見出し画像

Onlineで日本語を教える|#17 笑ったり歌ったり涙目になったりしたある日のレッスン

 こんにちは!オンラインで日本語を教えているこゆきと申します。
 今日初めて見つけてくださった方、いつも見てくださる方、本当にありがとうございます。 

 今日は、普段のレッスンの様子をご紹介する記事です。他の方のご参考になるものではありませんが、そんなケースがあるんだな、とご覧いただけるとうれしいです。

 メインで活動しているのがアジアマーケットのプラットフォームなので、私のレッスンを受けてくださる方は、台湾・香港あたりの方がとても多いのですが、中には北米・オーストラリアの方などもいらっしゃいます。
 それぞれ、レッスン目的も、好みの勉強法もいろいろで、みなさんのご要望にあわせたレッスンができているのか、いつも自問自答しているわけですが、また一方で、学び方って本当にいろいろだな、と思ったりもします。
 勉強・レッスン・語学、といった言葉から連想するものにこだわりすぎていないか、自分自身をちょっと振り返ることもしばしば。 
 試験や面接の突破を目標にする方と、趣味や興味で語学に関わりたい方ではレッスンの受け方も全く違うのですが、やっぱり楽しそうにレッスンを受けてくださることが一番嬉しいし、私もそれが楽しいと感じます。

 それでは、ある日のレッスンをちょびっとご紹介しようと思います。
 ぜひ、のんびりとご覧ください!

目次タイトルは、レベル・目的・レッスンで練習していること、です。


Case #1 : 中級レベル・趣味・会話 (America)


 話す自信がない、とおっしゃってレッスンをスタートした方です。最初は声も小さくて聞こえづらく、イヤホンの音量を大きくして(なぜか)前のめりになってお話を聞いていました。頭を抱えて下を向いたままお話するので、お顔も見えないし、楽しんでいらっしゃるかすらわかりませんでした。

 慣れてくるにつれてどんどん発話が増え、声もはっきり聞こえるようになりました。今では、笑顔でカメラも見てくださいます。(良かった😌)
 とてもシャイなので、ようやく私と話すことに慣れてくださったのかもしれません。

 お元気ですか?の挨拶で、先生はどうですか?と逆に質問してくれました。しかも、どうですか?と言ってから、あ!と言って、いかがですか?と言い換えました。(この方は先生とおっしゃいましたが、実はわたしは先生と呼ばなくていいです、といつも言っています。資格のある教師ではないのでちょっと違うかなと思っているのですが、この方は名前で呼ぶのが恥ずかしいそうです💦)

 丁寧な言い方を知っていること、それを使えるというのは素晴らしいので、ここでいったんフィードバックをしました。

 会話の流れを止めないほうがいいこともありますが、これはすごい!これは準備したり勉強したことを試してみたかったのかな、と思った時は、明確なフィードバック👍をするようにしています。すべてに気づけていないかもしれませんが、そのチャンスを見落とさないように、話す時に少し間が空いた時や、言葉を言い換えた時などは気をつけるようにしています。
 聞き漏らしていないか、がっかりさせていないか心配です💦

 

 出だしが好調だったので、ご気分も盛り上がったようで、この日の会話は完全に学習者さんがリードしてくれました。この方は仕事が終わってから夜遅くにレッスンを受けてくださっているので、私から最初に今日は忙しかったですか?と聞くことが多いです。今日は挨拶の後で自分から、今日はあまり忙しくありませんでした、とおっしゃいました。さらに、仕事帰りにジムで運動しました、と続けて話してくれました。その時、運動に関する言葉が出てこなくて質問がありました。

 例えば、運動してあとで体が痛いのはなんですか?(筋肉痛といいます)とか、腕の訓練のpush upは日本語はなんですか?(腕立て伏せです、腕立て伏せをする、といいます)とかです。あぁ!じゃぁ、今日は腕立て伏せをしました!とおっしゃるので、今度は私からも質問してみました。

 これは個人的な感覚ですが、なぜ?どうして?という疑問形で聞くほうが話が盛り上がる場合もありますが、いつも◯◯しますか?という聞き方も話を深めることができると感じます。
 なぜ?と聞かれると、大して深い意味がない時は答えに困ってしまいますが「いつも◯◯しますか?」だと、いつもします、または、今日だけです、〜だからです、のように答えることができます。つまり、その人が好きでそうしているのか、仕方なくそうしたのか、その理由もあわよくば一緒に答えてくれる場合があるように思います。

