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民主主義の根幹への疑問 No4787
先般TV「そこまで言って委員会」である方が EUをこう批判していた。
「みんな仲間だ 団結しよう と言いながら 国連等での投票は各国1票
のルールでそれぞれの国が投票権を持つ 団結したら合わせて1票で
あるべきでは??」
と 確かに言えている部分がある。
それを考えていたのだが。。。。。。
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民主主義とは 主権者としての民 一人一人の意見を集約した形で社会を動かすというのが根幹であるが、その場合 「人間一人が1票と言う投票権を持つ」形になる。世界中の民主主義国で同様にそういう意思決定が行われていて、それは国連と言う国家間でも同様の決め方である。
(今回の議論では少しややこしく案るので常任理事国が持つ拒否権は外へ置いておく)
しかし そうなると人口の少ない国でも人口の多い国でも同じ1票になる。
インド 1500000000人で 1票
バチカン 615人で 1票
である。日本の総選挙のたびに議論される1票の格差なんて目じゃ無い差である。
そういう意味で EUは 経済活動等では一緒で活動し 国としての投票活動では27カ国として行動するので少しずるがしこいやり方である。
日本でも大事なことを国政選挙で決めるとなると もし東京都と島根県で意見の対立が起こりそれを国会議員の多数決で決定するとなると どう転んでも島根県に勝ち目がないことになる。
以前小生は本ブログで書いたが これって本当の意味での民主主義 公平性が担保できているようには思えない。
一つの解決策としては日本の国会議員の数は
その地域の人口と面積の積で決める
との方法を提案している。それでも東京都有利には変わりないが面積の大きな都道府県が少数でも連合できればある程度対抗できるかもしれない。
同様に国家間での決定を国連で行う場合 その国家が管轄権を持つ面積と人口を一票の要素に取り入れるというのはどうだろうか
(その場合 戦争等で強引に奪った面積があればいやおうなしに0としてカウントし
積もすなわち0となるので投票権そのものが無くなる)
日本の都合でいえば管轄権を持つ面積には 海洋の排他的経済水域を含む としたいところであるが
そうすれば 国の数だけが決定権を持つことが無くなり公平性が増すと思うのだが??
少なくとも 21世紀に見合う民主主義 ということを考えていく必要があるのではなかろうか?