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ferm LIVING Stories vol.63 子ども部屋のお話

今回のテーマは『子ども部屋』。
夢やロマン、愛情がたっぷり詰まった世界の子ども部屋を覗いてみましょう♪


〜 子ども部屋の世界 〜


子ども部屋への扉を開けてくれた4人の女性たちのおうちにお邪魔して、それぞれのインテリアのこだわりや、調和のとれた空間づくりの秘訣を教えてもらった。

■Els Lambrechts

Els Lambrechts はベルギー生まれの起業家で、ソウルフードに情熱を注いでいる。夫と二人の息子、Louis と Marcel の4人暮らしだ。
Els いわく、調和のとれた子ども部屋をつくるときに最も大切なのが子どもたちの視点から見た世界を知ることだそう。9歳の Marcel は生物学者を目指していて、彼の部屋には彼のお気に入りのもの、特に動物にまつわるもので埋め尽くされており個性的で Marcelらしいインテリアになっている。

——子ども部屋のインテリアで一番大切なことはなんでしょう?

子どもの声を聞くことです。
Marcel は地球上の生き物すべてが大好きなやさしく感性豊かな子なので、彼の部屋を作るときは彼の興味や世界の捉え方を反映させたいと思いました。


——どのように部屋を心地よくしたのですか?

こちらにストーリーを語りかけるような、柔らかな色味、たくさんの異なる質感、あたたかみのある光やアイテムが好きです。それと、彼が本を読めたり、リラックスしたり、寝転んだり遊べたりできるような小さなコーナーを設けました。


——(Marcel の部屋で)あなたのお気に入りの場所はどこですか?

彼のお気に入りが私のお気に入りでもあって、それが黒板の壁です。ただの壁ではないんですよ。本を読む代わりに、壁に描かれているものをもとにお休み前のお話をするのが好きで、Sinterklaas(シンタクラース)の時期にはカウントダウンカレンダーを壁に描いたりもしています。私は彼の空想や創造性を刺激するように心がけています。だってそれが大人になってからの人生に大きく影響しますから。今黒板の壁に描かれているイラストは、モンスターや吸血鬼に対する彼の恐怖心を取り払うために描いたものです。


——Marcel はこの部屋でどのように過ごしているのですか?

彼は動物を眺めたり友人に “彼ら” を紹介したり、本を読んだり遊んだりするのが好きみたいで……。でも何よりも大切なことは、ここが安心して落ち着ける彼のプライベート空間だということ。あとは、彼と私が少しだけ「私たちの時間」を過ごすことのできる場所でもあります。大抵は彼が寝る前ですね。おしゃべりしたり、時には小さな秘密も教えてくれます。ノートと鉛筆をベッドの横に置いておいて、その日一日の中で一番印象に残る出来事を彼は毎日メモしています。このノートをいつか彼が父親になったときに渡すのがとても楽しみなんです。彼が私たちのささやかな伝統を受け継いでいってくれるといいなと思っています。


——子ども部屋をつくっている親御さんに向けて、何かアドバイスはありますか?特に気をつけるべきことなどあれば教えてください。

子どもの声に耳を傾け、興味を持ち、あの小さな目を通して世界を見てみてください。きっと小さな魔法とたくさんのインスピレーションが見つかることでしょう。子ども部屋はその子の物語であり、その子の好きなものを集めた場所なのです。


■Madelon Meijer

Madelon Meijer は、オランダにある自宅に私たちを招待してくれた。最近、自身のライフスタイルショップをオープンさせた彼女は、自立した起業家であり4歳のFayenの母でもある。娘の Fayen の部屋のインテリアで彼女が目指したのは、彼女が心地よくて安心できる空間をつくること。Fayen が喜ぶアイテムや素敵な思い出をつくれるようなもので部屋を彩ったそう。

——Fayen の部屋をどのように部屋を心地よくしたのですか?

ベッドの上から天蓋(てんがい)を垂らして穏やかな雰囲気の部屋にし、娘がリラックスして落ち着ける場所をつくりました。ぬいぐるみやクッション、柔らかなベッドリネン、可愛いラグも置きました。テキスタイルって部屋の印象を大きく変えますよね。


——子ども部屋のインテリアで一番大切なことはなんでしょう?