 

 この方はなんと、会社で腕立て伏せcompetition(大会?でいいかなと思い、そのようにお伝えしました)があるということを教えてくれました。面白いですね。そこで、その大会について質問すると、どんどんいろいろなことを自分から話してくださいました。その中で「若いわりに、あまり体力がない」と言いたいのに言えなかったので、〜(の)わりに、の意味や用法をご紹介しました。会話レッスンではご要望がない場合は、文法説明はできるだけ少なくして、文型パターンをご紹介することが多いです。
 その後は、ジムで鍛えて学生の頃のようにダンクシュートがしたい、という話を聞かせてくれました。「飛ぶ」と「跳ぶ」の違いや、「飛び立つ」は意味が変わりますか?という質問もありました。さらに、なんと、学習者さんが歌を歌いだしました。
 「とびたぁつふねは〜♪」???どこかで聞いたことがある旋律です。
もしかしてこれは宇宙戦艦ヤマト?
 そこですぐに歌詞を検索すると「旅立つ船は」が正しいことがわかりました。そこで歌詞を見ていただき、「飛び立つ」と「旅立つ」の意味を一緒に紹介しました。

 その後は、なんと歌詞を見ながらフルコーラス歌ってくれました!
すごいですね。ご本人が子供の頃、アメリカでアニメが放送されていたそうですが、当時は日本語の歌詞はわからなかったので、自分で調べて覚えたそうです。
 学校の授業は、きちんと計画されたカリキュラムにそって行われるので話が逸れたりするといけないこともあるかもしれませんが、オンラインのプライベートレッスンでは歌うのもアリです。
 私も歌詞を見ながら、一緒に歌ってしまいました😆

Case #2 : 初級レベル・趣味・GENKI (Australia)


 もうすぐ旅行に行くから、昔少しだけ習った日本語をちょっと復習したい、と言ってレッスンをスタートした方です。
 10回チケット制のレッスンでしたが、忙しくて8回ほどレッスンを受けたところで、旅行の日がやってきてしまいました。旅行中、チャットでたくさん写真を送ってくださり、楽しんでいる様子でうれしかったです。
 日本語を使ってみた!と報告してくださったり(何名様ですか?に、ふたりです、と答えたそう)したのですが、もしかして目的を果たして満足したので、もう残りのチケットも使わないかも、と思っていたら、「やっぱりちゃんと勉強しようと思う」と宣言!👏
 きちんと体系的にやりましょう、ということになり、そこからGENKIを使ったレッスンに変わりました。
 ご本人の希望で第一課からスタートしています。

 こんにちは〜、とオンラインレッスンルームに入ってこられる時はいつも、愛犬トイプードルちゃんが手を振っていて(振らされていて)思わず笑ってしまいます😆
 日本語で挨拶を交わした後、いつも近況報告のようなものをしてくださるのですが、ここは英語になってしまいます。今できる範囲で日本語で言えそうなものは紹介しますが、無理に日本語を促さなくてもいい場面かもしれないと思い、それでは始めましょう、と日本語で声をかけるまでは、あまり長くならないように気をつけてやり取りしています。

 GENKIは第二課に入ったばかり。以前勉強した時の記憶もあるし、忙しい中でもきちんと予習してこられるので、理解がはやいと感じます。本当に集中したらもっとレッスンの進行は早くなると思うのですが、この方はとってもおしゃべり大好きさんなので、すぐ脱線して英語のおしゃべりになってしまいます。

 たとえば、「メアリーさんのかさ(傘)です」といっているうちに、雨の話になり、雨の日に外でジャグジーに入るの最高、という話になったかと思うと、メルボルンの素敵なスパに行く計画を話してくれたり、という感じです。そのスパのサイトを紹介してくれたのですが、本当に素敵だったので、いつか行きたい場所になってしまいました😅

一緒にダイアログのビデオを見て話したり、ロールプレイをしたり、と手と口を動かす時間をたくさん作るのですが、ついつい何か思い出してしまって話したくなるみたいです。無理矢理、軌道修正しているみたいになると流れも空気も悪くなりそうなので、どうにかこうにか、レッスンの内容につながるところを見つけて、じゃあ練習してみましょう!と(やっぱり無理矢理?)レッスンに引き戻したりしています。

