「アフリカの夜」㉘最終回のラストシーンは劇中劇だった
23年前に放送されたドラマ「アフリカの夜」。このドラマが好き過ぎて、文字起こしをしてきたが、今日、ついに最終回まで終えた。
最終回は3分の2は、逮捕されるまでを描いて、3分の1は礼太郎の死と葬式のあと八重子、有香、緑が観る映画『アフリカの夜』で終わる。
映画『アフリカの夜』は、礼太郎が監督として撮った映画で、大人が観ても難解な類いの映画という扱い。
このドラマの主題は、この映画で礼太郎(のような男性)が言っていることに集約される。映画に登場する人は名前は分からないけど、アフリカの住人そっくりな、でも別物という設定。
この言葉は、八重子がメゾンアフリカで過ごした日々のことで、そのまま、実生活の私達の救いになる。
私が仕事に行くのが嫌で、朝、「アフリカの夜」を観ていたのも、礼太郎にこう言って励まして欲しかったんだと思う。
そう考えたら、私はストレートな言葉に弱いんだと思う。だけど、それは、誰が言うかが大事で、礼太郎やみづほのような深みのある人間に言ってほしい。
先日、友人から礼太郎はいつでもスーツを着ていると教えてもらった。私は、言われるまで、全然気にも留めてなかったが、確かにそうだ!ミニスカパブでも、部屋でもスーツだ。それが違和感のない世界観に、このドラマはつくづくおとぎ話のようだなぁと思ってしまう。
10話と11話は、逮捕劇でシリアスなので、これまで敬遠してきたが、大石静さんらしい、アッと驚く場面は健在。いや、むしろ、10話と11話は驚きの連続でした。それはまた別の話…