SDGsを説明できますか?正直に言います。私の答えはNOでした。
SDGsって何?
ほらアレでしょ、
"Sustainable Development Goals"
「持続可能な開発目標」
のことでしょ?
知ってる知ってる!
これ、私よくやっちゃうんです。英語を訳して、なんとなくわかったような気になって知っているふり。
でも、白状します。
私、全然わかっていませんでした!
友人が制作に関わったと聞き、『わたしがかわる みらいもかわる SDGsはじめのいっぽ』という絵本を購入しました。
(宣伝を頼まれたわけではありません。本当に良いと思ったので、自分の意思でこの記事を書いています。)
「持続可能な開発目標」なんて少し難しそうなトピックだし、6歳の息子は気に入らないかなと思っていたんです。
購入したのは子どものためというより、あくまでも私自身のためだったのですが、予想に反して息子の食いつきっぷりがスゴイ!
一日に1回は「『わたしがかわるみらいもかわる』読んで~」と言われるほどお気に入りの絵本となりました。
(「これ読んで~」ではなく、タイトルを言うあたり、かなりのお気に入りと思われます。)
内容は
前半:現在の地球や世界をとりまく環境について
後半:実際にどんなアクションをとることができるのか
という構成となっており、子どもにもわかりやすい言葉とかわいいイラストでSDGsについて紹介されています。
さてさて、前置きはほどほどにSDGsとは何なのでしょうか?
こちらの絵本にある解説文から引用させていただきます。
2015年1月より国連において、『2030アジェンダ』が全会一致で採択されました。『2030アジェンダ』は、世界を持続可能で、女性、子ども・若者、高齢者、障害者、移民・難民など「誰一人取り残されない」ところに変革していくという基本的な理念や、そのためのアプローチを掲げつつ、ー中略ー17の目標と目標を細分化した169のターゲットで構成されています。いうなれば途上国・先進国の区別なくあらゆる国や人々の「共通の未来ビジョン」であり、そのような世界を実現するためのための「共通言語」でもあるのです。
おそらく
自然を大切にし、動物も人間も誰一人仲間ハズレにならずに暮らせる世界をつくろー!未来につないでいこー!
みたいな感じでしょうか。どうしましょうこの雑な解釈。間違っていたら、誰か教えてください。
私の勘違い
持続可能な開発目標という言葉を聞いた時、私はリサイクルとか自然環境を守るといったことをイメージしていました。
もちろん、それも目標の一つではあるのですが、実際には、先ほども触れました通り合計17もの目標があります。
17の持続可能な開発目標
1. あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる
2. 飢餓を終わらせ、食糧安全保障および栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する
3. あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する
4. すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し生涯学習の機会を促進する
5. ジェンダー平等を達成し、すべての女性および女児の能力強化を行う
6. すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する
7. すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する
8. 包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する
9. 強靭(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る
10. 各国内および各国間の不平等を是正する
11. 包摂的で安全かつ強靭(レジリエント)で持続可能な都市および人間居住を実現する
12. 持続可能な生産消費形態を確保する
13. 気候変動及びその影響を軽減するためにの緊急対策を講じる
14. 持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する
15. 陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、並びに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する
16. 持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する
17. 持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する
この量、ちょっとびっくりしませんか?
私は初め、こんなにたくさんある、どうしよう…と圧倒されてしまいました。
しかも知らなかったこと、意識していなかったこともたくさん…
強く反省しました。
でも逆転の発想をすれば
これだけあるなら、誰でも何かしらできることがあるということでは?
と思い直し、この絵本を使いながら自分にもできることを子どもと一緒に考えていくことにしました。
家庭教育:子どもと一緒に学ぶSDGs
絵本の中にある
うみは よごれて
ごみは おさかなよりも
おおくなりそうだ
という文を読んだとき
息子が
「海にゴミがいっぱいなんてお魚さんかわいそうだねぇ」
と言いました。
子ども自身の口から自然にこの言葉が出たとき、幼い時にこうした感覚を持つことがSDGsへの第一歩なのかもしれないと感じました。
12月上旬
コロナにより息子の学校が急遽クローズとなりました。突如訪れたホームスクーリング。
特にやることも決めておらず、困った私は、息子がやってみたいと言っていたカメラを片手に散歩に行くことにしました。
これは息子が撮った写真です。
中央にあるお菓子Doritosのゴミ、見えますか?
普段、私が一人で歩くコースなのですが、ゴミが落ちていることなんて気づきもしませんでした。
でも息子はそんなところのゴミよく見つけたねと思うような、遠くにあるゴミまで見つけて、一生懸命写真に収めようとしていました。
そうした姿を見て、もしかしたらあの絵本の影響かな?なんて。
もちろん、息子が何を考えていたのか本当のところはわかりませんが、彼の成長や理解度に合わせてこうした行動をゴミ問題解決への意識につなげていくことが私の役割だとも感じました。
今回ホームスクールを余儀なくされたおかげで、図らずも新しい発見が!
偶然ではありますが、このことで気づいたこと、
それは今後、家庭教育の機会が増えていく中でSDGsという観点は一つの大きなヒントになるのではないかということです。
みおいちさんがとても参考になる記事を書かれていたのでご紹介します。
こちらの記事では
1.環境保護
2.健康
3.伝統文化
という3つの視点からSDGsがとてもわかりやすく解説されています。
読みながら「そうそうそうそう!その通り!」とうなずく首を止めるのが大変なほど、共感!
「みおいち先生さすがでございます。」とPC前で拍手しておりました。
まだお読みでない方は是非読んでみてください!
私が意識したい目標は
上でご紹介した通り、SDGsには沢山の目標があります。
それぞれできる範囲で私も取り組みたいと思っています。
しかし中でも特に私が意識したいと思ったのは目標4にある
持続可能な開発のための教育
乳幼児教育
です。
恥ずかしながら、私はこれまでの人生、自分のことばかり考えて生きてきました。
でも、最近になってほんの少しだけ視野が広がり、私はこれまでの人生で誰かの役に立てたのかななんて思うことがよくあります。
ずっと自分本位で来てしまった私です。できることは限られていると思います。
でもこの絵本の解説文には、SDGsについて
子どもたちを持続可能な成長と社会づくりの担い手に育成していけるかにかかっています。
とありました。
これを読んだ時、私にもできることがある!そう思いました。
自分が世界を変えるとなったら、それはもう果てしなく遠い夢、今世ではおそらく達成できないでしょう。
でも、子どもたちの意識にはたらきかけることなら、今の私にもできるかもしれない、残りの人生でもできるかもしれない。
先の見えないコロナとの付き合い方。好むと好まざるとにかかわらず、今後、家庭教育の機会は広がっていくと思います。
そうした流れの中で、教師という立場でなくても、親として、いや親でなくても教育に貢献できる方法があるような気がしています。
また、SDGsは私の進めていきたい活動、「絵本を通して子どもたちが人種の多様性に触れる機会をつくる」とも通じるものがあると思いました。
というわけで、知ったかぶりをしていた私もこの絵本のおかげでSDGsを理解することができ、さらに自分自身の目標にもつなげることができました。
これからより理解を深めていきたいと思っています。
お知らせ
この記事は髙岸さんのサークル『みんなのPTA』の企画 #これからの家庭教育 に参加しています。サークルメンバーでない方も参加大歓迎!とのこと。
▼詳細はこちらの記事をご参照ください。
#これからの家庭教育についてちょいゆるおしゃべり中!みんなのPTAラジオもよろしくお願いします。
お読みいただきありがとうございました。
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