初回の記事は2020年3月6日。世の中がパンデミックの渦に入りかけたあの頃。ダイヤモンドプリンス号、東京オリンピックの延期。急に家にとどまることを余儀なくされた私たち。その気分を少しでも良くするためにと、この連載がスタートしました。
それから4年。合計77話、4年に渡るエッセイLLFKは、今回をもって終了します。何事も根気よく続けられない自分が、よくもまぁこんな長い間連載できたものです。
最後に何を書こうか、何を書こうか…と1ヶ月程悩みました。ふと、過去の文章を読み返していると、自分は、なんて斜めから物事を見る人間なんだと呆れる反面、それでここまでやってきたのだからと微笑ましい気持ちにもなるのです。
最終話は、あとがきとして、過去の自分の言葉にコメントや裏話をしながら、4年という歳月を皆様と一緒に感じていこうと思います。
いつもと違う方
花見もできず、ステイホーム真っ直中でした。買い出しもままならないので、じゃがいもの代わりにポテチを使って料理をしたりと、色々と工夫をして過ごしてましたね。今思えば、工夫すれば楽しく過ごせるということを学んだ大切な時期だったのかもしれません。
囲まれるだけ
なんかいいな、と波長が合う物に囲まれながら毎日を過ごすと、最初は誰かの真似でも、知らない内にそれが自分のアイデンティティーになっている。4年経った今でも、Simplehumanのゴミ箱は、僕を構成するアイテムのひとつ。ミニマルな佇まいと音を立てずに閉まる。それだけなんだけど、波長が合うんです。
自分を祝える心
KOZLIFEさんから買ったシャンパングラスで飲むのを楽しみに、冷凍庫で事前に冷やしていて、パキッと割ってしまった悲しき出来事。文章では余裕かましてますが、実は相当悔しくて、自分を褒めるどころか、飲むしかないだろ!と暗くなる前にお酒を飲み始めたというのが実の所。今は絶対に冷凍庫で冷やさないように残りの3脚と過ごしています。
とりあえず焼いてみろ
家ご飯が続いて少し疲れてきた時のお話。ノープラン鉄板焼(略してNPT)なんて自分で勝手に命名して啓蒙していましたが、周りの友人からは真似してやってみた!なんて声も聞きLLFKの中ではヒット回だったのでは?と。ここ最近、やってないのし、家ご飯も少しレパートリーがなくなってきたので、久々にやりますかNPT。
生き事
「日本人はあまり笑っていないし、いつも何か心配事があるような顔をしている。」というベトナムの留学生の言葉が刺さった回でした。働き方がぐっと変わってから数年。リモートワークは定着し、何か良くなった気もしますが、状況はあまり変わっていないような…。電車の中で、皆が楽しそうに笑っている朝は、いつやってくるんでしょうね。
人生は旅のようなものである
おそらく全77話の中で一番衝撃の回でしょう。「悪い出来事に向かい合う」というのは自分を一回り大きくしてくれる最良の方法かもしれません。この事をきっかけに、許す感覚を覚えれたのは今こうして考えれば、有り難い事でした。(当時は微塵にも思わなかったけど)本当良かったよ、あの時怒らなくって…。
さいごに
皆さんにとって、この4年という時間はどんな風に流れていきましたか?きっと、僕もあなたも、同じ事を感じたり、悩んだりしているんだと思います。なんか大変な4年間でしたよね…。でも小さな楽しみが輝いて見えた4年間だったとも言えますよね。
“日常生活からふと何か「気づくこと」って、ありますよね。”という書き出しで始まったこの連載。どんな小さな言葉でも、読んで頂いた方の心の中に、留まってくれるものがあったら、それは「気づき」であり、それで僕は幸せです。
まずは、ここまで自由に書かせて頂き、暖かく見守って頂いたKOZLIFEの皆様、本当にありがとうございました。
そして、1段落でも目を通して頂いた読者の皆様、長い間ありがとうございました。
伝えていく活動は、これからも続けて行きますので、また皆様とお会いできる日を楽しみにしていますね。
さいごは、連載に登場した写真と4年後の写真を並べて、お別れしましょう。
いやぁ、楽しかった!!!ありがとう!!またね!
LLFKおしまい
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