DX が進むシンガポール〜シンガポール編1
多摩大学大学院で観光を教えている関係で、いつも、どこに行くにも、その観点が離れない。一種の職業病だ。
今回はシンガポール。ずっとベンチマークに行きたかったが、コロナで行けず、やっと今回、行くことができたのて、まずはDXということに視点を当てて書いてみたい。
1.世界DXランキング
2023年IMD(世界国際経営開発研究所)の調査によれば、世界デジタル競争力比較で
1位USA
2.オランダ
3位がシンガポールである。
日本は御多分に洩れず、32位である。
悲しい、というか、うさぎと亀の物語そのものだ。
日本がウサギ、30年間寝ている間に、亀だった国々が、どんどん早い亀からウサギに進化してしまっている。
DX化は人を取り残す社会になると考えている人がいるが本当にそうだろうか?
観光、特に知らない国で、昔なら、英語ができないことが一つの躊躇になっていたが、今やGoogle翻訳もあれば、Chat GPTもある。Google mapsもあれば、UBERもあるわけで、それがどれだけ、人を対等にしてきたか一考すべき時である。
2.ますは、シンガポールチャンギ空港について
国の入り口は今ではやはり空港。もちろん港も重要だけど、ここは日本でも超遅れている分野なので後日説明するとして、チャンギ国際空港、シンガポールの国際空港である。
まず、コロナ禍を過ぎて紙で入国書類や、検疫書類を書くのは、既に日本だけとの話があるけれど、私は世界中旅しているわけではないので、証明ができないが、確かに日本の検疫の入力した後のメリットをあまり感じることはない。
そもそも検疫の書類と同様のものを書かせた上に、電子読み取り機に、人がぺったり張り付いていて
できない人をサポートすることの意味がよくわからない。人手不足なのだから、それをなんとかするためのDXではないのか?と思うのと同時に、そもそものマシーンの台数が少ないのと、読み取り性能?でトラブルが起きやすいということが、こんな二度手間を作っている気がする。
シンガポールの場合は、I CAというフォームに、簡単な記載をするだけ。
コロナ前と大きく異なったのは入国が全てマシーンになっており、パスポート認証とこの検疫の入力は一体化しており、入国時にパスポート認証をマシーンで行えば終わり。ヘンテコなQRコードとかかざす必要はない。
人手は入る手続き側に一人、マシーン認証を済ませた側に一人いるだけである。
添付の写真は、出国する際のオートチェックインの機械が円形に多数並んでおり、その奥に自動ドロップイン、荷物チェックイン場所がある。
これもなかなかよく考えられたデザインで、人溜まりができにくい。
オシャレである😎
3.Jewelという空港アミューズメント
2019年にかつての駐車場だった部分を潰して、Jewelという名の、40メートルの人工の滝を中心とした、植物園兼、子供も大人も楽しめる、アスレチックフィールド、そしてドライビングシュミレータやショッピングセンターが融合した施設があることは知っており、夜行便の多いアジアのハブ空港として、夜出発便まで楽しめる施設を作ったのだなあと、ぜひ見てみたいと思っていた。
この人口滝は想像以上のもので地下2階まで流れて、子供達のアトリウム的な位置付けになっている。
上は建物でいうと10階建ての高さだそうで、そこに手が届くくらいの巨大な植物が所狭しと植えられており、歩けば結構な運動になるし、夜遅くまでオープンしており、本当に時間潰しに最高である。
これらの換気もきちんとした制御がなければできない芸当で、DXの凄さを感じてしまう。
ただ、夜行便を待たせるのではなく、楽しませた上で、おかねを頂戴する、ウインウインである。
4.なんか嬉しいプロジェクション
ターミナル1には
下記添付のようなプロジェクション、
これも滝である、
がゲートに落ちてくるような 仕掛けてなっており、既にあるマリーナベイと同様、フリーで楽しめる。
みんなこの前で面白そうに動画を撮っている。
註マリーナベイは毎晩レーザーショーを行っている
5.タクシー乗り場にて
フィンランドに行った時も、
ユーロに交換する必要があるか?
と現地の友人に聞いたら、ほぼ電子マネーか、クレジットなので不要と言われたことがあるが、
まあ、シンガポールも同様だ。一部の屋台は別としてではあるが。
日本の場合このタクシーは何が使えるのかドキドキすることがあるしちょっと田舎に行くとニコニコ現金払い
と言われることも多い。
下記添付の写真は、空港のタクシー乗り場に掲示されていた、各社何が使えるのか前もってわかるシステム。
これも顧客視点だなあと思った小さな出来事ではあるのだけど、そんなことが受け入れ環境では大事なのである。
まだ、シンガポール編は続く…