LGBTQ+の人たちが抱える悩みやストレス
今回は、LGBTQ+の当事者が抱える悩みについて、僕自身の経験を基にお話したいと思います。
僕はLGBTQ+の中でも『+』の当事者です。自分自身が『+』の当事者だとわかったのは、京都に住むことになってからです。
それまでは、ゲイだと思っていました。それがどうも男だと思われること自体がストレスだったと京都に住むようになって初めて知ることが出来ました。
自分のセクシュアリティがなんであるのかを知るために、セクシュアリティ診断を行ってみることにしました。そうすると、なんとセクシュアリティが『ノンバイナリー マセクシュアル マロマンティック リスセクシュアル クォイロマンティック』であると出てきたのです。
それまでは、セクシュアリティがストレスになることがあるんだとは気付きませんでした。
気付きにくいのではなく、LGBTQ+の中の『+』で、しかもわかりにくいセクシュアリティだったから、ストレスになってくることも人と違うんだということがわからなかっただけだったのです。
それと僕も経験をしているのですが、
自分のことを言えない
恋愛の話が出来ない
心無いことを言われる
結婚の話をされる
など、いろいろあるのですが、これは物凄いストレスになってしまうんです。
また、僕は30代前半まで一般雇用だったため、セクシュアリティだけでなく障害者手帳を持つ当事者であることも言えずにいました。なので、余計にストレスがかかっていたのかもしれません。
LGBTQ+だってだけでも言えないのに、障害のこともとなると、余計に言えません。なので、障害を持つLGBTQ+の人たちは、障害、セクシュアリティのどちらかを言って働くことになります。言えていることに対しては、知ってもらえているので気持ちがラクになります。ですが、言っていないことに対しては、『きついこと』『心無いこと』を言われるので、過重なストレスがかかってきます。
それでメンタル面の不調をきたしてしまい、職場にいることが出来なくなってしまうのです。
転職活動の時、
次こそは言おう
いった方が良いのかな
なんてことを考えたりするのですが、結局、
障害者雇用枠を選ばない、選べない
LGBT+であることを言わない、言えない
いわゆる、クローズな状態になってしまって、孤立してしまうのです。
なので、セクシュアリティをオープンにしていないLGBTQ+の人たち、障害もセクシュアリティもオープンにしていないLGBTQ+の人たちは、自分のことを自分で守るといったことが強くなってしまうのかもしれません。
僕自身、障害者枠で働いていたので、障害についてはオープンにしていました。ですが、セクシュアリティについては、仕事の上ではいう必要がないと思っていたので、『結婚の話をされる』『恋愛の話できない』『心無い言動に出くわす』なんてことがあったので、『面倒くさい』『イヤやな』なんてことを思っていました。
実際、同僚が結婚した際には、「次は〇〇さんだね」なんて言われた時は、面倒くさいと思ったのと同時に、「オレの結婚なんて、あんたらに関係ないやん」って思ったのは言うまでもありません。
LGBTQ+の人たちの中でも『バイセクシュアル/バイロマンティック』『パンセクシュアル/パンロマンティック』の人の場合、異性愛者の人の気持ちもわかるだけに『差別的言動』を見聞きするとどうしていいかわからなくなるといった悩みを持っています。
また、『トランスジェンダー』の人は、自分自身の体が自認する性と異なりるので、自分の体を見られたくないといったことに悩んでいたりします。
『アセクシュアル』『アロマンティック』『リスセクシュアル』『リスロマンティック』・・・いわゆるAスペクトラムに属する人たち(僕もAスペクトラムの人なので・・・)は、「いいひとにあってないからだよ」なんて言われるのがイヤなもんです。これがストレスだったりするんです。
今回の内容は、僕の経験も踏まえてのお話になっているので、全ての人のLGBTQ+の話ではないのでご了承ください。
それと、LGBTQ+の人は、同じセクシュアリティであっても、1人1人違っています。なので、自分の知っているLGBTQ+の人と違うからといって、わからないと思わないで下さい。
LGBTQ+の人には「こんな人もいるんだ」って思ってもらえたらと思います。
異性愛者(ヘテロセクシュアル)であっても、セクシュアリティは人それぞれだということを忘れないで下さい。それが性癖だと言われてしまっているだけのことなのです。
どんなセクシュアリティ(異性愛者 = ヘテロセクシュアル を含む)であってもセクシュアリティはグラデーションなので、悩みの大小はあったとしても『心無い言動』には傷つくものなのだということをしっかり覚えておいて下さい。
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