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ferm LIVING Stories vol.55 Liene の家
今回ストーリーを語ってくれたのは、ベルギー生まれの Liene Meneve さん。イラストレーター、 メイクアップアーティスト、そしてスタイリストの顔を持つ多彩な彼女が語るストーリーとは……。
自然の光が家の中で踊る姿と影が生み出す物質の新たな側面が、美しく混在する彼女のおうちは必見です。
〜 Liene Meneve の家 〜
ベルギー生まれの Liene Meneve はイラストレーターであり、メイクアップアーティストであり、スタイリストである。彼女は1975年に建築家が設計した家で、人生のあらゆる面において感覚的な美を捉えることにその身を捧げてきた。
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Liene Meneve は常に美しさというものに魅了されてきた。
彼女は自身のクリエイティブな仕事の中で、人生の中にひそむ軽やかな美や私たちを取り巻くものに焦点を当て、人びとを刺激しようと模索している。その考えは、広く開放的な空間、レンガ造りの壁、むき出しのコンクリートの梁、高さのある木の天井、美しい自然光といった形で彼女の自宅にも反映されている。
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自分が何をしているのか正確に伝えるのは難しいと、Liene Meneve は考えている。
(Liene)
私はじっとしていたことがなくて、いつも新しいもの、美しいものを追ってきました。人を喜ばせたい、感動してもらいたいのです。人生の中の美しく感覚を刺激するもの光を当てる。私の全ての仕事の出発点はそこですね。
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美に魅了された Liene の創作活動は、色や形、物体に対する感覚や特別な結びつきから始まる。
(Liene)
小さな創造の火花というのはあっという間に火の海と化し、アイディアと実現の流れを生みます。
インスピレーションには、よくあることだが、いつ、いかなる場所でも姿を現す可能性がある。だからこそ Liene は、個人的なデジタルアーカイブ用によく写真を残している。これが枯れることのないインスピレーションの源泉となっているのだ。
(Liene)
家族でよく通る場所で、みんなを立ち止まらせて写真を撮るんです。それは美しく降り注ぐ光であったり、幻想的な場所であったり、子供たちの夢見るようなまなざしであったり。なんでもいいんです。
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Liene の創作活動は家で始めることが多い。1975年に建築家が設計したベルギー郊外の自宅が、彼女の人生の中で重要な役割を担っているのはそのためだ。ここは彼女が夫の William と二人の子どもである3歳の Loewè、5歳の Sézane とともにくつろぐ場所なのである。
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2年前、Liene一家は心身ともにゆとりを必要としたことで、街を離れることを決心した。
(Liene)
まず、田舎にある家を探し始めました。私たちは二人とも多忙で、頭をクリアにすることのできる場所が必要だと感じていたのです。
一家は、建築家 Paul Meekels がブルータリズム建築様式にインスパイアされ設計したこの家を、一目見て気に入った。
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(Liene)
この家は開放感のある間取りと、それを物語る上質な素材で建てられています。レンガ造りの壁、むき出しのコンクリートの梁、そして木の天井が、この家の全体の雰囲気を決定づけているんです。それに大きな窓からは、美しい陽の光が燦々と降り注ぎます。
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家族といるときや平穏、調和、シンプルさに囲まれたとき、Liene はホッとするという。彼女の家に一歩足を踏み入れると、家の隅々から放たれる視覚的な穏やかさが私たちを迎えてくれた。
(Liene)
「インテリア」について考えすぎるのはよくないと思っています。私にとって大切なのは、記憶を呼び覚ましてくれるものや自分たちの体験を映し出すもので、自分の家が満たされているということなんです。
Liene のお気に入りのアイテムの一つでもある、夫と一緒にデザインした装飾的かつ機能的なコルクのオブジェもそうである。
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Liene はこの家の非常にユニークな要素として、造り付けの大きなソファを挙げる。彼女は夫とともにこのコーナーを、ユニークで多機能的な座席のある風景に変えた。
(Liene)
子供たちはここを「池」と呼んで、気に入って遊んでいます。私たち夫婦も、友人が来たときにはここに座って食前酒を飲むのがお気に入りですし、日曜日になるとゆっくりと好きな本を読むのにぴったりの場所なんです。この空間は美しさと快適さのバランスが完璧だと思っていて、いろんな意味でこの小さなコーナーは、私や家族をホッとさせてくれる場所ですね。
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いかがでしたでしょうか。
やわらかくて包み込むような光や鮮烈に射し込む光など、変幻自在な自然光が印象的なLieneさんの家。家全体が落ち着いたトーンで統一されていて、ゆったりとした長閑な雰囲気が素敵だなと感じました。
「池」と呼ばれるスペース、気になりますよね?
この「池」をはじめとするシンプルで調和のとれた空間は、クリエーターとして常にアンテナを張り頭も心も働かせている彼女にとって、素の自分に戻れる大切な場所なのでしょうね。
さて、次はどんな人のお話が聞けるのでしょう。ぜひお楽しみに。
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