医療事務が脳梗塞で入院した話・その5
人生2度目の入院をすることになりました。
ちなみに、人生初の入院は尿管結石で、自分の担当病棟に入院してあまりの痛さにロクに喋ることも出来ずウンウンうなって一晩過ごして翌朝起きたら痛みが全くなくなっていたので退院して(つまり1泊2日)そのまま自分のレセプト見て普通に22時まで残業して帰ってました。
今回の頭痛はその時の痛みと比べれば喋れるのでまだマシなんですが、でも痛いものは痛いのですよ。
2019年4月9日の午後。入ったのはSCUと言う集中治療室の一種で、SCUと呼ばれたり脳卒中センターと呼ばれたりしているところでした。
入院のイメージとしては普通に入って点滴を入れるところからかなーとか思っていたので、脳卒中センターというところに連れてこられたのには正直ビビリました。
自分、意識清明だし左手が変な感じだけど手足そのものはがっつり動くし、そんなたいした病状でもないと思うんだけど、入ったところの作りはうちのICUやHCUと似ていて、部屋の中程にナースが溜まって看護記録つけてたり画面見てたりいろいろ準備したりしてる、いわゆるナースステーションがありまして、あっちやらこっちやらのオープンスペースにベッドが並んでいる病棟。SCUとも呼ばれていて、これってひょっとして点数表でしか見たことない脳卒中ケアユニットなんとか(脳卒中ケアユニット入院医療管理料)ってのを算定出来る病棟かしら、てことは、うちの病院でいうところのICU(特定集中治療室管理料算定)やHCU(ハイケアユニット入院医療管理料算定)と似た扱いをするのであれば、えーとわたし多分JCSは0だと思うんだけどこんな大層な病棟に入れて査定されないものなんだろうか…。
とか考えたのは、これよりもっとあとに暇すぎるーと思い始めてからのことでしたが(笑)この時は脳卒中センターに入ってすぐダンナちゃんが別室に連れて行かれ、自分はナースセンター横のベッドで病衣に着替えて、モニターをつけられました。
SCUに入っている間は必ずつけている決まりなのだそうです。
右胸と左胸と左の腹に3つまるいシール状の物を貼って、そこに端子を挟んでモニターとつなげる感じになってます。
モニター画面は背後の頭上にあるので自分では殆ど見られませんでした。
ベッドはパラマウントでスイッチ押して寝たり起きたり出来ます。
まだ昼間なので取りあえず身体は起こしておくことにして、体勢が落ち着いたところで点滴が始ま……
血管が細くて苦労してる模様。
しかも2本入れなければならない模様。
なんとか針が入った模様。
点滴の針は2~3日毎に交換のイメージがあったんだけど(当県では針は一度算定したら次は中2日開けないと査定されるので、逆に言えば針を入れて3日後以降に交換した針は算定出来る、もっとも1日量1000ml以上なければダメですが)「この針は1週間くらいは持つはずだから」と言われ、そんな針があったんだ!と、ちょっとびっくりしつつ、薬剤が何がつながってるのか見るのに必死でした。
なにやってんだって感じですが関心はほぼそこに。
つながったのはブドウ糖とアルガトロバンとサヴィオゾールとエダラボン。
寝ている姿勢では、ほぼラベルが見えませんでした。
最近コンタクトが合わなくなってきたなーとは思ってました。
アルガトロバンとエダラボンはどこの脳外も一緒なことするんやな、くらいにめっちゃオーソドックス。
アルガトロバンは入る人と入らない人がいるし、エダラボンもたまに入らない人いるし(発症から24時間以内だとか)、まあそこは人それぞれではあるけれど。
ブドウ糖をつながれたのはよくわからんけど、あんまり食事と水分取れてないからまあいいや。
つか、サヴィオゾールがなんなのかわからんけど血流を良くする薬だとか。
最初はアルガトロバンは48時間ぶっ続けで入れるとかナースがちらっと言ってました。
エダラボンは1日2回14日間まで。
14日間「まで」と言っても自分が会計していた時は殆どの患者ががっつりきっちり14日間入れていたので、診察時に2週間と聞いてエダラボンを入れるんだなと思っただけ。会計をやっていた頃は一応ちゃんと14日で終了するか数えてましたよ。
点滴をする体勢がなんとか落ち着いたら、ダンナちゃんが戻ってきました。
手にいっぱい紙を持っていました。なるほどあれにサインしろこれに住所氏名書けって言われてたわけね。
でもね、この人超絶書類苦手人間なのよーー!
