こゆみ

残業中の椎骨動脈解離からの延髄梗塞で、ワレンベルグ症候群の人って呼ばれてたアラフィフ。…

こゆみ

残業中の椎骨動脈解離からの延髄梗塞で、ワレンベルグ症候群の人って呼ばれてたアラフィフ。舌咽神経があやしい。長年勤めた医療事務は家族の大反対に抗えず退職したが興味は尽きない。入院中のリハビリで編み物にはまる。リハビリ代わりに合唱団にゆるゆる復帰。入院した時の諸々を書いてます。

マガジン

  • 医療事務が脳梗塞で入院した話

最近の記事

医療事務が脳梗塞で入院した話・その21

売店に行ったときに、髪をしばる輪ゴムを買いました。 もともと昔から髪は長くしているのをひとつに縛っていました。髪が肩につくくらいになったら縛ること、と所属していた業務委託会社の規定に書いてあるので。会社の規定では髪の色も決まっていましたので、この20数年色など入れたことはありません。そもそも勤め先は病院ですし、髪の色を明るくしようものなら病院のご意見箱にクレームとして投書が来ますよ、実際わたしじゃないけど来たことありますよ。まあそれはどうでもいいんですが、わたしは髪の量が多

    • 医療事務が脳梗塞で入院した話・その20

      リハビリは、歌を唱う日もあれば、本を読む日もありました。 さるかに合戦、読みました。 なんか、そんな感じじゃないよなーこの人、と思われたらしくて、 「なにか読んでる本とかあればそれを読みましょう」 と、ST1さんは、ベッド脇の棚に積んであった積ん読を指さしました。 たまたま3冊くらい文庫本を置いてあったのですよ。 で、適当に手に取ったのがこれ。 これを、最初のページから、音読をする、というのがわたしのリハビリになりました。 ただ、読み始めてから、なんでこれを選

      • 医療事務が脳梗塞で入院した話・その19

        検査の話ばかりしていたけれど、実際は、入院生活の殆どをリハビリをして過ごしていました。 いや、だって、脳梗塞と言えばやっぱ、リハビリじゃないの? いったいこのおばちゃんのどこがどう脳梗塞なのさ、てなくらいには見た目患者とはわからない感じの患者だけど。 1Fの売店に行く許可がなかなか出ないのはなんでやろ、とか思っていましたよ。 今ならわかるよ、意外にふらついて歩いてるんだよ。ていうか、1年経ってもふらつきが治らんよ。むしろ入院中よりひどいかもしれんよ。 いや問題はそこ

        • 医療事務が脳梗塞で入院した話・その18

          見舞いに来たウロDrその2は「早く復帰してね」と言い残して去って行ったのだが、その時既にわたしは家族(主に実家)に「今すぐ辞めろすぐ辞めろ」と言われまくっていた上に、入院生活を送るだけでへとへとだったので、体力的にとても復帰できる気がしなかった。 ましてや今までのように毎日残業とか無理。 ていうか、あまりに体力が失われすぎていて、毎日出勤するのももう無理だわ…とか思っていた。退院したらパートになろうと思った。そして実際、退院後に、パートにしてもらったのだ。 しかし、全て

        医療事務が脳梗塞で入院した話・その21

        マガジン

        • 医療事務が脳梗塞で入院した話
          21本

        記事

          医療事務が脳梗塞で入院した話・その17

          ぼやぼやしているうちに、入院してから1年経ってしまいました。これ、昨年の話ですがな…。 一般病棟に移って、1人で病棟内を散歩できるようになってから気づいたのですが、ここの病院、個室の数が少ないです。 わたしが7日間もSCUにいたのは、個室の空きがなかったというのも、あるのかもしれません。 個室は思ってたよりかなり広いです。ホテルの部屋並みに広くて、1人では微妙にもてあます感じです。さすが7,560円。自分の病院で言うところの準特室と同じ値段。といっても、わたしの担当病棟

          医療事務が脳梗塞で入院した話・その17

          医療事務が脳梗塞で入院した話・その16

          SCUに入って、途中でベッドの位置が変わりまして、窓際に行きましたが、その時の向かいのベッドにいたおじさんが、なんか結構ゆかいなおじさんでした。見た感じ、おじさんもさほど重症ではなさそうでした。よくわからんけど。 ベッドの名札を見ると、わたしと同じ日に入院したようです。 風呂から帰ってくると、そのゆかいなおじさんが、一般病棟に移るというので引っ越しの準備をしていました。 えー。わたしはまだ一般病棟に行けないのー? つか、おじさんが一般病棟に行けるんならわたしだって行け

          医療事務が脳梗塞で入院した話・その16

          医療事務が脳梗塞で入院した話・その15

          朝は頭痛で目が覚めます。 毎度毎度頭が痛いと訴える患者なので、病棟の常備薬をもらっていましたが早々に自分用の処方が出ました。最初はどうも頓服で出ていたようですが、その内1日3回飲むように調整することになりました。ロキソプロフェンは飲んだら8時間空けないといけないのだそうです。 えええー。 ロキソプロフェン飲んでも痛くなくなるわけじゃないのに、ちょっと痛みがマシになるってだけなのに、8時間耐えなければならないとかー。 飲む時間の調整に苦慮していると、主治医が朝昼夕食後で

          医療事務が脳梗塞で入院した話・その15

          医療事務が脳梗塞で入院した話・その14

          何日以上休んだら会社に診断書を出さなくてはならないことになっているのか忘れましたが、少なくともエダラボン入れるだけで2週間の入院、その他諸々あるからなんだかんだで1ヶ月はいるでしょうから、診断書は会社に出さなくてはなりません。 入院した病院は書類の受付が1階にあるので、1階まで行って申請しなくてはなりません。 クソうらやましい!! ホントに書類の受付と病棟の窓口は別にして欲しいと何年もそれこそ20年くらい前から訴えているのにスルーされていて、会計しながら窓口業務って難し

