メディカルヨガ #塚本本棚
呼吸とアーサナ(ポージング)を通じて、普段気づくことができない40年連れ添った体の悲鳴に気づく作業。それが今の僕にとってのヨガ。
今日は「メディカルヨガ―ヨガの処方箋( https://amzn.to/3m2ssPE )」ティモシー マッコール (著), 岡部 朋子 (監修), Timothy McCall (原著), 中原 尚美 (翻訳) #塚本本棚
【紹介文】
がんや糖尿病、うつ病など、現代人を悩ます20の症例へのヨガの講師陣20名による、症状改善のためのアドバイス。これからヨガを始めてみようという方にも、わかりやすい写真付き。
【書評】
男性にはちょっと気恥ずかしくて、始めにくいヨガ。でも僕の場合は、オンラインヨガでようやくその扉を開ける事が出来ました。ヨガを通じて普段使わない意識外の体の節々の固さや、つまりが見つかる見つかる。呼吸とフローを通じて普段使わない体の細部と語り合う事で、40年連れ添った体の痛みに耳を傾ける事が出来、自律調整できるようになりました。
今はまだ24回(約24時間)しかヨガを行ってませんが、すでにマッサージいらずの体です。今後もより深く理解しながら短期間でも高い効果を得たいので、ヨガについて学びたいと思い本書を手に取りました。
本書では、医師監修(というか著者自身が医者)のもとで、ヨガがどのように健康に作用するか、どのような活性化効果があるか、またその時どのようなアーサナ(ポーズ)なら適切なのかが書かれています。
僕としては前半100ページ余りの、ヨガとは何か、ヨガとどう向き合うのが良いのかという項が参考になりました。
【本を読んで考えた・メモ】
・ヨガのインストラクターが辞書として使うような本であり、ヨガを医療に応用しようとする人が参考にするような本。著者も医者でありヨギでもある。しかしながら、医学的エビデンスの積み上げはまだまだこれからという印象
・ヨガは心を落ち着かせ、その落ち着いた心持の中で体に向き合う事で、リラックスした状態で自分に向き合えるというような効果がある
・ヨガにはストレスの緩和、柔軟性、バランス感覚、心肺機能の向上、血圧の降下、肥満の改善、骨の強化、けがの防止、リラックス、免疫機能向上、細胞への酸素供給量の増加、性的機能、満足感の向上などの効果がある
・医学的健康=病気がない。ヨガ的健康=体内機能が活性化した状態
・ヨガの効果は”自分にはヨガなどできるはずがない”と思っている人ほど高くなる
・ヨガとは私たちの体を健やかにし、心をありのままに受け入れ、精神を解放するための体系的な方法(難しいポーズをとる事ではないし、宗教でもない)
・悪習は心の持ち方で変えられる。だからヨガは心の在り様を大切にする
・シャヴァーサナは上の空で寝転んでいるのではなく、内観に集中した状態。シンプルだが最も難しいポーズの一つ。”シャヴァーサナは”行う”という類のものではない”
・ヨガの食生活による健康法や、ヨガを行う事による医療的効果も述べられているが、これらに関しては今はまだ僕には判断が付かないし、今はハタ・ヨガのアーサナによる身体改善効果が得られるだけで十分だと感じる。今後見識を深めていきたい