わたしが最初から全部書いた方が早いよーと思ったけど、既に名前とかなんなら住所とか結構書き込まれていました……_ノ乙(、ン、)_
大丈夫かこれ……病院のみなさん、この人の字が果たして読めるのか!? と思うくらいには読めない字を書く人です。
彼なりに丁寧に書いてもこれ。
この人が書いた書類を見て何かに入力する人は必ず間違った名前を入力しています。
実際ここの病院でもらった書類に入っているダンナの名前が間違ってました(笑)あとで書きますが住所も直すの頼んでますがそれは別の要因があるので。
自分の名前くらい人に読めるように書けないのかというか、むしろそこは想定の範囲内というか、ここまで違う名前や住所でよく郵便届くなあとか、郵便配達人の推測スキル高すぎませんか、って程には間違えられます。
ひとつひとつ書類を見ていくと、患者つまりわたしの生年月日も間違ってます。
なに書いてんだ、4月じゃないよ3月生まれだよ、ダンナちゃん先月誕生日プレゼントくれたのに未来の日付書いてどうすんだ!みたいな。
もう意味わかんない。
とか突っ込みながら書類の続きを書いていたら、SCUの出入り口が開いて、なんと、実家の母と妹が入って来ました。
まあ、妹にLINEを飛ばしておけば彼女と同居の両親には伝わるのでそれでOKとは思っていたけど、来るの早すぎ(笑)どうも妹はたまたま振休を取っていて家にいたようで、まあ距離的にはダンナの会社より昨年新築した実家の方がより病院に近い感じだしこんなもんかーていうか、この病院から一番遠いのは自宅です……_ノ乙(、ン、)_
脳梗塞という病名のイメージと違って元気そうなわたしの姿に??ってなってたようですが「ちょうどいいところに来た、この書類の同居人以外の保証人てとこお父さんでいい?住所あってる?ハンコ持ってる?」って、書類見せました。母はなぜかハンコも持ってました。ハンコはわたしも持っていたので、ダンナの名前と実家の父の名前を書いてハンコ押して出したのが多分入院誓約書ではないかと思われます。ていうか文面はよく覚えていません。
SCUにいる間は面会時間がかなり制限されるので、早々に帰っていきましたが、母は毎日来る気満々でした。洗濯物の心配をしていたようです。
あと、入院セットというのがありまして、病衣とお泊まりセット一式みたいなのを申し込むと一日につきいくらか払うと病衣着替え放題タオル使い放題みたいな感じなんですが、ダンナちゃん高い方の至れり尽くせりなコースを申し込んでいてビビりましたが、もう仕様がない。
歯磨きセットやコップや家から持ってこられそうな物までみんな入ってますが、早朝に家を出るときに作ったお泊まりセットと元々積んであったお風呂セットは自家用車の中においてきてしまったので、この際仕方がない。
もらった書類の中の「入院時に用意するものリスト」の中にもそういうのは一通り書いてあって、予定入院の人は予め用意して持ってくることになってるんでしょうが、わたし緊急入院なんでまあそのなんというか。
ともかく入院してしまったので、職場においてある自家用車をなんとかしないといけないし、車に積んであるお泊まりセットのカバンを持ってきて欲しいし、着替えを持ってきてもらわないといけないし、みたいな諸々をダンナちゃんに頼んだけど、車に積んであるものと車そのものをどうにかすることは出来る人だけど、家にある着替えをどうするかは説明が大変なので結局「シャツとパンツが入ってる引き出しの中身全部持ってきて」全部持ってきてもらってこちらでいるものといらないものをより分けて、また元あったところに戻してもらうという方法を取ることにしました。
元の場所に戻す、という事が出来ない人なので、このあとえらいことになりました……_ノ乙(、ン、)_
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