アレコレスタディ2021@1月12日(火)
皆さんこんばんは。
保育のアレコレラボ代表新米園長じゅんせんせいによるアレコレスタディー。本日はディスカッション初日でした。
ご参加いただいた皆様におかれましては、楽しくも熱い時間を共にできましたこと、心よりうれしく思います。
さて、今回参加された方は35名。
4~5名ほどに分かれ、小グループで話を進めていきました。
視点は以下の2つ。
①大人は時間軸/子どもは楽しい軸
②”めんどくさい”ということについて
集団生活をしていると、どうしても時間に縛られ大人の都合で子どもを動かしてしまう。
散歩だって、本来は楽しいもののはずなのに
「○○せねば!」「△時までには帰園せねば!」
そんな気持ちが勝ってしまい、ぐいぐい手を引いていたりして。
子どもの気付きや発見、興味関心。心の動きを逃してしまう。
生活の流れがしっかりと決まっており、
活動が途中であっても”ぷつっと”切れてしまう。
しかしそれは子どもにとってどうなのか?
そんな話になりました。
大人だって、今夢中になって取り組んでいることを突然止められたらいい気持ちはしない。大人と子どもは同じ人間であり、本来分け隔てる必要はない。
子どもは遊びながら学ぶ。
そして楽しいという感情はなによりも学びが深まる要因になる。
遊びは失敗や寄り道があって初めて”遊び”になるわけで、大人が枠を決めてしまったらそれは”遊び”ではない。
今目の前の子どもは何を楽しんでいるのか?
どんなことを感じているのか?
そんな視点で子どもを見守り観察する中で大人が余白を作る。
子どもが立てる仮説は非効率で、大人にとってはめんどくさいプロセスかもしれない。
でもそこに寄り添うとみえる景色がある。
例えば、秋の自然物を使って自由に表現することを楽しむ活動をしたいと思ったとき。
大人がどんぐりを拾ってきて処理し、製作ができる状態まで用意する。
そっちのほうが簡単で時間もかからない。
でも、そこであえて子どもと一緒に取り組んでみる。
「〇歳児だからできない」
そんなレッテルは貼らずに、
一緒にどんぐりを拾い
一緒に割れているものをはじき
一緒にたらいで洗って
一緒に煮沸する
そしてようやく、
作って遊ぶことを楽しむスタートに立つ。
こういったプロセスを積んでいくことが子どもの育ちに繋がる。
大人がいかに余白を作り見守れるか。
保育をする上で忘れたくない、大切なこと。
そんな話になりました。
でも、保育者は悩んでいる。
子どもの楽しい軸を大切にしたくても、
時間が作れない
上司が”めんどくさいこと”をしたがらない
プロセスを踏もうとすると「真面目だね」なんて冷ややかな目を向けられる
理想はあるけれど、現実問題難しい。
そんな方も多くいらっしゃいました。
大きく環境を変えるには絶対に時間がかかる。
でも、今日のディスカッションに参加して
「私には無理だ」
と思うのか、
「なにかできることはないか」
と模索してみるのか。
どちらを選びますか?
保育を楽しみたい
皆さん心の奥ではそう思っているはず。
環境が邪魔をしてその思いを叶えられない方もいる。
それでも、何かを感じて
「同じような思いをもち葛藤している人が私以外にもいるんだ」
大きなことはできないけれど、
明日の保育を楽しもう
そう思えた方が1人でもいれば輪が広がっていく。
そう思います。
皆さんの明日が、今日よりも楽しく気持ちの高鳴るものでありますように。
ではまた!
こゆめ