BUCKET LIST
先日、書きなぐった『最高の人生の見つけ方』について。
この映画の原題は「The Bucket List(=死にまでにやりたいことリスト)」。自分の人生の終わりが迫ったときに、死から逃げ出さず、これまでの人生を振りかえり、残された時間のなかで本当にやりたいことを偽りなく書いたリストが、後悔なく人生の最期を迎えるための重要なツールとして描かれてる。
Bucket List、日本では聞き馴染みのない言葉。海外では結構一般的に広まっているフレーズだそう。
この背景にあるフレーズが「kick the bucket(キック ザ バケット)」。直訳すると「バケツを蹴る」、という意味になりそうですが、そうではなく「自殺する」というフレーズ。首吊り自殺の場合、首に縄をかけ、少し高い土台の上に立つ。そしてその土台(バケツ)を蹴ることで自殺することができる。そのことから、バケツを蹴るという行為=自殺という言葉が英語で定着したらしい。
kick the bucketの対象的なフレーズとして「before kicking the bucket(死ぬ前)」というフレーズがある。つまり「その蹴る予定のバケツを大事にする」という意味で、「BUCKET LIST(バケットリスト)」という言葉が出来上がったわけだそうだ。
なので「死ぬまでにしたいことをしっかりとリストにしておく」という意味のフレーズになったことも腹落ちできるような気がする。