危機の時代 #塚本本棚
僕が投資を始めた16年前から同じキャッチコピーのジムロジャーズ氏の最新刊
今日は「危機の時代( https://amzn.to/2CQR9y1 )」ジム・ロジャーズ (著) #塚本本棚
とりあえず株を買い増ししたいから今のところは悲観論という所でしょうか?ただ世界中の中央銀行がお金を擦りまくって市場救済を行っている今の経済は、どこかで大きくはじけるとは思います。
今回のヘリコプターマネーは、ジムロジャーズ氏が言うように過去最悪のものになる可能性がある規模だと僕も感じるところはありますが、大切なのは世界恐慌の時のように数年後にそれが来るのか、それとも平成バブルのようにまだ起点でしかないのかを自分の頭で考え備える事だと思います。
僕自身、今は子育て期なので以前のようにアセットのほとんどを株式市場に突っ込むということは皆無(子供に使う投資より素晴らしい投資などこの世にない!)、むしろ余裕資金の中で少しだけ投資していると言ったところですが、常に市場にいることはよい頭の体操になります。
ジムロジャーズ氏は投資タイミングを教えてはくれませんが、自分の視座を彼の複眼思考と重ねて比べる事で、見識が広がる効果があるなといつも思います。
【本を読んで考えた】
・業績の悪い企業は保持すべきではない
・恐慌はビリオネアを産む
・まだ多くの人は株を買ってないのではないか?であればまだ”楽観相場”とは言えないのではないか
・ロジャーズ氏は逆張りのバリュー投資家だったっけ?というかもはや大きな利益は欲しくなく、悠々自適に思想家として思考を巡らせているように見える
・今の相場はまだ買っている人が少ないように思える。参戦が増えた後の熱狂で次こそ大きな崩壊が待っているように思う。その前夜は、2017年末のビットコイン相場のように、すべてが完璧に見えるはずだ
・コロナ融資のツケはいつ顕在化するだろうか?多くの不良債権が発生するだろう
・子供には教育を与える事が最大の投資だ、それは学びであって”学歴”ではない。僕より賢くなって僕が恥をかくくらいが理想だ
・哲学的思考と歴史好きがウォールストリートと出会ってできたのがジムロジャーズ
・ロジャーズを金持ちにしたのはソロスと始めたクォンタムファンド時代の投資であり、今の考え方や思考ではないのかもしれない。資産の推移は非公開のままだ
・本書はジムロジャーズの人生論や投資論などが大部分で、現在のファンダメンタルに関しては6章7章。コロナに対しての分析はほとんどない
・子供に伝えるべきは、世の中は15年程度の周期で激変するので自分たちのターンは必ず来ること、あきらめない事、自殺などは考えず生きる事。忍耐し、生き抜く事
・15年というのはあらゆるものが変わる。常に思考してきたからこそ、その変化にも抗うことが出来た。次の15年もきっと適応したい
・ブレクジットのよってUKが衰え、中国によって香港が衰えるなら、相対的に日本のプレゼンスは今後高まるのではないか?
・中国、ロシア、アフリカ連合 vs アメリカ、EU、イギリス、日本連合?どこかで代理戦争が起こる?
・教育の中心はアメリカではなくなりつつある、学費が無駄に高い
・ジムロジャーズは中国をほめたたえ、マリファナにチャンスを感じている(ブロックチェーン技術にも)。自分の頭で考え複眼的に思考しなければならない
・今回のロジャーズ氏の書籍は”いつ”それが起こるのかが全くない。時間軸を指定しなければ、どんな予想もいずれは当たる