、コンテナにつめ、トラックに詰め込み運び出します。仕上がり時間がはやいため、調理に時間がかけられません(と説明受けています)。
調理時間が短いため、手の込んだ献立や手作り調理ができない(そうです)。
神津の理想であるオーガニック給食なんて、もってのほかです(数千食分の有機農産物を受け入れることはできないため)。
名実ともに、【手間暇かけてこころのこもった給食】を子どもたちに届けるためには、「施設機能」よりも「施設規模(小規模・自校」がポイントです。
神津の言っている給食の姿は高すぎる理想かもしれませんが、「理想」に一歩でも近づくためには、今できることをせいいっぱいやるだけです。
写真は、先日の議会視察の際の写真。経済文教委員会の議員で、廃止の方向にある松本市波田給食センターと梓川給食センターの内部に入らせていただいたときのもの。
古くて狭い給食センターだが、食材、調味料にこだわり、手づくりでおいしい給食をつくってくれています。
波田と梓川、合併地区の給食センターは、それぞれ小中2校分、1500名分の給食を作っています。この2センターを廃止して、他の大型センターに統廃合される方向。
以下、市長会見 https://www.city.matsumoto.nagano.jp/site/yokosomayorsoffice/80993.html
テキスト
松本市の給食センターですが、現在、波田・梓川にあります施設が老朽化して、再整備のプランを庁内で検討し、また議会にも報告をしてまいっています。この再整備プランにつきまして、今月、まずそれぞれの四つのセンターごとのエリアで、地元の説明会を開催させていただきます。あさって梓川で開催しまして、順次、波田そして東部給食センター、西部給食センターのエリアで行います。このそれぞれのエリアごとの説明会は、当該学校のPTA並びに学校関係者の方を対象とさせていただきます。一般の方は、このエリア単位の説明会にはご参加いただけません。その上で、今月30日に松本市全体の市民を対象とする説明会を、勤労者福祉センターで開催させていただきます。
改めて再整備プランのご説明をさせていただきますと、提供の食数を合わせて1万8千食とすること、そして現在、3本献立で東西の給食センターは調理が行われていますが、それを2本献立による調理ということで、全市的に行えるようにする、これを基本的な要件とすることを定めた上で、二つのプランとして、どちらかのプランでこの新たな給食センターの整備を行っていくということを説明させていただきます。これは3月の市議会の経済文教委員協議会でご提示し、そして、この2案のうちのどちらかを絞り込んで進めていくということで了承をいただいています。
この二つのプランですが、機能の高い給食センターを建設すること。具体的には調理の動線、調理器具を高機能なものを導入することで、従来のセンターに比べて質の良さを追求できるものとするとしています。そして、地産地消、アレルギー対応食の実施といったものを、栄養士の体制を充実させることなどによって合わせて実現を図っていこうというものです。
2本献立ということで、自校給食のような1本献立ではありませんが、従来の給食に比べれば、質の向上、さらにはメニューの多彩さ、地産地消の導入に向けた状況を農家の皆さんと共につくっていくということが、基本的な考え方です。この二つの方式は、計画期間や工事費などに一定の差はあるわけですが、最終的に住民の皆さんのご意見、さらには議会の皆さんの審議を通じて、この新たな学校給食センターの再整備を進めてまいりたいと考えています。
【記者】
学校給食センターの再整備についてですが、市長が見直しを表明された後、小規模センターや自校給食も検討に上がったと思いますが、改めて、小さい規模ではなく、大規模あるいは中規模でやると判断された理由や、大規模、中規模であることのメリット、小規模であることがどうしていけないのかという部分を説明していただければと思います。
【市長】
松本市内には、30から40の大小さまざまな小・中学校があります。この全てにおいての自校での給食の提供。新たに一つ一つの学校の中での施設を整備すること、そしてまたその人員を確保すること。もちろんメリットとしては、できるだけきめ細かく対応ができるということがありますが、総合的に考え、その質の問題についての差異というものも、他の自治体の事例なども今回研究をさせていただきましたが、そう大きな差を持たず、従来の大規模給食センターの在り方からはかなり進化をしている中で、自校給食の選択ということは現実的ではないとの判断をし、また議会にもそのことでご了承いただいたと考えています。その上で、センター数を二つ、三つ、そして六つというものを提示させていただきました。その中で、この計画期間、また建設工事費、配送時間、職員数、そうしたものを総合的に考えて、今のところまでは絞り込めたかなと思っています。より自校給食を積極的に求めるグループの方々は市内にもいらっしゃるわけですし、私や伊佐治裕子教育長も、その方々との意見交換をさせていただいています。そうした中で、今回教育長とも意思疎通を図りながら、こうした方向になっています。
【記者】
そういったことも含めて、地元の方からも小規模の給食センターを求める声はいまだにあるかと思うのですが、そういった方にどうやって理解を深めていく予定でしょうか。
【市長】
説明を尽くしていきたいと思います。
【記者】
給食の話で1点確認ですが、議会の了承もこの案で出ているので、この説明会を経て、新たに計画加筆する、修正するという可能性はあるのでしょうか。
【市長】
まず、まだ二つ並列していますし、四つを示させていただいた中で、その上で二つというところまでは、基本的には議会の意向を踏まえて絞り込んできたと思っていますので、この二つのうちのどちらかということを、説明会を通じてご意見いただいて、最終的にそのご意見を踏まえ絞り込んだものを議会にお示しする。そこで了承をいただければ、そのプランにのっとって進めていくということを想定しています。
【記者】
市としてはその二つは並列で、こちらがいいのではないかという聞き方はせずに、皆さんの意見を聞いた上でどちらか姿勢を示すということですか。
【市長】
この説明会に当たってはそういうことです。