ドラマ「アフリカの夜」。このドラマが好きで何度も見て来たけど、感覚人間の私は、具体的にどこが好きなのか考えて来なかった。
きっとこのドラマのことは、これからも好きだと思う。しかし、少し距離を置いて、次の好きのステップに行くことができるように、全話文字起こしをしてきた。
ぼんやりとではあるが、見えてきた。例えば、自分を八重子に投影させて、礼太郎やみづほに「道は開かれている」って励ましてもらっていたんだなぁとか、緑のセリフにあるような常識を疑う物の見方や、メゾンアフリカの住民たちの関わりが好きだったんだなぁとか。
しかし、それだけでない。このドラマをついつい観てしまう吸引力として、衝撃シーンがある。
1話ラストから2話のトップシーン
八重子の元婚約者史郎が、復縁を迫って現れる。
雨に濡れるのも気にせず、ヤバい目つきでやって来る。
第3話では、みづほが3階のベランダから飛び降りるシーン。
警察が逮捕しに来たと勘違いして飛び降りる。
しかも、着物に草履で。足はくじいてしまうが、そのまま走って逃げる。
ただ衝撃であるだけでなく、みづほが切羽詰まって逃げる時に有香に「不退転の覚悟で……」と言うことで、有香の人生も大きく変わるきっかけとなる。
史郎が逮捕されて八重子を追いかけ回している記者が、八重子の居場所を突き止めて、しつこく追いかけてくる。
路上で話掛けたり、塾に電話したりと……
そんな記者を撃退したみづほの一言。
室井滋さんの顔が、この時は殺人犯の亀田伸枝と分かる表情でおそろしい。
命の危険を感じたのか、このあと記者は仲間に八重子を追うのはやめると言うシーンがある。
要所要所で、亀田伸枝が夫をアイロンで撲殺して庭に埋めるシーンも入ってくる。
そう考えると、衝撃シーンを担ってるのは、火野史郎とみづほなんだなぁ。
第5話からの衝撃シーンは、次回で書こうと思う。