 

 この日は、第二課の「じゃないです」を練習していました。練習はとてもスムーズ。ところが、「ロバートさん」が出てくるたびに、なぜだかすごく笑うので、どうしたのかと気になっていました。
 聞いてみると、さらにニヤリと笑い、画面の奥に向かって誰かに話しかけました。その方は背景をぼかしていたのですが、その中から男性が出てきて、画面の私に向かって手を振ってくださっています。

 え、もしかして。

 学習者さんが笑いながら、「ロバートさんです」と言って紹介してくださいました。あぁ、やっぱり。旦那様でした。
 ずっと後ろのソファでリモートワークしていらっしゃったのですが、私たちが「ロバートさん」というたびに、誰?呼んだの?と反応していらっしゃったらしく、学習者さんはそれを聞いて笑っていたそうです。
 このテキストには、英語名だとメアリーさん、ジョンさんも出てくるので、ご本人や身近な人のお名前だとついつい気になってしまいそうですね。

 サイトで公開されているリソースや補助教材、購入して使うものなどは最大限活用しています。テキストにない追加のアクティビティのヒントも見られるので、教室で教えた経験のない私は、教科書の活用のアイデアが乏しいと思うので、これらも参考にしています。

https://genki.japantimes.co.jp/site/reso/reso.html

 教室でテキストを使う授業だと、もっとまっすぐ?前に進むのだろうと思いますが、うろうろと脱線したり、関連のある語彙を(どうにかこうにか)紹介したりして、なんとか進んでいます。マンツーマンで、ご本人の目的にあっていて、なおかつご満足いただけるのであれば、テキストをどう使うか、どの程度の進度かについて、あまりこだわりすぎることもないかな、と思っています。
 もちろん、極端に進みが悪かったり、どんどん記憶が上書きされて積み重ねていけない、などの問題が出た場合は別ですが、ただ計画通りに進まない、というだけであればちょっと肩の力を抜いて、楽しんでもらうことを最優先でやってみようと思っています。

Case #3 : 上級レベル・仕事・通訳 (台湾)


 今、私のレッスンを受けてくださっている方の中で、おそらくは一二を争う超上級者といえる学習者さんです。体験レッスンでお会いしたとき、正直なところ、この方が満足できるレッスンを提供できる気がしない、と本気で思いました。ところが、体験レッスンで交わした会話の中で、私が何気なくおこなった訂正を促すリキャストのタイミングなどがご本人の好み?に合っていたらしく、継続してレッスンを受けてくださることになりました。
 現在週3回のペースでレッスンをしています。

 日本在住で台湾と日本の両方でビジネスを行う企業にお勤めの学習者さんの悩みは、職場で通訳としての役割を果たすことが多いものの、思ったようにビジネスで使う日本語が出てこない、というものでした。すでに高い運用力をお持ちの学習者さん、語彙力もかなりのものですが、実際に使ったことがないものはやはり使うのが不安だといいます。

 この方は、自律的な学習を長く続けてこられていますので、自分に何が必要かよく把握されています。ご自分からも積極的に、こういう練習がしたいとリクエストされます。レッスン内容について二人で一緒に相談した結果、台湾華語で書かれたニュース記事を使ったレッスンをすることになりました。

 学習者さんが興味のある記事を選び、私は辞書アプリ・翻訳アプリ・chatGPTの助けを借りて学習者さんが選んだ記事の日本語対訳や語彙・表現リストを準備しておきます。

 これは本当に、AIのパワーでめちゃくちゃ楽になりました。私自身、万年進歩しない中国語学習者ですが、自力だけならニュース記事を毎週のように翻訳するなんて無理です。ところが便利ツールを駆使すれば、この準備も実は3時間分のレッスンに対して20〜30分くらいしかかかりません。

 レッスンでは台湾華語だけを見て、学習者さんが口頭でどんどん訳していきます。知っているけど使ったことがない言葉などをここで試してみることになっています。助詞など細かい点も指摘してほしいとご要望がありました。
 私は学習者さんの発話を書き止めながら聞き、間違いがあってもある程度まとめて翻訳が終わるのを待ちます。
 終わったら、助詞の誤りや共起のねじれなどの修正と説明をします。助詞も本当によく理解されていて、こちらが指摘する前に、あ、そこは「が」じゃなくて「は」がいいです、とご自分で気づかれることもあります。

