イギリスで国際離婚して思ったこと。
私が住んでいるのはこじんまりした町です。
ここから北西にはBirmingham、
北東にはCoventry、
南にRoyal Leamington Spaという割と大きな町に囲まれているのですが
私の町は本当に自然がいっぱいで、
今日もジムに行く途中、ウサギがいました。
そんな小さな町なのですが、
ちょこちょこと日本人の奥様方と出会うこともあります。
あまり日本人同士で集まるようなことはないですが、
数ヶ月に一回、スーパーで見かけたりします。
数年前に、
一人の日本人の奥様に
こんなことを言われました。
「あなた見ていると楽そうだから、
私も離婚しようかなぁ。」
私は目が点になりました。
「楽そうって何?」
「何を言っているんだこの人は、
できるもんならやってみな。」
と、
正直そう思いました。
私が楽そうに見られたことは
苦しそうにみられることよりも
とてもありがたいことだと思います。
でも、
やはり、外国人として
海外で女一人で子育てすることって、
それなりに大変だったんです。
(今はそうでもないけれど)
あの時は彼女の言葉に
正直、
腹が立ちました。
(彼女に悪気はないのはわかっていたので悪い対応はしませんでしたが)
特に当時は、
私は国際離婚や親権のことで
とても歯痒い思いをしていたんです。
認められているはずの権利を主張できない
これが
私を苦しめていました。
弁がたつイギリス人相手に
当たり前のように無視される。
聞き耳を持ってくれない。
頭が悪いと決めつけられる。
状況が把握できていないと思われる。
単に疎ましく思われる。
ただの未熟なお荷物扱いされる。
そんなことの連続でした。
言っても惨めになる、
逆に揚げ足を取られる。
助けを求めたら多大なお金がかかる。
こんな状況の私は
弁護士にとって良いカモで
後からイギリス人に聞くと
ありえない金額や方法でお金を取られてたことも過去にありました。
泣き寝入りしてそのまま成り行きに任せて
その後の限られた中で幸せに暮らせばいい。
そう思って、
私の意見、
私の主張、
私の権利、
全部放棄してしまうしかないんだと思っていました。
クソイギリス人みたいに
ベラベラ喋って言いまかしてやりたい。
そしたらどんなにスッキリするだろう。
そんなことも正直、思っていました。
私が出向かないといけない裁判の中には
不当な疑いを向けられて
子供を政府に取られるかもしれないという
とても辛いものもありました。
その時は本当に気が滅入って、
母から電話がかかってきた時に
自分が英語で話しているのに気づかなかったりするほどでした。
当時、
私の頭の中には
辛い思いをしても自分の主張をするか、
泣き寝入りをするか
その選択肢でいっぱいでした。
でも、
MOMOYOさんのYouTubeや本を読まれている方ならお分かりかと思いますが、
どう行動するかよりも
自分に対してどのような思い込みを持っているのかを見つける方が大切
なんですよね。
当たり前のように無視される。
聞き耳を持ってくれない。
頭が悪いと決めつけられる。
状況が把握できていないと思われる。
単に疎ましく思われる。
ただの未熟なお荷物扱いされる。
という現実に直面して、
誰も身近な人が周りにいない状況で
命よりも大切な私の子どもを天秤にかけられた
あまりにも辛い状況になり、
本当に毎日生きている心地がしない毎日を過ごし
私はどうしてこのような状況に陥っているのだろう、
どのような思い込みがあるのだろう、
とプラクティショナーさんに相談した結果、
私の話は誰も聞いてくれない
という思い込みが見つかりました。
これは私が本当に小さい頃から思い込んでいたものです。
不思議なことに、
この思い込みがきちんと腹に落ちたくらいから
あれ?私の英語って結構よく通じているな、と思う場面が多くなったり、
私の話を興味深く聞いてくれる人たちが現れ始めました。
そして、裁判では
裁判長から私に対しての謝罪がありました。
人生における試練とは
自分に目を向けるきっかけを与えてくれるだけのものなのではないか
と心から思わされる出来事でした。
出来事にどう対処するかではなく、
なぜそれが問題になっているのか、
そう視点を変えてみれば、
変わってくる未来があります。
今、辛い状況に直面されている方、
一緒に思い込みを見つけてみませんか。