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固定観念を払拭するには

この夏のパリオリンピックで大躍進を遂げた競技として注目されたひとつが、フェンシングです。
今もルールはよく分かっていませんけれど、男女合わせて5つのメダルを獲得したんですよね。
フェンシング大躍進の要因には、「なるほど~!これはビジネスにも通じる!」と納得することがありました。

躍進要因のひとつは、競技者として活躍していた外国人コーチが日本人に足りなかった「自信」を育んだことなんですって。

「すごいな~」と思うと同時に「どうやって自信をつけたのか」ということも気になるところです。

日本人選手達は、外国人コーチの人脈で、世界レベルの選手との対戦が容易になったそうですし、きっとこれまでとは違う練習方法や取り組み姿勢を教わったのかもしれません。

でも、私が注目したのはここ!

「外国人選手は強い」という日本人選手の固定観念を払拭したということ。

「外国人選手は強い」ということは事実であったとしても、それが固定観念になると「歴史も体格も劣る日本人には勝てない」という意味で刷り込まれていったのだと想像できます。

「外国人選手は強いと思わないようにしましょう」

「外国人選手は弱いと思いましょう」

と言われてすぐに変わるものでもありませんよね。

小さい日本人であっても「外国人選手に勝てる」という確証が持てない限り難しいことです。

男子エペ個人で金メダルを獲得した加納選手は「スピードでは世界一だと思っている」と言っていましたから、選手は「外国人選手は強い」をひっくり返すそれぞれの「武器」を磨いていったのだと分かります。
素晴らしいことじゃないですか? 私はそこに感動しました!


スポーツに限らず、自分自身の中にも会社の中にも「固定観念」は存在します。

自分にとって、会社にとって「それが当たり前」というものであり、凝り固まってなかなか変わらない「思い込み」というものでもあります。

この「固定観念」がやっかいなのは創造性を阻害し、可能性をつぶしてしまうということ。
そして、何よりも自力で変えることが難しいということです。
仮に一時的に変えられたとしても、根本的には「固定観念」として存在していますから、また元に戻るのも簡単なんです。

フェンシングの外国人コーチが「弱いから強くしてやる」という姿勢であったら、きっと…イヤ…間違いなく「ダメなところ」に目を向けて「だからダメなんだ」と言っていたと思います。
それだと自信喪失へまっしぐら。

きっと今回のコーチたちは違ったはず。

選手それぞれの良いところを見極め、発想の転換をすることで武器となる技術を磨きあげた上で「外国人は強い」という固定観念を払拭できたのだと思います。

凝り固まった思い込みや長年の慣習を変えるには、それを当たり前にしない人の考え方や捉え方が必要です。

自分の当たり前や思い込みが壁になったり、可能性をつぶすことになったりしてはもったいないですね。

「固定観念」がブレーキになっていることはありませんか?

フェンシング代表チームの成功は私達に大切なことを教えてくれたと思います。
自分の「固定観念」が経営者となった自分の可能性を狭めていないか考えてみてくださいね。

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