ferm LIVING Stories vol.9 Shell Pot の裏側
今回ご紹介するのは、デンマークでも大人気のShell potについて!
Shell Pot の製作の裏側を、今日はみなさまにご紹介します。
なかなか見ることのできない製作の様子を、美しい写真とムービーでお楽しみくださいませ!(ムービーでは音楽も流れます。音量にはご注意ください)
〜 Shell Pot の裏側 〜
その工場のある中国・潮州市は、広東省の極東に位置し、周囲を壮大な3つの山に囲まれた場所です。
中国陶磁器の一大産地として人々の心を魅了してきたその町では、硬質な土(粘土)からテーブルウェア用品やマグカップ、彫刻、ランプのベース、そして私たちの美しいシェルポットなど、様々なアイテムを製作しています。
この忙しない現代社会において、工場の従業員60名は、生産のあらゆる段階で真の職人精神を今も忠実に守り続けています。
〜 Materialerne / 素材 〜
シェルポットを作るために必要な素材は、それぞれのベースが最高の素材で作られていることを保証するために、慎重に調達され、品質がチェックされています。
使用される土は、準備段階で発生した空気を取り除くために精製されたものであり、土を作るために必要な材料は、特別に耐久性があり頑丈なものなのです。
〜 Processen / プロセス 〜
陶磁器のプロセスは、時間がかかり複雑。
各分野の専門家である職人の手によって作られています。
シェルポットのような特殊もしくは細かなシルエットの焼き物は、多くの場合、鋳込み成形や絵付けからトリミングや釉掛けに至るまで、伝統の技と現代の技術やメソットとの組み合わせが要求されます。
よく混ぜた土を石膏型に流し込み成形。
その後、固定し乾燥させます。
型が土から余分な水分を吸い取るため、乾燥のプロセスが早くなるのです。
石膏型から完璧なタイミングで取り出すのは、もはや、それ自体が技術。
土はほぼ完全に固くならなければなりませんが、ほんの僅かに湿り気があることで、職人はベースを磨くことができるのです。
ここから、職人が手びねり用の轆轤(ろくろ)を使って、湿らせたスポンジでベースを綺麗にし、様々な道具で表面の荒い部分や縁を整えていきます。
仕上げ中の適度な土の硬さを知り、表面をキズ付けずにどれだけ余分な土を
取り除くことができるのか。この作業を行うには、長い鍛錬を積まなければなりません。
ベースは次の職人に渡る前に滑らかで美しいかどうかチェックされ、800度の釜で7〜8時間ほど火入れします。
シェルポットのような深型で空洞の焼き物は、内側を完全にコーティングするために、釉薬を手で回し掛けなければなりません。
そうすることで、液漏れを防ぐのです。
釉薬掛けの後、ベースはもう一度焼く必要があります。
適切な形状と耐久性を得るために、この回では1230度で12時間ほど焼きます。
最後に大切なことですが、一つ一つの製品が私たち ferm LIVING の求める品質を満たしているかどうか、入念に検査されます。
いかがでしたでしょうか?
熟練した職人の手によって生み出される様子は、いつまでも大切にしていきたい風景の一つだと思います。一つ一つが、丁寧に、誇りを持って作られているからこそ、Shell Pot をはじめ、ferm LIVING のアイテムたちは世界中の人に愛されているのでしょうね!
それでは、次回もお楽しみに。
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