仏前結婚式を考える
結婚式といえば、チャペル式が一般的で、神前もある。人前式も増えている。仏前もあるけど、結婚式の選択肢に入ってこない。もっと仏前結婚式を増やしたいと思っている。
そもそもチャペル式が一般的になったのも近代以降だと聞いたことがある。キリスト教の伝道の取り組みの一環として、チャペル式の結婚式を普及させる動きがあったらしい。たしかに、西欧文化に憧れる時代のなかで、結婚式を西欧風にやることが流行るのはよく分かる。ただ、この動きからわかるのは、あくまでもチャペル式は最近になって作られたものでしかない。だから、仏前結婚式も増やせるんじゃないか、と。
いま仏教教団がホームページを作ったりして、試行錯誤しているけれど、たいして広まっていない。認知度の低さ、仏教といえば葬儀みたいなイメージが強いんだろう。
今日、思いついたこと。LGBTの方々の結婚式をお寺が担っていけないだろうか。
本願寺のハワイ別院を訪問したさいに聞いた話。向こうでは仏前結婚式が結構行われている。確かに、ハワイ別院は建物が白くて、日本のお寺の雰囲気とは違うから馴染みやすいのかもしれない。
日本のように結婚式はセレモニー的にオマケで、披露宴がメインな雰囲気ではなくて、ハワイでは結構しっかりと結婚式を大切にするらしい。LGBTの結婚式は、キリスト教会だと教義的に断られるケースもまだまだ多いらしく、ハワイ別院ではそういった方々も積極的にむかえいれているらしい。
日本で仏前結婚式を普及させることを考えたときに、マスに投げても、難しいだろうなと感じる。これだけチャペル式が一般的になり、いまでは人前式も増えているなかで、よっぽど仏教に想いのある人じゃないと、わざわざチョイスしないだろう。
もしLGBTの方々で、自由に、かつ、趣のある結婚式をしたいとのニーズがあるのならば、一躍を担える気もする。
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