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【筋膜】の役割

今回は筋膜についてお話しします!

筋膜とは、全身の筋肉、全てのの臓器を包み込んでいる薄い膜の事を言います。

筋肉についての筋膜は大きく2つに分けられ、
・浅筋膜(皮下組織と筋肉の間に位置します。)
・深筋膜(筋肉のすぐ上に位置します。)
この深筋膜の下に筋肉を包む筋外膜、更に1つずつの筋束を包む筋周膜、またら更に個々の筋繊維を包む筋内膜が存在しています。

図1
図1の青い丸の部分を拡大


正常な筋膜はこの筋繊維同士の摩擦を防ぎ、筋肉の収縮をスムーズに行う役割を持ちます。

また、全身をウエットスーツのように立体的に包み込み支えていますので【第二の骨格】と呼ばれ、姿勢をコントロールするうえでとても重要な存在です。

筋膜は約85%が水分で、コラーゲン繊維とエラスチン(弾性)繊維、ヒアルロン酸で構成されていています。

コラーゲン繊維は通常、波状に縮んだ状態にあり、外部から力が加わると直線状に変化する事で長さが変化します。

エラスチン繊維は弾性がありますので、筋繊維自体が伸びやすく、最大2.5倍まで伸びます。

これらの繊維がお互いに協力し合い、身体の動きに合わせて筋肉の形を変えたり、元に戻して整えています。


ヒアルロン酸は筋膜の滑りを助けてくれるのですが、水分が足りなくなったり、同じ姿勢で過ごす時間が長くなるとヒアルロン酸がゼラチン状に粘りを増していき筋膜の滑りが悪くなります。

筋繊維の動きをスムーズに行う筋膜が癒着や委縮してしまう事で、身体のコリや柔軟性の低下、血管やリンパ、神経系にも影響を与え、痛みや痺れを引き起こす原因となります。

ですので、日常生活ですぐ実践できる事は水分補給や、お仕事中など同じ姿勢で長時間過ごす事がないようにこまめなストレッチ、筋膜リリースなど、筋膜を硬めない工夫が必要です。

筋膜リリースでは、癒着や委縮してしまっている筋膜を手技や様々な道具で圧や刺激を与え、緩める、剥がす、引き離すことを目的としています。

トレーニングや運動を行う前に筋膜リリースを取り入れるのは、怪我予防やパフォーマンスの向上や、様々な不調改善にもとても効果的です。


痛みを感じた身体は、姿勢を変える事で痛みを和らげようとしたり、別の筋膜が緊張を強くしてバランスを取ろうとする作用があります。
全身の筋膜は繋がっていますので、例えば腰が痛い場合はお尻や太ももの裏など患部以外をほぐすと痛みが軽減される事が多いです。

筋膜リリースの重要性を感じてはいるけど、なかなか実践できていない方が多いかと思います。

癒着してしまっている筋膜を緩めるのは、痛みもありますが、筋膜とボディメイクは切っても切り離せない関係性にあります。
もっと言えばボディメイクの効果を高め、理想の身体への近道になると言えます。
ぜひホームワークに筋膜リリースを取り入れて動かしやすく怪我や不調のない身体を作っていきましょう!

美と健康の近道はちょっとした意識をコツコツと積み重ねる事🐢🐾
皆様の毎日に、笑顔と快適が増えますように🕊️✨

最後まで読んで頂き、ありがとうございました

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