ソーリーと言ったので。
プリスクールのおもちゃのサカナを、コートのポケットに入れて持って帰ってきた。次の日に先生に返す。
しばらくして、またサカナと持って帰ってきちゃった、と言った。びっくりして、持って帰ってきたらだめだよ、と伝える。1回目はうっかりだと思ったけれども、2回目はきっと違う。先生になんて伝えようなんて、私もどきどきしながら、翌日、プリスクールに着くと私の後ろに完全に隠れて、さかなを持った手だけを先生に差し出した。先生は、あはははは、と笑って過ごしてくれた。
もしかしたら、1回目の時に、じゃあ先生のポケットに入れておくねーというやりとりが嬉しかったのかもしれない。ただそのおもちゃが気に入っただけかもしれない。わからないけれど、2回やったので、今回は、ソリーと言わせて、私からも謝った。
そして昨日、すこし遅刻したので、私が遅れてすみません、と言って、子どもを引き渡した。家に帰ってきてすぐに、以前プリスクールで作った粘土のクラフトを持ってきた。前日に少し端が割れたやつ。「おかあさん、僕がここのところを壊したから、今日先生にソーリーって言っていたの?」と聞きにきた。えぇ!とびっくり。
今日1日ずっと気になっていたんだ、と知る。遅く着いたからごめんなさい、と言っただけで粘土のことは誰も怒っていないよ、と伝えた。
お母さんが謝っていたら自分が悪いことをした、と思ってしまったんだろうな。文化的にsorry と謝るタイミングも違うし、私もどうすればいいのかわからず、とまどうな。とりあえず、こういう誤解をすることがある、ということも覚えておこう。親が自分のことで謝ったら嫌だろう。