韓国の田舎を旅する方法〜慶尚北道チョンソンの農家さん・超個人的夢の地へ①
ウーフコリアのサイトには、各ホストのページに簡単な周辺の観光地リストも載っています。
チョンソンに行く事が決まった後に何気なくウーフページを見ていたら、周辺情報に周王山(チュワンサン)の文字が…
「周王山ってあの周王山?」と思って地図で調べると、紛れもなくあの周王山です。
いつか必ず訪れてみたいと思っていた、あの周王山!
今は亡きキム・ギドク監督の「春夏秋冬そして春」と言う映画を初めて観たのはアメリカでした。
どうやら凄い映画らしいと言う事でDVDを借りて観たのですが、こんな映画観たことない!と、静かな熱量に完全にやられてしまいました。
そして、あの美しい池に浮かぶお寺は実際に存在するの?
と、気になり調べたところ、あの寺は周王山と言う山にある注山池(チュサンチ)と言う池に設置されたセットだと言う事が分かりました。
いつか行くんだと、行き方を調べていたけど、行き方のシミュレーションだけマスターして現実では全然行けていなかった周王山。
実は今回の旅はあわよくば周王山にも行けるかも?
と言うワクワクもあったのです。
到着した日に早速アジョッシに聞いてみました。
「あの、周王山てここから近いんですか?」
「あー周王山…近い近い!周王山に行きたいの?」
「ずっと行って見たかったんです。注山池も」
「じゃ今度の日曜日にみんなで行こうか!」
「!!!
やった!」
秒で決まった周王山行き。
山へ行く前日の夜にご飯を食べながら、なぜ周王山に行きたいのか、と言う話になりました。
キム・ギドク監督の「春夏秋冬そして春」を観たからと言う話をしたら、アジョッシもアジュンマも「やっぱり」とニヤリ。
アジュンマ曰く「以前は全然人がいない山だったんだけど、映画の公開後はすっかり観光地になったんだよ」との事。
確かに、車が無いとかなり行きにくい場所にあるので、映画やなんかのキッカケがないと韓国国内に住んでいても中々興味を持ちずらい場所かもしれません。
アイリーンとエスターは映画を知らないらしく、どんな話なの?と聞かれたので「ある男性の人生を春夏秋冬になぞらえていて…」と、何となく説明するけど、あまり伝わらず…
それなら観るのが早い!とケーブルテレビで「春夏秋冬そして春」を探し出すアジョッシ。
アイリーンとエスターも観たーいと言っていたのですが、なんて言うか、リビングで皆んなでワイワイ観る映画じゃないんです、この映画は。
「このメンバーで今から観るの?!」とビクビクしていた私は、アジョッシが「無いな〜」と言った時内心ホッとしたのでした。
興味のある方はこちらでご確認下さい↓
そして待ちに待った当日。
アジュンマはたまのお休みはゆっくりしたいと言うことで、アジョッシ、私、エスター、アイリーンの4人で向かいます。
行きの車の中でアジョッシの周王山の適当な歴史説明をゲラゲラ笑いながら聞いていたらあっという間に到着。
まずは注山池に向かいます。
なぜかは覚えていないけど、駐車場のトイレに3人で入り、何かにゲーゲー大笑いした私たち。
念願の注山池に近づき、テンションが変に上がっていたのかもしれません。
チョンソンはりんごの産地なので、駐車場を出るとりんごを売っている人がずらっと並んでいます。
ゆっくりと山の空気を楽しみながら注山池に向かいます。