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ferm LIVING Stories vol.42 総集編、その5。

いよいよ佳境に入ってまいりました、総集編 その5!でございます。
今回振り返る二人は、インテリアのスタイリングがまるで正反対。
だけど、じっくり見てみるとなんだか共通点もありそうです……。

■Isis-Colombe Combréas の場合

今や世界中で人気の雑誌、「MiLK Magazine」。その創始者である Isis は
パリ14区、モンパルナス地区の境目に家族と共に暮らしています。

180平方メートルという広いアパルトマンの設えは独創的!1970年代、スペイン・イビサ島のヒッピーコミュニティーの中で、芸術家の両親のもと育った彼女のバックグラウンドが色濃く反映されています。

壁にはたくさんの陶器コレクションが。
これは彼女が趣味で収集した Memphis Movement のアーティストたちの作品だそう。こうやって壁にアート作品を飾り日常的に楽しむ生活は、まだ日本には少ないかもしれませんね。(特に日本は地震があるので……)

家のいたるところにゴロゴロと存在する多種多様なアート。
ミニマリズムを拒絶し、生命力溢れる色彩や幾何学的な模様を巧みに取り入れた室内ですが、不思議と統一感もあって落ち着いた雰囲気がありますよね?この卓越したバランス感覚、さすがは MilK の編集長です!

全くの余談ですが、昔、私(カオリ)の幼馴染の家にも素敵なロッキングチェアがあって。かっこよかったんですよね。それ以来、ロッキングチェアはいつかは欲しい憧れのアイテム♪Isis さんのこの椅子も素敵〜〜。

さて、彼女の家で最も異彩を放っているのがこの金属の梁でしょう!!
入居時のリノベーションで追加したものだそうです。最初見たときはあまりのかっこよさにシビれました(笑)

部屋全体をつなぐようにはしるこの梁のカラーにリンクしているPlant Box 。このさりげない使い方がオシャレです。

別の空間には梁の下に Hourglass Pot が……。

ここでも全体の色のトーンが見事にリンクしていて、整った印象を受けますね。Hourglass Pot は前回も、前々回も登場しているほど発売以来人気のアイテム♪デザイン性も高くて樹木も入れられるほどの大きめサイズが喜ばれているポイントかと!

最後に寝室です。

この空間の雰囲気、個人的に大好きです!窓にかかった美しいテキスタイルも光に透けて幻想的……。こんなところなら1日の始まりも、1日の終わりも
心地よくなりそうですね。

Isis-Colombe Combréas のストーリーはこちら

■Juli Daoust Baker の場合

カナダ最大の都市、トロントでライフスタイルショップ兼ギャラリー「Mjölk」を夫婦で営む Juli Daoust Baker。家族と仕事、その両方の拠点になるような理想の場所を探し移り住んだビクトリアン様式の建物の中は、私たち日本人にも馴染み深い「和×北欧」の空間が広がっていました。

明るく開放的なリビングは色数少なく、自然素材と組み合わせたナチュラルな印象です。面白いのが、テーブルの上に置かれた籠!日本のテイストを強く感じますね。

〜基本的に、北欧と日本のデザインは両方とも自然の要素が強く、陰影や質感、そして素材に敏感です。これらの伝統は、人が集まったり一息ついたり
忙しない心に休息を与える場所の発想を誰かが理解しているからだと思います〜

そう語るように、彼女はその国とデザイン美学を鋭く感じ取り自分たちの暮らしに落とし込むセンスにとても長けていることが、この空間からもよくわかります。

日本語が表紙に書かれた本も数冊ありました!
美しい装丁がインテリアに溶け込んでとても素敵ですね。

オーブンの取っ手にかかっているのは Hale Tea Towles でしょうか。
明るいオーク材を基調としたキッチンで、ストライプが程よいアクセントになっていますね。

とても繊細な彼女にとって、「自然光」、「愛する私の家族」、「穏やかで静寂に包まれた空気感」。この3つが自宅に求める要素なのだそう。
確かに写真からは平穏で澄んだ空気感が伝わってきました。

こちらも最後に寝室をご紹介。
住空間において最もパーソナルな空間である寝室では、その人の心の深層にある「暮らし」に対する思いが色濃く出ているように感じます。

先ほどご紹介した Isis さんの寝室と見比べて、ふとそんなことを思いました。

Juli Daoust Baker のストーリーはこちら

***

いかがでしたでしょうか。総集編、その5!
冒頭にも触れたように、一見するとすごく対照的な二人の住まいのインテリアですが、住まいに対する考えの中心に「家族」を据えているというとても大きな共通点があることに、再読して初めて気が付きました。
ぜひお時間があるときに彼女たちのストーリーをゆっくり読み返してみてくださいね。


それでは、次回もお楽しみに♪





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