          医療事務が脳梗塞で入院した話・その14

          医療事務が脳梗塞で入院した話・その13

          話は数日戻りますが、何もかもほったらかして即入院になってしまったので、職場においてきたあれやこれやがどうなったかが、それなりに気になります。 それに週末に予約を入れていたカイロプラクティクにお断りの電話をしないといけないし、毎週土曜日にしか通ってなかったけど10日以上休むときは連絡くださいねっていうカーブスっていうサーキットトレーニングのジムにも電話しないといけないし、と思って、ナースに訊いてみました。 「ちょっと、電話をかけたいんですけどー」 ぶっちゃけ、ここの携帯禁

          医療事務が脳梗塞で入院した話・その13

          医療事務が脳梗塞で入院した話・その12

          SCUなので当然、患者の出入りが結構あります。 隣のベッドに入った術後のおばさんが一晩中吐きまくってたり、向かいの並びのおじさんが明け方に検査に運ばれて行ったり、夜もなかなかにぎやかな病棟です。 ただでさえ頭が痛くて寝られないのに、うつらうつらし始めたところで結構なイベントがあるのです。 もうSCUにいる間は寝るの諦めました。一般病棟に行ったら個室の予定なので、そしたらゆっくり寝ることにします。 そう、皆さんちょっと良くなったら一般病棟に移ります。 当然そこが空床に

          医療事務が脳梗塞で入院した話・その12

          医療事務が脳梗塞で入院した話・その11

          脳梗塞って、一般的なイメージだと梗塞した側とは反対側の上下肢が麻痺して動かせない、みたいな感じだと思います。 しかし、延髄が梗塞した場合、そういう運動機能は障害されないようです。 ググッてみると、わたしのように延髄の外側が梗塞すると、嚥下障害、嗄声(させい:声帯病変によるかすれ声)、温痛覚の異常、めまい…なんかが出る模様。 取りあえず自分にあった症状だけ書いてみましたけど、他に書いてある症状の、例えば嘔吐、悪心とかがあったら、家にいるのはつらいです。つか、無理。 だが

          医療事務が脳梗塞で入院した話・その11

          医療事務が脳梗塞で入院した話・その10

          いろいろな訪問者が来るわけですが、入院2日目の午後、ある意味衝撃の訪問者が来ました。 リハビリとかいろんな説明とかする人が入れ替わり立ち替わり来て、間に昼食なんかも入ってやっぱり1時間くらいかかったり、点滴の入れ替えがあったりと、なんだかんだありつつもすることがあるようなないような感じで、ぼんやりと、SCUの、家族が見舞いに来たときに入ってくる出入り口付近を見ていたのです。 そこは自分がトイレに行く時やリハビリや検査に行く時の出入り口とは違う出入り口で、そこが開くのはもっ

          医療事務が脳梗塞で入院した話・その10

          医療事務が脳梗塞で入院した話・その9

          リハビリさんが最初に訪ねてきたのが入院初日だったのか2日目だったのか覚えていないので、ここでの話は時系列には書いていません。 脳卒中で入院したらしばらく安静にしてその後リハビリって思ってる人がまだまだいらっしゃるようなので言っておきますが、リハビリは普通、入院初日から早速やります。 わたしが仕事で算定していた時も初日からリハビリオーダーが入って来ましたし、どこの病院も入院が決まったら薬剤療法(点滴)してリハビリしてっていう治療は入院計画に沿って同時進行するのです。 それ

          医療事務が脳梗塞で入院した話・その9

          医療事務が脳梗塞で入院した話・その8

          月曜の夜に発症し火曜日に入院して一夜明けて4月10日水曜日になっています。 朝ご飯はだいたい7:30過ぎに来ます。 朝ご飯が運ばれる時間については特に規定が見当たらないというか探せなかったので、もしあったら教えてください。 当然のことながら前日同様全粥とペースト食でお茶にとろみがつきます。 どんな形態の食事でも飲み込みきれず喉に溜まっているには違いないので、必ずお茶を飲んで流すようにします。 最初にそうするように言われたのが入院当日なのか翌日なのかがもう思い出せませ

          医療事務が脳梗塞で入院した話・その8

          医療事務が脳梗塞で入院した話・その7

          夕食が終わるとナースから声がかかります。 「○○さん、歯磨きしましょう」 SCUには小さな洗面台が2つあって、促された患者はそれぞれのペースで順番に歯磨きします。 「わしは朝しか歯磨きせん!」とか言って拒否してたじいさんもいますがまあそれはおいといて、入院セットにはチューブの歯磨き粉と歯ブラシとうがい用のコップとマウスウォッシュが入っています。 喉をがらがらするうがいはむせること必須なので出来ませんが、毎食後がっつり歯を磨いてマウスウォッシュを使ってしっかりゆすぐよう

          医療事務が脳梗塞で入院した話・その7

          医療事務が脳梗塞で入院した話・その6

          落ち着いてないかもしれないけどちょっと落ち着いたところで、お茶飲んでねということになりました。 今まで毎日どのくらい水分を取っていたかも訊かれましたし、このあともせっせとお茶が配られることになります。 脳梗塞にならないように水分摂取は大事ですし、脳梗塞になっちゃっても水分摂取は大事です。 うちの病院もですが、ここの病院も、患者に配られるお茶はこの辺一帯では番茶と通称してますがいわゆる棒ほうじ茶です。 しかしですね、わたし水っちゅーか液体を飲むことが出来ないので入院した

          医療事務が脳梗塞で入院した話・その6