 その後で、ビジネスなどの場でよく使われる関連表現をご紹介します。慣用句として使われるものや、経済・事業成績を話す時に使うような表現など、普段の会話ではあまり使うチャンスがないものが中心です。

 例えば、販売が不調です、というフレーズが出てきた場合は、「販売不振に苦しむ」とか「不振」の使い方をお伝えしたりします。困難から抜け出す道を探しています、と翻訳した場合には「活路を見出す」「突破口を見出す」などをご紹介する、という感じです。ネイティブにとってはなじみのある言葉ですが、上級者の方でも初めて聞いた、ということがよくあります。

 学習者さんがどう翻訳するか予想できないので、事前に紹介する言葉を完全に準備しておくことはできませんが、AIに手伝ってもらった語彙リストに加えビジネスの場で使えそうなフレーズと言い換え表現をチェックしておきます。それでも頭が追いつかないので、学習者さんだけでなく、そもそも私の語彙力もまだまだ向上させなくてはいけません😢

 この方は言語学習に必要なことをよくご存知だな、と思ったのですが、この後のプロセスにこだわっていらっしゃいました。自分でやってみる→修正を受ける→わかりました!で終わらずに、ちゃんともう一度、指摘を受けてからアウトプットし直す時間が欲しいということでした。
 翻訳から解説までの流れを終えたら、またヒントのない状態で台湾華語を見て、今新たに吸収した言葉を駆使して(!)、初回よりずっとスムーズに翻訳をされるのです!

 ここまでのレベルで運用できる外国語は、私にはありません。つまり、この方は私にとって完全に「外国語学習の大先輩」ということになります。
 そんな方に私が何をお教えできるのか、といつも頭を悩ませているわけですが、一緒に相談した練習方法を今のところ楽しんでくださっています。その上、練習したニュース記事が10本を超えたあたりから、明らかに口頭での翻訳スピードが上がり、さらに以前ご紹介したフレーズをどんどん使っていらっしゃるのがわかります!!😳
 まさに脱帽です。最近では、聴解力をさらに上げたい、という新しいご相談をいただきました。いったい何に困っているのだろうというレベルなのですが、ご本人の悩みや把握されている問題点をヒヤリングして、また一緒に考えてみたいと思います。
 このプロセスも、私にとってはとても勉強になります。

Case #4 : 上級レベル・仕事・会話 (台湾)


 ふたたび台湾の学習者さん。この方は、もともと仕事で使う日本語を練習したいとレッスンを受けてくださるようになった方で、最初のうちはメールの書き方や会議での話し方などを練習していました。
 その後、ワーキングホリデーで日本に行くことにしました!とおっしゃって、企業様とのオンライン面接の練習をすることに。
 無事面接に合格し、すでに日本でお仕事を始めていらっしゃいます。

 来日時点で購入いただいていたチケットを使い切っていらっしゃったので、私のレッスンは卒業されるかなぁと思っていました。

 来日後1ヶ月ほどした頃に、もうひとり同じタイミングで来日した方もいらっしゃったことで、ちょっと気になってメッセージを送ってみました。
 レッスンをしていないからアプリは見ないかなと思ったのですが、お仕事はどうですか?ちゃんと食べてますか?(お母さんみたいですね)というメッセージにすぐにお返事をくださいました。
 職場に相談できる人もいますよ、ご飯は大丈夫、毎日疲れているからよく寝ています!というお返事が来て、ほっと胸をなでおろしました。(やっぱりお母さんの気分です😅)

 その後、ふたたびパッケージを購入してくださり、仕事で使う日本語と、生活で必要な日本語を一緒に練習することになりました。
 お仕事しているのはワーキングホリデーの受け入れに慣れている企業様なので、マニュアルも整備されているし、 研修もしっかりやってもらえるそうです。久しぶりにお会いしてお元気そうなお顔が見られた上に、質問や相談できる社員さんもいらっしゃるとお聞きして本当に安心しました。
 とはいえ、忙しいときに職場で日本語についての質問はなかなかできないので、こんなふうに言っていますが合っていますか?とか、うまく説明できないことをどう言ったらいいか、などをレッスンで解消したいということでした。