最も重要なことは、子どもが自分の部屋で快適に、そして安全に過ごせること。子どもが喜んで遊びたいと思うような小物やおもちゃがたくさんあることですね。素敵な思い出がつくられる場所であるべきだと思います。


——(Fayen の部屋で)あなたのお気に入りの場所はどこですか?

それは間違いなく、ベッドの周りですね。天蓋、お布団、クッション、ラグが本当に居心地のいい空気感を演出しています。


——Fayen がこの部屋で一番気に入っているものは何ですか?

彼女はキッチンと、ねずみの人形が住んでいるドールハウスで遊ぶのが大好きです。寝るのはママやパパと一緒のほうが好きみたいで、自分の部屋はほぼ遊びのために使っています。


——子ども部屋をつくっている親御さんに向けて、何かアドバイスはありますか?特に気をつけるべきことなどあれば教えてください。

娘が何が好きなのか理解することに時間をかけて、部屋をデコレーションしました。寝るためのエリア、くつろいだりクリエイティブなことをするエリア、勉強するエリア、友達と遊ぶエリアなど、部屋の中にいろいろなエリアをつくるのもおすすめです。柔らかい素材を使ったり壁を子どもの好きな色に塗ったりして、あたたかみのあるお部屋にしてみましょう。


■Mette Norrild

Mette Norrild の家へようこそ。
Mette の仕事は法律事務所で弁護士秘書だ。夫と二人の息子、Frederik(4歳)とJohanne(1歳)とフュン島に暮らしている。Mette にとって機能性と収納力は子供たちの部屋には重要なことで、新しいファンタジックなアイテムと代々受け継いできたものとが融合し、子供の想像力が自由に発揮できる空間になっている。

——子ども部屋のインテリアで一番大切なことはなんでしょう?

機能性と収納力です。心地よくて可愛いインテリアの子ども部屋をつくりたくても、機能性と収納力を忘れてはいけません。おもちゃの収納が充実しているとすべてのものを簡単に片付けることができ、また遊ぶときに取り出しやすいですよね。私の経験上おもちゃの置き場所が決まっていて、遊び終わったらまた同じ場所に返すようにすれば、子どもたちは遊びの意欲を持ちやすくなります。


——お子さまたちのお気に入りの場所について教えてください。

子どもたちは寝室のほかに、日中遊べる共通のプレイルームがあります。1階の私たちの家の中心であるキッチンとリビングのすぐ隣なんです。プレイルームの中では、彼らの想像力だけが限界を決めています。この家で一番長く時間を過ごす場所の近くにプレイルームがあることは、とてもありがたいですね。これなら遊んでいる間子どもたちは私たちと近くで過ごせますし、夕方にはプレイルームにおもちゃ集めてドアを閉めて散らかったものを片付けるのも簡単です。


——(お子さまの部屋で)あなたのお気に入りの場所はどこですか?

プレイルームにあるチーク材の家具が私は大好きです。これは私の祖父母から譲り受けたもので私にとってはすごく意味のあるものですし、チーク材の大きなサイドボードは収納力抜群なんですよ。ferm LIVING のリンゴや洋ナシのブレイデッド ストレージもお気に入りです。おもちゃやぬいぐるみを収納するのに美しくてとても機能的なんです。


——どのように部屋を心地よくしたのですか?

限られた予算の中でも色やラグ、テキスタイルを使い分けることでかなりの効果が期待できます。さらに部屋の中に遊ぶためのさまざまなセクションやエリアを作るようにしました。


——子ども部屋をつくっている親御さんに向けて、何かアドバイスはありますか?特に気をつけるべきことなどあれば教えてください。

子ども部屋に欲しい機能をリストアップしてみましょう。読書コーナー、机と椅子、ベッド、洋服のクローゼット、掲示板、おもちゃのキッチンなど……。機能別にエリアを作成し、そこから進めるのです。インスタグラムやピンタレストでインスピレーションを得るのもおすすめです。楽しくてクリエイティブなアイディアをたくさん知ることができますよ。



■Marie Ålund

Marie Ålund は自身の会社 Willieandmillie を経営する一方で、彼女の暮らすスウェーデン北部の田舎町 Holmsund で、セールスコーディネーターとしても働いている。Marie には3人の子どもがいる。もうすぐ10歳になる William(通称 Willie)、7歳の Millie、そして3歳の Oliver だ。Marie はそれぞれの空間に子どもたちの個性を生かし、ヴィンテージとモダンデザインを融合したカラフルなディテールを取り入れることを勧めている。

——子ども部屋のインテリアで一番大切なことはなんでしょう?

