ferm LIVING Stories:Mattias と Carolina の家 Part.1
こんにちは!『ferm LIVING Stories』のお時間です。
今回はストックホルムで暮らすある一家の自宅を訪ねたようです。
2回に分けてお届けしますので、最後までゆっくりお楽しみください。
芸術性とインスピレーション
今回私たちは、Mattias Storm と Carolina Storm のもとを訪れ、アパートから一軒家への引っ越しの話や仕事と家族の時間とのバランスについて、そしてふたりの創作プロセスについて話を伺ってきた。
ストックホルムの大通りから Gamla Enskede地区までは、メトロでたったの10分。都会の喧騒はとても近くにあるのに、この地域はまるで別世界のように感じられる。ここには曲がりくねった道に沿って小さな庭付きの伝統的なスウェーデンの木造家屋が建っており、Astrid Lindgren(※1)の小説の中にいるような気分になる。
※1:Astrid Lindgren はスウェーデン生まれの児童文学作家。代表作には『長くつ下のピッピ』や『やまかし村の子どもたち』が挙げられ、世界中で愛されている作品を多く生み出した人物。
Mattias と Carolina は、1909年にこの地域で最初に建てられた家のひとつに住んでいる。Carolina はクリエイティブ・コンサルタント兼インフルエンサーであり、Mattias は画家として働いている傍らプライベートエクイティにも時間を割いている。
ふたりはともに起業家であり、ビジネスから私生活まで、生活のあらゆる面においてパートナーである。20歳のとき Mattias がひとつめの事業(オンライン・ファッション・コミュニティ)を立ち上げ、その頃すでにファッションブロガーとして成功していた Carolina をプロジェクトのコンサルタントとして招いたのがきっかけだ。それ以来、ふたりはずっと一緒にいる。
今は結婚し、Tom(4歳)とJames(2歳)というふたりの子どもをもうけた。
20代前半から Mattias と Carolina は一緒に暮らし、いくつかの家をシェアしてきた。
(Carolina)
私たちはさまざまなタイプの家で、さまざまなスタイルの暮らしをしてきました。ここに引っ越してきたとき、この家には独特の表情があるとはっきりわかりました。古くて不完全で、私たちが大好きなものです。インテリアもそれに忠実にしたくて。すべての家がフランスのペントハウスのようである必要はありませんから。
その結果、ヴィンテージアイテムや北欧デザインの名作、イギリスの田園の美しさが融合した、好奇心をそそる細部までこだわりの詰まった空間になった。
Carolina はヴィンテージアイテムを発掘する名人で、その才能は家の中でも垣間見られる。オンラインサイト、オークションページ、蚤の市などをチェックして周り、例えば子ども用のアンティークのドラムや、貝殻のコレクションをしまっている食器棚といった「宝物」を見つけるのが大好きなのだ。見つけられた宝物はみな空間に独特の足跡を残し、同時にこの家の一部となって、住まいの美学を進化させ続けている。
お気に入りのスウェーデンのアンティークキャビネットは、歴史を感じさせ、家そのものに敬意を表している。
ふたりに家の中のお気に入りの場所はどこかと訊くと、揃ってキッチンと答えた。そこは家の中心であり、家族が一番時間を過ごす場所なのだ。
Carolina は、小さなオフィススペースもお気に入りとのこと。
そこには fermLIVING の Feveデスクが置かれており、たくさんの植物に囲まれていた。通称 「ゼラニウムの部屋」は、Carolina が植物を育てる場所であり、創造性とマインドフルネスのためのスペースでもある。
Photography by Fanny Rådvik
to be continued……
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いかがでしたでしょうか。
明るい日差しと木の床が印象的な空間には、この家だけに存在する特別な時間の流れを感じることができます。あたたかみのある装飾の中にも、ピリッとセンスの効いたアイテムが配置されていて、眺めているだけでもワクワクする家ですね。
次回もどうぞお楽しみに。
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