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人気YouTuberのサムネの変遷をまとめてみた

YouTubeといえば何とか見てもらおうと趣向が凝らされたサムネが特徴的です。強調されたテロップに、誇張された表情。何度このサムネに誘惑され、動画を見てしまったことかわかりません。

強烈なサムネはそれだけで世界中でニュースとなることもあります。

では、このYouTubeのサムネはどのように進化・発展してきたのでしょうか。その歴史を見てみたいと思います。

そこで、対象として選定した36組のYouTuberの動画のサムネを、2010年から2023年まで1個ずつ集めて並べてみました

対象のYouTuberは以下の36組とします。この選定も特別深い意味があるわけでなく、知名度が高く、なおかつ過去の動画も残っているようなYoutuberを対象としています。

瀬戸弘司、カズ、HIKAKIN、ダンテ、トミック、アバンティーズ、SEIKIN、はじめしゃちょー、フィッシャーズ、関根りさ、東海オンエア、おるたなチャンネル、すしらーめんりく、桐崎栄二、木下ゆうか、はなおでんがん、まあたそ、水溜りボンド、禁断ボーイズ、ヒカル、スカイピース、P丸様、えみりん、ななこ、カノックスター、カジサック、がーどまん、レペゼン地球、コムドット、なこなこチャンネル、朝倉未来、中田敦彦、ばんばんざい、フォーエイト、パパラピーズ、平成フラミンゴ

それでは結果を見ていきましょう!
noteだと色々と加工の過程で画質が落ちてしまっているので、元ファイルを置いておきます。

結果


2010年:まだ洗練されていません。
2011年:少しずつ字幕やテロップをつけるなどの工夫が見られるようになります。
2012年:第一世代のYoutuberがカスタムサムネを使用するようになっています。
ただ、後発組はメイク系Youtuberでもカスタムサムネを使用してません。
2013年:第一世代のサムネがだいぶ洗練されてきます。
この時代にはすでに新規参入組も、テロップを使ったカスタムサムネを使うようになっています。
2014年:第一世代のサムネはほぼ完成されているように見えます。
また、新規参入組のサムネのクオリティも格段に上がっています。
2015年:サムネの派手さが増してきたのを感じます。水溜りボンドは新規参入組にしては、非常にクオリティの高いサムネを作っていることが分かります。
2016年:ヒカルの赤字・青字を使用したサムネスタイルが今見ると安っぽいことが気になります。
2017年
2018年
2019年:新規参入組のサムネのクオリティが格段に上がっています。
2020年:若干派手なテロップが控えめになった印象を持ちます。
特に新規参入組は地味目なサムネを使用しているように見受けられます。
2021年
2022年:ヒカル・スカイピースを筆頭にテレビ番組のようなサムネを使用しているケースも増えてきました。
2023年:最新のサムネです。

こうして見てみると、YouTubeのサムネは2013年~2014年にかけてカズさんやHIKAKINさんの努力によりテクニックが確立されていったように思えます。

また、初期のYouTuberはデビューしてから徐々にサムネが洗練されていく傾向にありましたが、2019年以降はデビュー時点ですでに洗練されたサムネを作れる人が顕著に多くなったように見えます。これは先人たちの努力によりノウハウができあがってきたことが大きいのではないかと思われます。

試しに、期間を指定して「Youtube サムネ コツ」の検索結果数を調べてみると、2019年以降著しく増加することがわかります。

  • 2010~2012年 817件

  • 2013~2015年 2030件

  • 2016~2018年 3610件

  • 2019年~2021年 18,600件

  • 2021~2024年 57,500件

以上の状況に加えて、2018年以降の異業種の参入(テレビタレントやTikTokerの参入)もあり、より洗練され多様化(テロップなしでも惹きつけるサムネ・テレビ番組のようなサムネ)しているというのがYouTubeのサムネ史の今のところ言えることなのではないでしょうか。


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