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ferm LIVING Stories vol.22 キュレーター Valentina の家
今回ご紹介するのは、Valentina のストーリー。
彼女が恋人とともに最近移り住んだご自宅を訪ねました。
モダンに生まれ変わった、彼女のお家を覗いてみましょう。
〜 Valentina Guidi Ottobri の住まい 〜
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アートキュレーターの Valentina Guidi Ottobri は、生まれ故郷のイタリアから世界の香水の中心地、南フランスの Grasse に移り住んだ。
彼女はここで、プロヴァンス地方伝統の美しい石造りの家を手がけた。
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彼女はこの場所から、アート、デザイン、ファッションなど、様々なジャンルを超えた革新的なプロジェクトに取り組んでいる。
ラグジュアリーなデジタルショップ、LUISAVIAROMA のホーム部門の原動力としても、彼女はまだ小さな職人や独立したスタジオとのコラボレーションによるコレクションを通じて、若い才能や創造的な実験を積極的にサポートしているのだ。
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〜 そして、呼吸する 〜
Valentina は17年来の恋人とともにプロヴァンスに移り住むため、
イタリアを離れた。
彼らの新たな拠点はここ Grasse の典型的なつくりの家で、モダン生まれ変わっている。二人にとって移住は「自然に帰る」ことを意味している。
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(Valentina)
私たちがここに到着したとき、まず行ったのが菜園と焚き火の場所をつくりでした。精神的な儀式や友人が訪ねてきたときに使いますからね。
慌ただしく時間の過ぎる都会の生活とは大きく異なるが、シフトチェンジは比較的簡単だったようで、家はいつでも「人生という大きなテーマについて熱く語り合える」ゲストたちに対してオープンだ。
〜 アートな隠れ家 〜
その年、Valentina は芸術関係の多くの友人(監督、デザイナー、哲学者や科学者など)を自宅に招いた。
彼女にとって住まいとはただの個人的なくつろぎの場所ではなく、学びのある実験的な場所でもあるのだ。
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(Valentina)
読書に没頭することや自分の中のファンタジーに挑戦したり、アイディアを見つけたりすることが好きです。それらが展覧会のテーマに変化することもあるんですよ。
でも、家は私にとって「生まれ変わる場所」でもあります。
いつもお香を炊き、キャンドルを灯しています。
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Valentina が前の家から持ってきたものの一つに、神殿がある。
小さな祭壇のような形状のそれは7つの文字で構成されており、
それぞれが彼女の大切な価値観を表している。
(Valentina)
毎朝、水とお花など小さなお供えものをしています。
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インドの伝統をテーマとし、地に足をつけることを日々思い起こさせてくれるこの祭壇は、彼女が20代前半のころにムンバイで過ごした時間と結びついている。
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〜 自然な環境 〜
彼女の家は有機的な形状とシンプルなデザインでできており、彼女が良いと感じたデザインと自然の要素が組み合わされている。
ニュートラルな色調のリビング(家の中心でもある)は落ち着いていて心地の良い雰囲気だ。ナチュラルな質感と大切にしてきたアイテムたちが、洗練されたオブジェとして並んでいる。
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(Valentina)
スペインの芸術家、Cesar Manrique(セサール・マンリケ)の哲学から
インスピレーションを得ていて、アートと自然の調和を探っています。
ランサローテ島にあるマンリケの「アートと自然の家」のコンセプトは、
彼女を魅了する。
(Valentina)
これらは、この家の見方に大きく反映していますね。
〜 田舎の楽しみ 〜
ここでは人生がシンプルだ。
温暖な気候の中で、雑然とした日常生活が彼女の時間を奪うより前に、
Valentina の一日は一杯のコーヒーと神殿へのお参りで始まる。
庭には水をやり、野菜を収穫しなくてはならない。
「トマトが一番おいしい」と彼女は言う。
キッチンの外の石畳のエリアには、暑さから逃れる影が落ちている。
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この家の中で彼女のお気に入りは小さな寝室の窓で、そこからは庭の大木を見渡すことができ、谷や果てしなく広がり輝く星空の夜が見られる。
面白いのが、この家には、彼女が幼少期に祖母と過ごしたイタリアの田舎での思い出が色濃く反映されていることだ。
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(Valentina)
私たちはトスカーナ州ヴァルダルノに土地を持っていて、鶏小屋、菜園、
馬も持っていたんですよ。その家は森に隣接していて、よく森へは長い散歩に行っていました。
祖母が着ていた花柄のドレッシングガウンがとても美しくて、鮮明な記憶として覚えています。
それは多くの点において、私の美学との最初の出会いでした。
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〜 デザインの影響 〜
Valentina は旅から大きなインスピレーションを得ている。
特にギリシャのミコノス島や、モロッコのマラケシュだ。
キュレーターという役割もある彼女には、一緒に仕事をしているアーティストやデザイナーから作品を贈られるという幸運にも恵まれているのだが、「私が家を飾るモノに、説得力ある理由などは一切ありません。私がそのモノを愛しているかどうか、というだけですよ」と、彼女は言う。
彼女のお気に入りはオブジェなどのモノではなく、愛猫の Pancake(パンケーキ)だ。
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もし、彼女がいつか別の土地に住まなければいけないとしたら
それは一体どこなのだろうか?
(Valentina)
バリですね。
すべてのものの背後にあるスピリチュアルな感覚と、彼らの日常生活のディテールが好きなんです。長く続く茶畑のような穢れのない風景が好き。
そこは、自分の魂を感じることのできる、魔法のような場所なんです。
***
いかがでしたでしょうか。
彼女の理想やこれまでの人生が強く反映された、まさに Valentina Guidi Ottobri スタイルの住まい。
「自然」という環境。
「アート」という彩り。
「自分自身」という内面への好奇心。
そのどれもが彼女を形成する要素であり、暮らしをつくるキーワードなのでしょう。
いつか、どこかに住むとしたら、皆さんはどこが思い浮かびますか?
それでは、次回もお楽しみに♪
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