私はそれぞれの興味を捉えて、子どもたちの個性を輝かせたいと考えています。この子たちが自分の部屋を誇りに思い、目一杯楽しめるように飾り付けのプロセスにも参加させます。子どもたちの部屋は楽しく遊べる場所であると同時に、ゆっくり休める場所であって欲しいと思っているんです。そのためには、おもちゃを片付け、子どもたちが手に取りやすく、遊びやすいように上手に収納することが重要ですね。


——お子さまたちのお気に入りの場所について教えてください。

長男の William の部屋は少しだけ80年代風です。妹弟たちから邪魔されることなく一人になりたいときの隠れ家であり、眠ったり絵を描いたり、工作をしたりゲームをしたりする場所でもあります。

Millie はほとんどの時間をピンクと黄色で彩られた部屋で、友達と一緒に遊んだり一人で過ごしたりしています。自分の部屋で寝るのですが、暗闇が怖いので夜はよく私たちのベッドに来るんですよ。枕をたくさん置いて心地よい空間にし、収納スペース充実させて遊びたいものをすぐに取り出せるようにしました。

Oliver の部屋は1階にあります。色彩とファンタジーに溢れています。彼はいまだに私たちの広くて開放的な寝室の隅で寝ているので、主に部屋は遊ぶのに使っています。部屋にはベッドもあるのですが、ほぼぬいぐるみが占領していて、たまにお昼寝もしています。部屋にあるほとんどのアイテムを彼は気に入っていますが、特に大のお気に入りは小さな机でここでよく座って絵を描いています。


——(お子さまの部屋で)あなたのお気に入りの場所はどこですか?

私のお気に入りの部屋はいつも一番小さな子どもの部屋です。今は Oliver の部屋ですね。小さな子ども用のベッドや家族の中で一番若いメンバーのための可愛らしい家具が大好きなんです。ferm LIVING の Little Architect Table と Chair、Toro Play Kitchen もお気に入りです。ミニチュアサイズのものはどれも可愛いですよね!


——どのように部屋を心地よくしたのですか?

壁には落ち着いた色を使い、さまざまな質感のクッションやテキスタイルを置いてディテールの違いで遊んでいます。ヴィンテージとモダンデザインをミックスすることが多く、蚤の市で個性的なアイテムをたくさん見つけています。特に好きなのが、心地よさそうなランプとテキスタイルを足すことですね。


——子ども部屋をつくっている親御さんに向けて、何かアドバイスはありますか?特に気をつけるべきことなどあれば教えてください。

収納が充実しているに越したことはありません。遊びの時間や想像力を解放するのに理想的な空間であると同時に、小さな子どもが落ち着ける場所であることも忘れないでください。モダンデザインとヴィンテージをミックスし、さまざまな色を使って楽しいディテールをつくりましょう。



***

いかがでしたでしょうか。4組の家族の子ども部屋をご紹介しました!

子ども部屋って、夢が詰まっていますよね♪自分だけの部屋が初めてあてがわれたとき、すごく嬉しくて、ワクワクしたのを覚えています。たぶんその時のワクワクが今の仕事につながっているのだと思うと、とても大切な場所だったんだなと改めて気づかされました。

ちなみに……Elsさんのストーリーで出てきた「Sinterklaas(シンタクラース)の時期」という言葉。気になったので調べてみたら、オランダなどでみられる「クリスマスのようなもの」らしいです。ただ、オランダ人の友人に聞いたところ「クリスマスとは別物」とのこと。12月5 日がお祝いの日だそうです。ボックスに名前の書いた紙を入れ、順番に紙を引いてそこに書かれた人にプレゼントを贈るんですって。(何が欲しいか聞くらしい)
小学校でもやるそうですが、家族や友人の間でも楽しむとのこと。

子ども部屋のアイディアだけではなく、世界の行事も知ることができて楽しいストーリーでした。

それでは、次回もお楽しみに!



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