来年も波に乗っていくぜ! 5月行灯制作チーム「岐阜町若旦那会」
伊奈波神社がある辺りを岐阜町と呼ばれています。
岐阜町の商店や寺院の後継ぎ世代が集まり、2010年に岐阜町若旦那会を結成。街の賑わいのために動き、お互い助け合っています。
現在の主な活動は地歌舞伎。若旦那会のメンバー、その家族などが演者になり、演目を披露します。
4月に伊奈波神社の参集殿で岐阜町歌舞伎を毎年行ってきましたが、コロナ禍で中断。来年の4月4日に再開が決まりました。
どんな演目になるのか、誰が演じるのか楽しみです。
歌舞伎を指導しているのが、幇間の喜久次さん。幇間は「太鼓持ち」や「男芸者」とも呼ばれます。岐阜のお祝い事に欠かせない存在です。
今回の「5」は喜久次さんのデザイン。
「波とうさぎは縁起物なんですよ」と喜久次さん。
波兎という図柄で元々は醍醐天皇の時代を描いた謡曲『竹生島』に由来しています。
緑樹影沈んで魚木に登る気色あり 月海上に浮かんでは 兎も波を奔るか 面白の島の景色や
この一説が元になり、縁起がいいと親しまれているそうです。
「来年(兎年)も波に乗っていこう!」という気持ちで手を動かして行灯を急ピッチで仕上げていきます。
この作るのが難しそうな行灯を、このチームは集中制作、なんと5日間で作りました!
素晴らしいクオリティの行灯が完成!
ちゃんちゃんこを着たうさぎがとても目立っています。
この縁起物、どうぞ長良川に見に来てください!