「伝え方が9割」を再読しましたヨ
「相手に何を伝えたいのか」を決めるのってそんなに簡単じゃないよな。
数年ぶりに「伝え方が9割」を読んだ感想はそんなでした。
今年は書棚にある本を全部再読しようと思っています。
最初はライティング関係の本をまとめて読もうと考えていて、1冊目に読んだのが、佐々木圭一さんの「伝え方が9割」。
発売当初にすぐに購入して読んで、「ほうほうなるほど」とすぐに実践したのを覚えています。「言葉ひとつでこんなに印象が変わっていくんだ」と感動したことも。
それから数年。数年の間にWebライターになり編集者になりディレクターになり…と、かなり環境にも変化が。再読したら何か新しい発見があるかもと思って手に取ったのです。
「何を伝えたいか」がわかってるなら役立つ
テクニック自体は簡単。すぐにできることばかりだし、本の中に書いてある「たとえばこんなシーンで」というのも身近なものばかりで「自分だったらどうか」という想像力が働きやすい。
最初に読んだときの私がすぐに実践できたのはこれのおかげが半分。
もう半分は、
「自分が伝えたいことしかなかった」おかげ。
自分が伝えたいことは一呼吸おけばわかる
自分が伝えたいことを知るのって簡単なんですよ。だって、伝えたいことがあるのは自分だから。
感情に流されてしまっているときは見落としがちだけど、一瞬でも呼吸をして考えてみれば
誰に
何を伝えたくて
どうなってほしいのか
くらいはすぐにわかるもの。これさえわかればどうにかなってしまう。
他者が「伝えたいこと」を代行するのって大変
でも、Webライターや編集者、マーケターになると「他人が特定の誰かに伝えたいこと」をわからなければいけないんです。
そういう商売ですからね。
クライアントは
どういう顧客に対して
何を伝えたいのか
伝えた上でどうなってほしいと考えているのか
これがわからないとならない。「そんなもの、クライアントに聞けばいいでしょう」と思うかもしれないけれど、これをしっかり言語化できるクライアントってまずいないんです。いやほんとに。
使いこなせれば「他の誰かが伝えたいこと代行業」の力になる
そこをうまい具合に聞き出すor想像して、「これが伝えたいことだ!」とした上で伝え方が9割のテクニックを使っていくわけです。
使いこなせれば、
記事タイトル
見出し
本文中のキャッチコピー
広告のキャッチコピー などなど
めちゃめちゃ役に立ちます。
ピッタリハマったときの「あ、心を動かすってこういうことなんだ」という感覚は一度経験すると中毒になること間違いなしです。
とはいえこれが難しい。広告をブンブン回すお仕事だと数値で結果がまるっと分かってしまうので、それもまた残酷…。
「再読をいい機会にして精進せねば」と遠い目になりました。
同じテクニックばかり使いがちなので定期再読推奨
「数年ぶりに再読しておいて何を偉そーに」という話は置いておいて…。
再読して思ったんです「同じテクニックばっかり使ってて、全然使ってないテクニックもあるなぁ」と。
同じテクニックばかり使っていると、決め台詞がワンパターンになってしまいます。
身体に染み付いたと思っても、定期的に再読して思い出した方が「この人、いつも同じパターンで話すな」と思われなくてすみそうです。
私がわざわざ言わなくてもいいとは思いますが、改めて名著です。
「伝え方が9割」。
未読という方はもちろん、「そういえば一回読んだきりかも」な人も、ぜひ。