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メタバース×DAOで実現する“利他的報酬”革命──孤立なき社会への新しい挑戦

はじめに──私が大切にしてきたこと

18年間の人生で、私が常に大切にしてきたのは「他者の目線に立って考えること」です。会話や決定の際には、相手の本当の願望をくみ取り、それを結果に反映させるよう努めてきました。いわば「利他的」な姿勢ですが、時に「偽善」と言われることもあります。ここでいう「偽善」とは、後述する“道徳”とは相反する行動としてみなされているものです。

しかし、この「偽善」と言われる背景には、私たちが生きる現代社会が「資本主義」を基盤としているという構造があります。


資本主義社会と“偽善”──利己性の行き過ぎが生む孤立

アダム・スミスの「見えざる手」で示されるように、資本主義社会の“道徳”とは「自己利益のための努力」が中心にあります。個人主義が追及され、利己的な行動こそが評価されがちです。その結果、利他的な行動は資本主義社会では“行動原理”として説明しにくく、「偽善」と片付けられてしまうことがあるのです。

さらに、資本主義によって便利さや豊かさがもたらされる一方で、行き過ぎた利己性は精神的孤立をも生み出しています。金を稼ぐことが生活の基盤を支えるため、他者との結びつきが希薄化し、“帰属意識”が失われやすくなっているのです。


バランスの必要性──利己性と利他性の共存

現代社会は利己性によって発展してきたため、私は利己性を完全に否定するわけではありません。競争がイノベーションを促し、社会を前進させてきた面もあるからです。
しかし、行き過ぎた利己性は社会全体に害をなすリスクがあります。そこで必要になるのが「利他性とのバランス」です。自分の利益だけではなく、コミュニティ全体や他者への貢献も重視する姿勢が、これからの社会に求められていくと考えています。


新たな利他性を目指して──DAO(分散型自律組織)の可能性

では、どのように利他性を具現化していくのか。昔ながらの村社会に戻ることは現実的ではありません。しかし、テクノロジーの力を借りて、現代に即した“新しい利他性”を模索できるのではないか。そこで注目しているのが「DAO(分散型自律組織)」です。

DAOとは、ブロックチェーン技術を基盤とする新しい組織形態です。大きな特徴としては、以下のような点が挙げられます。

  • 透明性の高い意思決定プロセス

  • 参加者全員が平等に発言権や投票権を持つ

  • 貢献に応じた報酬システム

この貢献に応じた報酬システムこそが「利他的報酬」として注目されています。これまでの資本主義社会では、個人の利己的な行動が結果的に報酬を生んできました。しかしDAOでは、コミュニティ全体の利益に貢献する“利他的な行動”が評価され、報酬化される仕組みが整えられているのです。


利他的報酬の具体例──トークンによる可視化

DAOでは、コミュニティに貢献する行動が“トークン”という形で明確に可視化されます。たとえば、コミュニティ内の課題解決に参加したり、他のメンバーを手助けしたりした場合にトークンが付与されるイメージです。そうした貢献を積み重ねることで、自分の行動がコミュニティの成長に直結していることを実感できます。

このように、“利他的な行動に対する報酬”を体系化することで、私たちの行動原理は「自己利益の追求」から「コミュニティへの貢献」へと変わっていく可能性があるのです。これこそが、私の考える“生き方の革命”でもあります。


帰着点──メタバースとアバター主義的な世界観

利他性を追い求める旅路の帰着点として、私は「メタバース」を挙げたいと思います。メタバースとは、現実世界と切り離された仮想空間のことです。「現実ではない」という前提があることで、資本主義の枠組みや社会的な制約との摩擦を極力減らすことができ、人々は新たな自己表現や交流の形を見いだせます。

  • 地理的障壁の超越: 世界中どこからでもアクセスでき、国境を超えたコミュニティが形成できる。

  • 身体的制限の緩和: 実世界での年齢・性別・体格などにかかわらず、アバターを通して自由に行動できる。

  • 社会的偏見の回避: 仮想空間だからこそ、先入観や差別意識を抑えたコミュニケーションが可能になる。

こうした“真にフラット”な環境では、私たちは既存のしがらみを一旦忘れ、アバターを通じて純粋な関係性を築くことができます。これにより、“帰属意識”を再構築しやすくなるのです。


DAO × メタバース──真にフラットな世界を作る

メタバースというプログラム化された環境でDAOを運用することで、「すべての利他的な行動に対するインセンティブ設計」をより実現しやすくなります。具体的には、メタバース上でイベントやプロジェクトを立ち上げ、その運営に貢献した人へトークンを付与する仕組みを整備するといったことが考えられます。

これにより、コミュニティメンバーは相互に協力し、互いの貢献を称賛し合う“心地のいい世界”を作り出すことが可能となるのです。現実世界では得られにくい“利他的行動への明確な評価”が、メタバース上では実装しやすい。そうしたシステムが広がることで、新しい帰属意識が生まれ、孤立や疎外を感じにくい環境を築けるのではないでしょうか。


私の夢──“利他的報酬”がもたらす生き方の革命

私がかなえたい夢は、「DAOの仕組みをベースとした利他的報酬を広め、メタバースを活用した真にフラットな社会を構築すること」です。どこにいても誰であっても、自分の特性やスキルを生かしてコミュニティに貢献でき、その貢献が公正に評価される。そんな未来を目指しています。

資本主義が築いた豊かさを享受しつつ、その欠点である“行き過ぎた利己性”をテクノロジーの力で緩和し、誰もが帰属意識を感じられる環境を作っていく。これこそが、私の信じる“生き方の革命”なのです。


もしこのアイデアに共感いただけるなら、ぜひ皆さんと一緒に考え、そして行動してみたいと思います。テクノロジーを活用した新たなコミュニティづくりを通じて、世界に小さな一歩を刻んでいきましょう。

以上が私の夢であり、“かなえたい”未来像です。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

#かなえたい夢

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