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love letter from K. Season2「自分」 6. ワクワクの周波数

夕暮れ時に「あの食材がない!」と、近所のスーパーへよく行きます。お肉コーナーを覗くと必ず買ってしまう物があります。鶏皮。妻が買い物に行った時にはないのに、僕が行くとなぜか必ずあるんです(笑)。「僕を連れて帰って。」と羨望の眼差しで訴えてくる。気づいた時には既にカゴの中にあります。半額シールなんて付いていたら・・・ノールックでインです(笑)。100円という値段に見合わず、パフォーマンスは抜群で、さっと茹でて鶏皮ポン酢。そのゆで汁に塩とタマネギ、ちょっと醤油を垂らして鶏スープに早変わり。串に刺してフライパンで焼けば、焼き鳥。そこで出た油は、鶏油なのでラーメンやチャーハンに使うと風味が数段アップします。鶏皮の恐るべし能力。


すぐに夕飯がやってくる

自宅勤務を始めてから、ご飯は基本的には家で食べているんですが、毎日過ごしていてつくづく思うことがあります。「昼食が終わると、あっという間に夕飯がやって来る。それを支えている主婦は本当にすごい。感謝しなきゃなあ。」と。昼ご飯が終われば、すぐ子供のお迎え、おやつを用意し、休憩する暇もなく夕飯の準備。この間5時間余りがシュッと音を立てて過ぎていきます。これが毎日ですから、世の旦那様方は言いづらくても「ありがとう」と言う。この一言が大切だなぁと思います。いつから少し照れくさく、言いづらくなっちゃったんでしょうね?イタリア人のように照れもなくアモーレと言えるような日本人になりたいものです(笑)

今は割と料理をするようになったけれど、料理が好きと言えるまでには割と長い道のりでした。考えてみれば、料理を楽しむようになったきっかけのひとつは、様々な料理道具達。何せ最初にキッチンに立ったのは、留学地のオランダで、初日にレトルトのパスタをお湯で茹でることもようやくという感じでした。

温めるだけなのに、随分と苦労した思い出の夕飯


業務用

皆さんには「理由なく好き」という事はありますか?なぜか感覚的に引き寄せられてしまうもの、それを見ている時は周りが見えなくなってしまう、触れ合っている時はドーパミンのような物が出て時間を忘れてしまう。○○には目がない、そんな事はあるでしょうか?

僕の場合、幾つかのひとつに「業務用っぽい物」があります。例えばマクドナルドのトレイ、すき家のスプーン(これは本当食べやすい)、カフェのトイレのペーパーホルダーなど。出会って「これいい!」と思ったらどこで買えるかを知るまで追い続けます。合羽橋などの調理専門街や普通にお店で購入できる物も。(実は、KOZLIFEさんも実際に合羽橋で幾つかの商品を見つけていたりします)飲食店で出会う物というのは、既にそのお店のオーナーが買った物を使わせてもらっている訳なので、その時の印象や記憶がずっと残っていて、インテリアショップで見つけるのとはまたちょっと違った感覚なんですね。

そんないくつかの出会いから集めた物が我が家には沢山。韓国料理関連のスプーンとか焼肉用の皿、チャーハン用のレンゲ、マドラーやカクテル用のグッズなどなど。オシャレとはほど遠い物も多数ありますがそんな事はどうでも良いのです。ときめいてしまったのですから。


小さな武器

最近買った物でいいますと、料理番組によく出てくる小さなグラスボウル。6センチとか9センチのというサイズ。料理をする時に調味料をそこに入れて並べているのがなんか良く見えてしまって。番組では説明のためにそうしてるんでしょうけど、中華料理などは手早く調味料を入れるために予め用意しておくと良い事もあるそう。実は、これを買うキッカケになったのはジップロックのコンテナの一番小さいサイズを試しに買ってみた所かなり使い勝手が良く、「一番小さいのっていいかもな」と思ってボウルもそれを選んだのです。調理道具は、大は小を兼ねる発想でついつい少し大きめを選んでしまうのですが、意外と一番小さいサイズが使い勝手が良かったりする事ってあるなぁと。

小さいボウルは、調理時にも使いますが食卓でも結構登場回数は多く、薬味なんかを入れるのは本当に丁度良い大きさです。6センチも良いですし、9センチも使いやすい。そして”小さい”と言えば、これも使う度に登場回数が増えていった「プチ計量カップ」。キッチンにはこれの他に2つのサイズ違いのカップがあります。が、使い回数はこれがダントツで多い。例えば大さじ3杯は45mlですが、それを他のカップで測ろうと思うと器が大きすぎて測りづらく、結局大さじを3回繰り返して入れますが、「さじって何ですか?」と言わんばかりのクールな所作で、さっと測ってさっと注ぐことができる。余り褒めすぎると良くないのですが、悪い事は言いません。送料無料まであと少し足りないときは真っ先にこれをカートに入れてください(笑)。


自分の周波数に従って

今回、改めて自分が集めたものを眺めていて思った事があります。「人はこれを変だと思わないだろうか?気持ち悪いと思わないだろうか?」こだわりというのは時として相手に不快な印象を与える事もあります。そう思いながら今回は冒頭から書いているのですが、時間を置いて考えてみても「やっぱり好きなものは好き」なのです。相手がどう思うかということを殺してまで自分のワクワクを抑えようとする、この方がよっぽど無意味だと思うのです。言い換えれば、そもそも他の人がどう思うかを期待してワクワクしている訳ではないということ。自分の周波数がピタっと合った物は自分さえ良ければそれでいい。

結果的には、周りの目を気にした選択をしてしまっている事って良くありますよね。でもそれは自分を抑えてしまっている事に他ならない。○○っぽい方が無難だ、以前は○○だったからと、そんな考えには見向きもせず、自分の周波数に従っていく。それが面倒な事の連続でも、最終的には自分らしくある一番の近道かもしれません。

つづく。


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和田 健司
オランダDesign Academy EindhovenにてDroog Design ハイス・バッカー氏に師事、コンセプチュアルデザインを学ぶ。 同大学院修士課程修了。大手広告代理店勤務の後、2011年 “what is design?”を理念とする(株)デザインの研究所を設立。研究に基づく新たな気付きを、個人から企業まで様々な顧客に価値として提供し続けるコンセプター。


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