【No.1】当初のチームの現状と意識改革
このマガジンでは、私が担当したチームが弱小から見ていて楽しいチームに変わっていくまでの過程をお届けしたいと思っています。
私の所属するチームはどの学年も基本的に市内大会では決勝戦まで行くのが当たり前、ひいては県大会出場を狙うチームです。
小学生のサッカーチームでありがちなのが、世代ごとに力量差がはっきりと出てしまっていることです。1つ上の学年はめちゃくちゃ強いのに次の代は微妙…というように、同じ指導者が育成しているはずなのに差が出てしまうことがあります。恐らくですが、これには指導者との相性や子どもの基礎身体能力などが関連しているかと思いますが、低学年からしっかりとした指導を重ねれば、必ず一定以上の結果はついてくるものだと思っています。
当初のチームの現状、感じた使命
私がコーチになって7カ月経ったとき、監督から当時の小学3年生のチームの試合を任されました。当時の私はコーチになりたてで、土日の試合と練習にしか帯同していなかったので、チームの現状を正確に把握できていませんでした。
が、最初に彼らを見たときは衝撃でした。
試合内容はよくある弱小チームのそれで、お遊びの延長線上でのサッカーでした。小学3年生と言えば、コートがミニコートから8人制に切り替わり、より大人に近いサッカーにチャレンジしていく第一歩だと思っていたのですが、それどころの問題ではありませんでした。
止める・蹴るはおろかドリブルすらままならない選手たちが多数、スピードなどの武器を持った選手も数人いたものの、1人で立ち向かうことしか知らない選手たち。
現役引退直後の私からしてみれば、サッカーではなく球蹴りでした。アウェイの会場に乗り込み、1日通して試合に負け続けていたこのチームを、他学年と同等以上の水準に持っていくことが私の使命だなと思いました。
ただ、1つよかったところはその学年の選手たち合計9名、みんな仲が良かったことです。また、閉鎖的な子たちではなく、よくしゃべるうるさいやつらが揃っていました。後々の話ですが、この“よくしゃべるやつら”がすごく大事な存在となっていきます…!
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