 さらに、生活に関することはやはり難しいみたいです。
 これも、なにもかも職場の方に聞くというわけにはいかず、特に今、新しい生活を始めたところなので、役場関連の手続きに不安があるようでした。
 それはそうだろうと思います。
 私は外国でひとりでそんな手続き、できる気がしません。

 今日はレッスンが始まってすぐに、質問がいっぱいあるんです、と苦笑しながらおっしゃいました。マイナンバーカードの受取が電話での予約制になっているので、市役所に電話しなくてはいけないけれど、電話で何を言えばいいんでしょうか、というのが最初のご質問でした。
 実際には敬語も上手な方で、おそらく自力でなんとかできてしまうレベルなのですが、やったことがなくて不安なのは当然だろうと思いました。

 そこで、ありそうな場面を設定して、実際に電話のやりとりを練習することにしました。
 電話で用件を伝え、カードの受取日時を予約する、というタスクです。
 なかなか担当者につないでもらえなかったり、名前や照会番号を聞き返されたり、その日は混んでます、と言われたりする、かなりいじわるな(笑)設定です。話すスピードも手加減のない、忙しい人が話しそうな速さにしてみました。
 本当にいじわるですね。(もちろん違います💦)
 高い日本語力をお持ちの学習者さんは、難なくクリアしました。
 やっぱりこれも、私は外国でできる気がしません。

 その後は、国民健康保険についてのご質問でした。役場から送られてきた書類に付箋がついていてメモが書いてあるけど理解できない、ということでした。カメラ越しに差し支えのない箇所を見せてくださったので、ご説明しました。とても親切な意図でつけられたメモだったのですが、内容がわからないと難しいだろうと思います。
 同じような紙がいっぱいある(保険料を支払うための納付書1年分のこと)けど、どうしたらいいですか、などのご質問もありました。コンビニで払えますよ、期限があるから気をつけて、などのご説明をしていたらレッスン1コマはあっという間におわってしまいました。

 後半はそもそも日本語レッスンとはいえないものになってしまって💦これでいいのかな、と思うこともあります。また、やはり生活に必要な日本語の幅の広さにはいつも悩まされます。マンツーマンだからこそ、個別に今知りたいことをご質問いただくことができますし、こちらもある程度までは答えられるようにアンテナを張って情報・知識を持っておきたいなと思いました。

 本来それは私の仕事なのか?と問われるとそうではないかもしれません。ただ、学習者さんにとって相談できる数少ないネイティブの一人が私なのであれば、むしろ日本語を勉強するためのレッスン代を使わせずになんとかしたいくらいの気持ちです。ここから先は私のレッスンでは対応しません、と明確に線を引く方もいらっしゃると思いますが、自分の知識不足などで責任が持てないというのでない限り、やっぱりレッスンで聞かれたら私は最大限答えるだろうなと思います。

 レッスンの最後に、応援してるから!いつでも相談してくださいね、とお伝えしたら、ちょっと安心したような表情をされて、「こゆきさんの応援が一番心強いです」(なんて上手に日本語を使うんでしょう)とウルウルされたので、私もつられてウルウルしました🥹🥹🥹 いやこれは誰でも泣くはず。
 じゃぁ次回はリクエスト通り、レジ対応で使う敬語の練習をしましょうね、と涙目でバイバイしました😂

 健康保険の説明をしたり、スパの話をしたり、笑ったり歌ったり泣いたり、となにをやっているんだかよくわからなくなりましたが、私の毎日はこんな感じです。
 こうやって学習者さんと話している以外の時間は、ごそごそと教材を準備したり、テキストや資料を読んだりしています。便利なサイトやツールの使い方を調べたり、iPadでいろいろ試してみたりしているとあっという間に一日が終わってしまい、自分がやりたい勉強もなかなかできなくて困っています。
 ただ結局のところ、私は言葉やそれに関することが大好きなので、1日中、言葉のことだけ考えて終わる、というのは幸せなんじゃないかと思っているわけです。

 長くなりましたが最後まで読んでくださって、ありがとうございます!
今これから始める、または今も迷いながら進んでいるみなさんと、小さなつながりが持てると嬉しいです。ご経験豊富な先生方におかれましては、どうか温かい目で見守ってくださると幸いです。

 それでは、また🫡
過去記事はマガジンにまとめました📚


その他、つれづれ遊びですので、ご興味があればぜひご覧いただけると嬉しいです。


























いいなと思ったら応援しよう!