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木軸ペンでシグノ芯を使うアダプター

趣味多き道楽者として生きてる、どーも僕です。

今日は数ある自分の趣味のうち、いつもSNSでつぶやいてるウィスキーや筋肉やゲームの話ではなく、筆記具のことについて。
なんでわざわざnoteで書きたくなったかっていうと、何度も何度も何度も何度も何度も何度もチャレンジした改造がうまくいったからです。これは、世の文具ファンの同志たちにも実験(成功例)結果を報告しておかなければ、と。

みなさんご存知のボールペン。
中をパカっと開けるとリフィル(インクが入ってる細長い替芯)ってのが入ってます。100円ショップで買えるようなものだと、外身も中身もプラスチック製だとおもいます。んで、ちょっと高級なものになると外身の素材は、それこそ金属から木、エボナイトやマグマなんてのものあったはずです(ビスコンティだったかな?)
高級なペンの場合は、使い捨てではなく、中のリフィルを交換しながら半永久的に使っていきます。すると、その外側素材がイイ感じにエイジング(経年変化)していって、たまらなく愛着がわくようになるわけです。
とくに、最近流行りの木軸ペンというジャンル。まさに木材の表情は十色ですし、世界に一点もの。さらにエイジングにもばっちりで使い込み要素が満載なわけです。
グーグルで「木軸ペン」と検索すると、たくさん情報がでてきます。

んで、僕もいくつかの木軸のペンブランドを使っておりますが、例えば野原工芸さん、


こぶた工房さん(←かなり良い!中川推し)、ウッドペンクラフトさん、工房楔さんなどの国産木軸ブランドは愛用しているものが多いです。

その中で僕がメインで使っているペンのリフィルがパイロット社の
PILOT BRFN-30F

それから、パーカータイプといわれるG2規格のもの。下記にさまざまな規格での互換性がありますが、G2規格は多くの非使い捨てボールペンに使われてます。

しかし、BRFN規格(規格ではなく'系'ですが)もG2規格も何が問題かというと、インク色のバリエーションが黒・赤・青程度しかなくて、インクタイプも油性インク(ぼたつく)、太さもあまり選択肢がありません。僕はノートにカラフルにメモる「戦略ノートづくり」が好きなので、これだと困ります。
理想的には、ハイテックCコレト、シグノといった細い(0.38とか0.28)、カラバリが豊富なゲルインクがいいんです。

実は、サードパーティー製のメーカーのUNUS PRODUCTというところが、アダプターをだしていたりします。

これは、通常のG2規格などよりカラーの豊富な4C規格リフィルを、G2規格などに物理的に変換するアダプターです。4C規格→XX規格に変換してくれます。これによって、「シャーボ」で有名なゼブラの4C風規格(なぜ'風'と表現するかというと、4Cとはほんの僅かにサイズが異なるから)のゲルインク替え芯がG2規格採用ペンで使えることになります。20年近く前ですがゼブラからカラフル4Cが発売されて、これを知ったときは、僕は大興奮したのです。ゼブラ4C風規格インクを、UNUSで4C規格からG2規格に変換、お気に入りのG2規格リフィル対応ボールペンに装着、です。

しかし、このゼブラの4C替え芯、ちょっと1本の値段がお高い、そしてハイテックCコレトやシグノよりもカラバリがやはり少ない。ということで、なんとかコレト芯とシグノ芯を使いたくなりました。
いまシグノは太い通常のもの以外に、細いタイプのリフィルも売っています。この細いタイプのシグノ芯をどうにかできないものか、と。コレト規格orシグノ規格→XX規格の変換アダプターを作成したくなったわけです。

実はいろいろな試行錯誤したのですが、じらしても仕方ないのでさっそく結論からいってしまいましょう。

結果、アダプターがほぼ完璧にできました。このレシピさえあれば、難しい知識もツールも必要なく簡単にできます。

えーさて、まず下記のプラモ用(?)のパイプが2種必要です。この外径と内径をみてもらえるとわかりますが、太いほうに細いほうがすっぽりと入るようになってます。

この2種のパイプをゴリラグルーでくっつけます。ゴリラグルーは金属にもつかえて鬼強力なのでお勧めです。

それでちょっと長めにさしこんで24時間立つと固くなります。太いパイプと細いパイプは絶妙なフィット感なので、ゴリラグルーを少量全体的に塗布すると密着してくれます。だいたいで良いです。それで忘れてはいけないのがパイプの両端の片方部分「ケツ部分」に楊枝などの詰め物とグルーをいれて穴をふさいでおくことです。

この画像だと上部が「ケツ部分」

長さをBRFNやG2を横にならべながら「先端部分」を調整していきます。「ケツ部分」はヤスリがけすると良い感じです。ハサミで簡単にパイプは切ることができます。さて、次が今回の工作の真骨頂。なんと細いパイプにシグノ芯がシンデレラフィット(!)します。

長さだけ少しシグノ芯が長めなのでほんの少しずつハサミで切って調整します。すると上の図のようにBRFN規格のシグノリフィルが出来上がりました。G2規格は「ケツ部分」を別の純正パーツからフランケンシュタイン合成するという手間が発生するだけで、基本的には同じ工程でアダプターを作成することができます。ゴリラグルーがスゲー良い仕事してくれます。ゴリラ最強。

んで、これらを普通にボールペンにセットすれば良い、というわけです。
これでお気に入りの木軸ボールペンで、カラバリ豊富なシグノ芯が使えるようになります。ちょっと感動しますよ。

マニアックな内容なので、僕と同じような悩みを抱えている数名の同志にだけでも情報が届けば嬉しい限りであります。


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